[Early-Mid 80's] "GIORGIO ARMANI" Pigment Dyed Hunting Vest
Brand : GIORGIO ARMANI
Color:Dark red
Material : Cotton Linen Canvas
Size : (日本標準サイズM-L程度)
Model : 175cm,65kg
現在Giorgio Armaniという名前から想起されるものは、柔らかなテーラリングやニュートラルな色彩、身体を締め付けることなく描かれる流麗なシルエットでしょう。
しかし、その美学が完成へ向かう以前の初期作品を辿っていくと、後年確立されたイメージだけでは捉えきれない、素材や機能服に対する旺盛な実験を見ることができます。
ミリタリーやワーク、スポーツ、ハンティングといった実用着の構造を取り込みながら、それらを都市で着るための衣服へと再編集する。
そして素材においても、表面の質感や色の揺らぎを積極的に利用し、布そのものから服の表情を作り出していく。
こうして初期のArmaniを見ていると、意外にも同時代のイタリアでMassimo Ostiが向き合っていたものと、どこか近い思想が浮かび上がってきます。
もちろん両者が目指した完成形は異なります。
Ostiが素材研究や染色、機能性そのものをデザインの中心へ押し広げていったのに対し、Armaniはそうした要素を最終的には身体の美しさやエレガンスへと収束させていった。
しかし、既存のファッションの内側だけで服を考えるのではなく、機能服を観察し、素材を実験し、完成された衣服の形式を一度解体して組み直す。
その出発点には、奇妙なほど共鳴する部分があったのではないでしょうか。
今回ご紹介する一着は、そんな初期Giorgio Armaniの一面を想像するうえで非常に興味深いハンティングベスト。
深く切り込まれたVゾーンにフロントジップ、左右には身頃の大部分を占めるほど大きなパッチポケットを配置し、その開口部にはさらにジップを走らせています。
背面にはハンティングウェアを思わせる切り替えとスナップ、裾には細かなシャーリング。
機能を起点としたディテールが随所に存在する一方、正面から見た構成は左右対称で極めて簡潔であり、無骨なアウトドアウェアとは異なる均整が保たれています。
そして何より、この個体を特別なものにしているのが色彩です。
鮮烈な赤でありながら一枚の色面として均一ではなく、表面には白みを帯びた細かなムラが広がり、縫製部分やポケットの重なりには濃い赤が残る一方、裾や端部では表層が擦れ落ちるように褪色しています。
内タグや品質表示が残されていないため正確な加工方法はわかりませんが、この色の残り方を見る限り、顔料を用いた染色や何らかの表面加工が施されていた可能性を考えたくなるものです。
この部分にこそ、Ostiとの不思議な接点を感じます。
後にStone Islandでより体系的に展開されていく、染色や加工によって素材そのものの表情を変え、さらに着用と時間による変化まで服の魅力へ取り込んでいく感覚。
もちろん本作をOstiの技術と結びつける根拠はありませんが、完成された色彩を布の上に置くのではなく、布そのものが色を変化させていくことをデザインとして見るという点では、非常に相性の良い審美眼を感じさせます。
実際、この個体に残された現在の赤は、均一だったであろう新品時よりも魅力的なのではないかとさえ思います。
鮮やかな赤から乾いたピンク、白く擦れた部分、縫い目に残る深い赤までが混在し、とりわけシャーリングされた裾では凹凸に沿って褪色が複雑に重なる。
加工によって生まれた表情と、その後の着用によって刻まれた変化との境界は、もはや判別できません。
一方で、これほど強い素材とディテールを用いながら、最終的な佇まいには既にArmaniらしさが見えています。
ハンティングという明確な出自を持ちながら、それを過剰に演出することなく、深いVラインと大きく取られた身頃によって身体の周囲に余白を作る。
機能服を引用すること自体を目的とせず、その構造を身体のための衣服へと変換しているところに、後のArmaniへ連なる審美眼が垣間見えるのでしょう。
タグや品質表示すら残されていない初期の個体だからこそ、年代も加工方法も推測の域を出ない部分があります。
しかし、すべてが明確に記録された服ではないからこそ、現物に残された構造、素材、金属パーツ、そして褪色の痕跡から当時のArmaniが何を考えていたのかを辿る面白さがある。
後に全く異なる巨匠として語られるGiorgio ArmaniとMassimo Ostiが、まだそれぞれの美学を拡張していた時代。
その二人の視線が一瞬重なって見えるような、初期Giorgio Armaniならではのハンティングベストでございます。
Measurements:サイズ情報
サイズ : (日本メンズサイズ M-L相当)
平置き採寸 : 肩幅36cm 身幅50cm 着丈59cm
Condition:商品状態
Vintage特有のフェード感こそ見られますが、目立った傷も見られないコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : GIORGIO ARMANI
Color:Dark red
Material : Cotton Linen Canvas
Size : (日本標準サイズM-L程度)
Model : 175cm,65kg
現在Giorgio Armaniという名前から想起されるものは、柔らかなテーラリングやニュートラルな色彩、身体を締め付けることなく描かれる流麗なシルエットでしょう。
しかし、その美学が完成へ向かう以前の初期作品を辿っていくと、後年確立されたイメージだけでは捉えきれない、素材や機能服に対する旺盛な実験を見ることができます。
ミリタリーやワーク、スポーツ、ハンティングといった実用着の構造を取り込みながら、それらを都市で着るための衣服へと再編集する。
そして素材においても、表面の質感や色の揺らぎを積極的に利用し、布そのものから服の表情を作り出していく。
こうして初期のArmaniを見ていると、意外にも同時代のイタリアでMassimo Ostiが向き合っていたものと、どこか近い思想が浮かび上がってきます。
もちろん両者が目指した完成形は異なります。
Ostiが素材研究や染色、機能性そのものをデザインの中心へ押し広げていったのに対し、Armaniはそうした要素を最終的には身体の美しさやエレガンスへと収束させていった。
しかし、既存のファッションの内側だけで服を考えるのではなく、機能服を観察し、素材を実験し、完成された衣服の形式を一度解体して組み直す。
その出発点には、奇妙なほど共鳴する部分があったのではないでしょうか。
今回ご紹介する一着は、そんな初期Giorgio Armaniの一面を想像するうえで非常に興味深いハンティングベスト。
深く切り込まれたVゾーンにフロントジップ、左右には身頃の大部分を占めるほど大きなパッチポケットを配置し、その開口部にはさらにジップを走らせています。
背面にはハンティングウェアを思わせる切り替えとスナップ、裾には細かなシャーリング。
機能を起点としたディテールが随所に存在する一方、正面から見た構成は左右対称で極めて簡潔であり、無骨なアウトドアウェアとは異なる均整が保たれています。
そして何より、この個体を特別なものにしているのが色彩です。
鮮烈な赤でありながら一枚の色面として均一ではなく、表面には白みを帯びた細かなムラが広がり、縫製部分やポケットの重なりには濃い赤が残る一方、裾や端部では表層が擦れ落ちるように褪色しています。
内タグや品質表示が残されていないため正確な加工方法はわかりませんが、この色の残り方を見る限り、顔料を用いた染色や何らかの表面加工が施されていた可能性を考えたくなるものです。
この部分にこそ、Ostiとの不思議な接点を感じます。
後にStone Islandでより体系的に展開されていく、染色や加工によって素材そのものの表情を変え、さらに着用と時間による変化まで服の魅力へ取り込んでいく感覚。
もちろん本作をOstiの技術と結びつける根拠はありませんが、完成された色彩を布の上に置くのではなく、布そのものが色を変化させていくことをデザインとして見るという点では、非常に相性の良い審美眼を感じさせます。
実際、この個体に残された現在の赤は、均一だったであろう新品時よりも魅力的なのではないかとさえ思います。
鮮やかな赤から乾いたピンク、白く擦れた部分、縫い目に残る深い赤までが混在し、とりわけシャーリングされた裾では凹凸に沿って褪色が複雑に重なる。
加工によって生まれた表情と、その後の着用によって刻まれた変化との境界は、もはや判別できません。
一方で、これほど強い素材とディテールを用いながら、最終的な佇まいには既にArmaniらしさが見えています。
ハンティングという明確な出自を持ちながら、それを過剰に演出することなく、深いVラインと大きく取られた身頃によって身体の周囲に余白を作る。
機能服を引用すること自体を目的とせず、その構造を身体のための衣服へと変換しているところに、後のArmaniへ連なる審美眼が垣間見えるのでしょう。
タグや品質表示すら残されていない初期の個体だからこそ、年代も加工方法も推測の域を出ない部分があります。
しかし、すべてが明確に記録された服ではないからこそ、現物に残された構造、素材、金属パーツ、そして褪色の痕跡から当時のArmaniが何を考えていたのかを辿る面白さがある。
後に全く異なる巨匠として語られるGiorgio ArmaniとMassimo Ostiが、まだそれぞれの美学を拡張していた時代。
その二人の視線が一瞬重なって見えるような、初期Giorgio Armaniならではのハンティングベストでございます。
Measurements:サイズ情報
サイズ : (日本メンズサイズ M-L相当)
平置き採寸 : 肩幅36cm 身幅50cm 着丈59cm
Condition:商品状態
Vintage特有のフェード感こそ見られますが、目立った傷も見られないコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
