Brand : Italian Vintage
Material : Silver 925
Size : 全長17.7cm：,重量：4g
Model：手首周り13cm

何かに似ているようで、どこにも見当たらない。
そんな不思議な既視感に、つい見入ってしまいました。

連なるのは、楕円形のプレート。それぞれの中央には、大小ふたつの穴が並び、まるで記号のような、あるいは抽象的なタイポグラフィのような面持ち。ミニマルでありながら、視覚に強く残るこの構成美。ジュエリーというより、アートオブジェのような静かな存在感があります。

ご紹介するのは、楕円形のプレートに大小2つの穴をくり抜いたモチーフが連なる、独創的なリンクデザインのシルバーブレスレットです。極めてミニマルな構造でありながら、どこかモダンアートのような佇まい。視覚的な“抜け”があるからこそ、重たくなりすぎず、空間に溶け込むような軽やかさを感じさせます。

このモチーフ、ただの幾何形状ではありません。目を凝らしてみると、リンクの一つひとつが精密に打ち抜かれ、縁にごく僅かな丸みが施されているのが分かります。この滑らかさ――おそらくレーザーカットではなく、伝統的なスタンピングまたは鋳造技術によるもの。機械精度と人の手の痕跡、その両方を感じさせる仕上がりです。

モチーフの意匠性やクラスプの構造から見て、2000年代中頃〜2010年代前半のイタリア製と推測されます。留め具には「925」と「ITALY」の刻印も確認でき、素材の純度と産地の信頼性も申し分なし。ジュエリーというより、デザインプロダクトのような完成度を湛えた一本です。

さて、どう着けるか――それがまた楽しいんです。

一見コンパクトな印象ですが、リンクプレートの面積が大きいため、装着したときにはしっかりと主張があります。無地のシャツやシンプルなトップスと合わせるだけで、まるでモードなスパイスをひとさじ加えたような印象に。まさに、“あえての抜け感”が光る存在です。

そのまま一つでミニマルに装うのも良し、細身のチェーンブレスレットとレイヤードしてコントラストを楽しむのもおすすめ。プレートの楕円形と、穴の中の空白。そのリズムが、装い全体のバランスを整えてくれるような感覚があります。

こういうアイテム、思った以上に出会えません。

シンプルだけど、どこか違う。
癖があるようで、意外と汎用性が高い。
そして何より、見る人によってまったく異なる解釈ができるのも、このブレスレットの面白さです。

あなたはこの楕円のパーツを、何に見立てますか？
目？ ボタン？ 建築部材のような……あるいは、文字のような印象さえ？

解釈の余地を残した造形――
それこそが、長く付き合えるジュエリーの条件なのかもしれません。

流行に左右されず、それでいてきちんと今の空気を纏っている。
そんな希少なシルバーブレスレットです。

Condition :商品状態

留め具の丸環が欠損しておりますが、他のパーツに留めることで着用していただけます。写真てご確認くださいませ。

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