recollection vintage

[Late 1980’s] “Ballantyne” Shetland Wool Diagonal Jacquard Knit (Made in Scotland)

¥39,600

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Brand:Ballantyne
Color:Green
Material : Wool 100%
Size:Unknown
Model:175cm 65kg

スコットランド北部インナリーで生まれた老舗ニットブランド〈Ballantyne〉。
本作はその伝統と技術が凝縮された、1980年代後半のシェットランドウール・セーターです。


バランタインは1903年創業以来、“糸そのものをデザインする”ことに最も情熱を注いできたブランドです。
同時期、HERMÈSも自社のメンズ・ニットにおいてBallantyne社製の糸を採用し、時には同工場での製造を委託していました。

その関係は単なるOEMではなく、クラフトマンシップの共有に近いものでした。
HERMÈSがフランス的な「線の美学」を志向していたのに対し、Ballantyneはスコットランドの厳しい自然の中で磨かれた「素材の真理」を追求していた。
両者が共鳴したのは、“ラグジュアリーとは、素材と構造における誠実さである”という哲学の一点にあります。



使用されている素材は、スコットランド・シェットランド諸島の羊から採れるシェットランドウール100%。
このウールは繊維が細すぎず太すぎず、一本一本に空気を含むため、非常に軽量でありながら抜群の保温性を誇ります。
また天然のラノリン(脂分)が多く含まれており、わずかな撥水性としなやかな弾力を備える。

この“空気を編む”ような素材感こそが、英国伝統ニットの真髄です。
毛羽立ちを抑えるための縮絨とブラッシングを重ね、繊維の立ち方を一定方向に揃える工程は、熟練職人の手によってのみ成し得る技。
結果として、ふんわりとした手触りの中に、芯のある弾力が共存する独特の質感が生まれます。


編みの構造にも注目です。
本作は、一般的なフェアアイル・ニットを斜め方向に変化させたDiagonal Jacquard。
緯糸を数段ごとにずらしながら編み進めることで、一定のリズムを保ちながらも、視覚的には動きのある「ノイズ的模様」を生み出しています。

単純に見えて極めて高度な技法であり、テンションのコントロールを誤れば柄が崩れてしまう。

特にこのセーターのように3〜4色の糸を使い分ける場合、裏面の糸渡りを最小限に抑える設計が必要で、熟練職人による細密な計算が不可欠です。


グリーンを基調に、レッド、ネイビー、オリーブを配した色使いは、バランタインらしい「空気の透明度」を感じさせます。

染色段階で意図的に淡く色を重ね、光の反射を利用して深みのある色層を表現する。
これは、HERMÈSが後年に展開するカシミヤ・ニットのグラデーション染色にも影響を与えたといわれる手法です。
スコットランドの光の弱い冬に映えるよう設計された発色は、自然光のもとで見ると驚くほど奥行きを持ち、
まるで霧の中で揺れる風景のような柔らかい表情を見せます。


構造面では、パネルを手作業でリンキング*によって接合しています。
これは現代のホールガーメント製法では再現できない、伝統的で贅沢な仕立て。
脇や袖下に生まれるわずかな厚みが空気の層を生み、保温性をさらに高める。
実際に袖を通すと、ずしりとした重量感はなく、むしろ空気をまとうような軽さと温かさを感じます。


こうした構造美と素材の誠実さは、20世紀後半のHERMÈSが“Ballantyne製の糸を選ぶ”理由そのものでした。
HERMÈSの初期ニットウェアは、フランス国内での生産体制が確立するまで、BallantyneやMcGeorge、Barrieといったスコットランドの高級紡績業者の糸を使用。
その中でもBallantyneは、特に「毛の透明感と弾力性」において群を抜いていました。
このセーターに宿るグローバルな文脈は、単なる英国伝統の延長ではなく、フランス的エレガンスと英国的機能美が交差した一点といえるでしょう。



現代においてこのクオリティを再現することは極めて難しい。
羊毛の品種、染色の水質、縮絨の気候条件、どれもがスコットランド特有の自然環境に支えられているからです。
一見クラシカルな佇まいながら、その中に構造と素材の革新が潜む。
Ballantyneの哲学が凝縮されたこの一着は、ニットウェアを“服飾”ではなく“文化”として語るにふさわしい存在です。

Measurement : サイズ情報

表記:Unknown (日本メンズサイズ L-XL相当)
平置き採寸:  肩幅 56cm 身幅 58cm 着丈 73cm 袖丈 66cm

Condition :商品状態

Vintageウェアらしい着用感こそみられますが、リブのテンションもしっかりとかかっていて目立ったダメージのないグッドコンディションです。

Attention

・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。

・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。

・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

Brand:Ballantyne
Color:Green
Material : Wool 100%
Size:Unknown
Model:175cm 65kg


スコットランド北部インナリーで生まれた老舗ニットブランド〈Ballantyne〉。
本作はその伝統と技術が凝縮された、1980年代後半のシェットランドウール・セーターです。


バランタインは1903年創業以来、“糸そのものをデザインする”ことに最も情熱を注いできたブランドです。
同時期、HERMÈSも自社のメンズ・ニットにおいてBallantyne社製の糸を採用し、時には同工場での製造を委託していました。

その関係は単なるOEMではなく、クラフトマンシップの共有に近いものでした。
HERMÈSがフランス的な「線の美学」を志向していたのに対し、Ballantyneはスコットランドの厳しい自然の中で磨かれた「素材の真理」を追求していた。
両者が共鳴したのは、“ラグジュアリーとは、素材と構造における誠実さである”という哲学の一点にあります。



使用されている素材は、スコットランド・シェットランド諸島の羊から採れるシェットランドウール100%。
このウールは繊維が細すぎず太すぎず、一本一本に空気を含むため、非常に軽量でありながら抜群の保温性を誇ります。
また天然のラノリン(脂分)が多く含まれており、わずかな撥水性としなやかな弾力を備える。

この“空気を編む”ような素材感こそが、英国伝統ニットの真髄です。
毛羽立ちを抑えるための縮絨とブラッシングを重ね、繊維の立ち方を一定方向に揃える工程は、熟練職人の手によってのみ成し得る技。
結果として、ふんわりとした手触りの中に、芯のある弾力が共存する独特の質感が生まれます。


編みの構造にも注目です。
本作は、一般的なフェアアイル・ニットを斜め方向に変化させたDiagonal Jacquard。
緯糸を数段ごとにずらしながら編み進めることで、一定のリズムを保ちながらも、視覚的には動きのある「ノイズ的模様」を生み出しています。

単純に見えて極めて高度な技法であり、テンションのコントロールを誤れば柄が崩れてしまう。

特にこのセーターのように3〜4色の糸を使い分ける場合、裏面の糸渡りを最小限に抑える設計が必要で、熟練職人による細密な計算が不可欠です。



グリーンを基調に、レッド、ネイビー、オリーブを配した色使いは、バランタインらしい「空気の透明度」を感じさせます。

染色段階で意図的に淡く色を重ね、光の反射を利用して深みのある色層を表現する。
これは、HERMÈSが後年に展開するカシミヤ・ニットのグラデーション染色にも影響を与えたといわれる手法です。
スコットランドの光の弱い冬に映えるよう設計された発色は、自然光のもとで見ると驚くほど奥行きを持ち、
まるで霧の中で揺れる風景のような柔らかい表情を見せます。


構造面では、パネルを手作業でリンキング*によって接合しています。
これは現代のホールガーメント製法では再現できない、伝統的で贅沢な仕立て。
脇や袖下に生まれるわずかな厚みが空気の層を生み、保温性をさらに高める。
実際に袖を通すと、ずしりとした重量感はなく、むしろ空気をまとうような軽さと温かさを感じます。


こうした構造美と素材の誠実さは、20世紀後半のHERMÈSが“Ballantyne製の糸を選ぶ”理由そのものでした。
HERMÈSの初期ニットウェアは、フランス国内での生産体制が確立するまで、BallantyneやMcGeorge、Barrieといったスコットランドの高級紡績業者の糸を使用。
その中でもBallantyneは、特に「毛の透明感と弾力性」において群を抜いていました。
このセーターに宿るグローバルな文脈は、単なる英国伝統の延長ではなく、フランス的エレガンスと英国的機能美が交差した一点といえるでしょう。



現代においてこのクオリティを再現することは極めて難しい。
羊毛の品種、染色の水質、縮絨の気候条件、どれもがスコットランド特有の自然環境に支えられているからです。
一見クラシカルな佇まいながら、その中に構造と素材の革新が潜む。
Ballantyneの哲学が凝縮されたこの一着は、ニットウェアを“服飾”ではなく“文化”として語るにふさわしい存在です。

Measurement : サイズ情報

表記:Unknown (日本メンズサイズ L-XL相当)
平置き採寸:  肩幅 56cm 身幅 58cm 着丈 73cm 袖丈 66cm

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Vintageウェアらしい着用感こそみられますが、リブのテンションもしっかりとかかっていて目立ったダメージのないグッドコンディションです。

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・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
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・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

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