Brand : Maison Margiela
Color : Brown,Burgundy
Material: Leather, Gum sole
size：41( 27cm程度)
Measurement : ソール全長 28.5cm 底幅 9.5cm ソール高さ 2.3cm 甲周り 15.5cm [cm]


日々、記憶を辿るようにして服と向き合っていると、ふとした瞬間に「再現された記憶」のようなプロダクトに出会うことがあります。
それは新しさではなく、“思い出された何か”という温度で存在するもの。
Maison Martin Margielaの「Replica」は、まさにそのような哲学に基づいて作られたシリーズです。

本品は、Margielaを象徴するReplica German Trainer（レプリカ・ジャーマントレーナー）の中でも、極めて珍しいシーズンカラー仕様の1足。
オリーブグリーンのスエードとアイボリーのスムースレザー、そこに重ねられたバーガンディのパネルとシューレース。
軍靴のような機能性と、どこか温かみのある色彩設計が、無言の存在感を放ちます。

ドイツ軍のトレーニングシューズをベースにしたこのモデルは、Maison Martin Margielaが1999年より継続的に展開している定番シリーズ。
その中でもこちらの配色は、ごく限られたシーズンでのみ展開された限定仕様とされ、通常のホワイトやグレーのモデルとは一線を画す存在です。
おそらく2010年前後──バーガンディやオリーブトーンが象徴的に使われた秋冬のランウェイ・ルックと連動するカラーリングと考えられます。

ライン番号は「22」。メンズのアクセサリーおよびフットウェアラインに属し、当時の職人気質なモノづくりを色濃く反映しています。

表層的な派手さやブランドロゴではなく、“再構築された記憶”というコンセプトのもと、細部に意味と緊張感を宿す。
それがMaison Martin Margielaの本質であり、現在では失われつつある美学でもあります。

履くたびに足元に記憶が刻まれていくような、そんな感覚を呼び起こしてくれる一足。
レザーの質感やライニングの馴染み方、色彩の経年変化すら含めて、作品として成熟していく靴であることを実感していただけるはずです。

市場にほぼ出回らないレアカラーでありながら、Margielaの哲学を根底から体現する、静かで力強い存在。
アーカイブピースとしても、日常の相棒としても──
「記憶を再構成する」という体験を、ぜひ足元から。
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商品状態

履きシワや、履き口に薄っすらと汚れが見られますが
レザーの硬化もなく、コンディションの良い一足です。

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