Brand : Italian Vintage
Material : Silver 925
Size : 全長81cm：,重量：22g

一見して、少し不思議なチェーンだなと思いませんか？

規則正しく並ぶのは、S字型に緩やかに捻られたフラットバーと、ロープのようにねじられた小さなリング。どちらもシンプルな造形のはずなのに、それらが繰り返し連なることで、ここまで有機的で軽やかなリズムを生むとは。目にした瞬間、思わず手に取ってしまいたくなる、そんな不思議な吸引力を持ったネックレスです。

素材はシルバー925。ジュエリーにおいて最も信頼性の高いスターリングシルバーであり、しっとりとした重みと、落ち着いた光沢が特徴です。いわゆるギラつきのない輝き――控えめでありながらも確かな存在感を放ちます。光を受けて柔らかに反射するその様子は、まるで静かな水面に映る月明かりのよう。

この構造や仕上げの繊細さから見て、製作年代は1970〜1980年代、そしてヨーロッパ圏の工房製と推測されます。当時は量産体制が進みつつも、各地で小規模な工房によるクラフトマンシップが生きており、本作からはその“人の手の痕跡”がはっきりと感じられます。均一でありながら少しだけ歪みの残るツイストライン、細かくねじられたロープリングの陰影。完璧すぎないその仕上がりこそ、手仕事ならではの美しさだと私は思います。

さて、どんなふうに着けましょうか？

たとえば、首元が大きく開いたシャツにひとさし。デコルテのラインに沿って緩やかに連なるこのチェーンは、肌の上でさりげなく動き、装いに奥行きを与えてくれます。あるいは、ハイゲージニットの上に重ねて、少し控えめなアクセントとしても素敵です。シンプルなTシャツに合わせるだけでも、どこか品のあるニュアンスが漂うのは、このネックレスが持つ“造形の静けさ”ゆえかもしれません。

また、単体での着用はもちろん、同じシルバー素材のバングルやリングと合わせて、トーンを揃えたコーディネートもおすすめです。華美ではなく、しかし確実に印象を残す――そんな“知的な装飾”として、きっと日々の装いに馴染んでくれるはず。

ひとつのチェーンに、ここまで表情があるとは。
それは、古いものにしか宿らない豊かさなのかもしれません。
「recollection」がこの一本をおすすめする理由は、単なる装飾品以上の、“記憶をまとった物語”を持っているからです。

Condition :商品状態

年代物らしい雰囲気を放つ。
ヴィンテージの風合いとしてお楽しみください。

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