Brand : Italian Vintage
Material : Silver 925
Size : 全長75.5cm：,重量：23g

クラシックな構成...角のとれたオーバルリンクと、小さな丸カンの組み合わせ。けれど、ただの“よくあるチェーン”では終わらない、どこか品の良さと手の温もりが漂う一本。私は最初にこれを手に取ったとき、思わず「こういうの、今はあまり見かけなくなったな」と感じました。

使用されているのはシルバー925。ジュエリー界でスタンダードとされる素材ですが、本作が放つのは単なる“銀”の輝きではありません。経年により少し柔らかみを帯びたその艶感から、1970〜1980年代頃の制作と推測されます。当時の工房製品には、量産前夜の“絶妙な揺らぎ”が息づいていて、本作のリンクにもそれが宿っています。

特に目を引くのが、やや細長く角を丸めたオーバルリンク。カットは機械的ながら、表面の僅かな不均一さから、手仕上げの工程が介在していたことを伺わせます。そして、これらを繋ぐ小さなダブルリング。それぞれが独立しつつ、絶妙な間合いで配置されており、チェーン全体がまるで一本のリズムを奏でているかのように感じられます。

それにしても――
なぜ、こういうシンプルなものほど惹かれてしまうのでしょうか？

華美な装飾はありません。目立つ造形も、奇抜な意匠もない。それなのに、装いの中にそっと忍ばせるだけで、不思議と引き締まる。それはこのネックレスが、「スタイル」ではなく「姿勢」を語ってくれるからなのかもしれません。

首元にさっと添えるだけで、着こなしにどこか落ち着いた知性が加わります。白シャツの第一ボタンを外して、その隙間から覗かせてもいい。あるいは、ハイゲージのタートルネックやモノトーンのカットソーに合わせて、チェーンだけを主役にするのも一興。性別を問わず、装いに“芯”を持たせてくれる名脇役として、デイリーに活躍してくれるはずです。

また、チェーンの太さも絶妙。繊細すぎず、無骨すぎず。単体での存在感はありながらも、他のアクセサリーとのレイヤードにも馴染む設計です。ミニマルなシルバーバングルや、プレーンなリングと組み合わせれば、静かな統一感が生まれます。

留め具はスプリングリング式で、現代の仕様と遜色ない機能性。使用感の少ない良好なコンディションも、このネックレスの魅力の一つです。

こういう一本、手元にあると安心するんですよね。
どんな服にもなじんで、でも確かに自分らしさを添えてくれる。
時代を超えて残るものには、やはり理由があるんだなと、しみじみ思わされます。

ヴィンテージとしての背景を持ちつつ、現代のスタイリングにも自然に溶け込む稀有な存在。
「recollection」があなたにお届けしたいのは、単なる“装飾”ではなく、“語ることのできる装身具”。
そしてこの一本には、まさにそれがあります。


Condition :商品状態

年代物らしい雰囲気を放つ。
ヴィンテージの風合いとしてお楽しみください。

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