Brand : Italian Vintage
Material : Silver 925
Size : 全長：17-20cm,重量：15.3g
Model：手首周り16cm

ひと目見て、「これはただ者じゃない」と感じました。
そんなブレスレットって、意外と少ないんですよね。

この一本、ぱっと見はシンプルに見えるかもしれません。けれど近づいてよく見ると、5本のチェーンが緻密に並列で連なり、そのすべてがボックスチェーンの構造になっています。ボックスチェーンとは、四角いリンクが交互に連なりながらも、極めてなめらかな可動性を持つ構造。通常は一本で使われることが多いこのチェーンが、ここではなんと5列で横に連結されている。実際、これだけのボリューム感と精密さを併せ持ったデザインは非常に珍しい部類に入ります。

素材はスターリングシルバー（925）。留め具には「925」および「ITALY」の刻印が確認でき、イタリア製であることが明確です。イタリアは言わずと知れた銀細工の名産地。中でもこのような高度な構造を持つジュエリーは、2000年代〜2010年代初頭に多く見られた“クラフツマンシップと装飾性の両立”を体現した作品群の一部と考えられます。

では、このブレスレット、どう着けこなせばいいのでしょうか？

正直に言えば、何も足さなくても成立する。
そんな“完成された存在感”があります。白T一枚にこれだけ。あるいは、ニットやジャケットの袖口からわずかに覗かせるだけでも、装い全体にぐっと深みが加わります。ジュエリーとしての主張は強いのに、決して騒がしくない。これは、計算されたプロポーションと、鏡面仕上げの繊細さが成せる技。

さらに、5本のチェーンがそれぞれ微妙に独立して動くため、手首に沿って流れるように馴染み、どこか布のような“柔らかさ”すら感じさせます。この着け心地の良さ――これは見た目だけではわからない、実際に身につけたときに初めて気づく魅力です。

装飾品に「構造美」を求める方には、特におすすめしたい一本。
それは、ただのアクセサリーではなく、小さな建築物のような存在。
無駄な要素は一切なく、それでいて隙のない構成――まさに“機能と美の共鳴”といえる作品です。

こういうブレスレットに出会うと、「誰が、どんな工程で作ったのか」を想像せずにはいられません。ひとつひとつのチェーンを、機械と人の手でどれだけ丁寧につないだのだろうか。作り手の執念すら感じられる密度と緻密さ。それこそが、このブレスレットに宿る力なのだと思います。

手元を静かに飾る。けれど確実に印象を残す。
そんな一本をお探しなら、このブレスレットはまさにその理想形ではないでしょうか。

Condition :商品状態

年代物らしい雰囲気を放つ。
ヴィンテージの風合いとしてお楽しみください。

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