[Late1990's-Early 2000’s］“ARNYS PARIS” Saddle-Inspired Fully-Fashioned Cashmere Knit Sweater (Made in Italy)
Brand : ARNYS PARIS
Material : Cashmere 100%
Color : Natural
Size : 50
Model：175cm 65kg
ARNYS PARISによる、カシミヤ100%のVネックニットセーター。
製造はイタリアの名門ファクトリー「G.D.P.」によるもので、タグ構成・縫製仕様から1990年代後半〜2000年代初頭のプロダクトと判断されます。
素材は最高級の長繊維カシミヤを用い、二本取りで高密度に編み上げられています。
カシミヤ特有の軽さと柔らかさを保ちながらも、ここまでの肉厚感を持つニットは稀。
糸の撚りが極めて均一で、繊維表面の油脂が光を柔らかく反射し、深い艶を生んでいます。
触れるとヌメリとハリが同時に感じられるほどで、素材の質と紡績技術の高さを明確に物語ります。
構造面では、肩から袖にかけて緩やかにカーブするフルファッション成型による“サドルショルダー風”構造が採用されています。
縫い合わせではなく、編みそのものに増減目を与えることで立体を描き出す手法。
肩線に縫製の段差が存在せず、1枚の編地の中に自然な落ち感が生まれています。
構造上は英国的サドルショルダーの引用でありながら、仕立てとしては完全にイタリア式のフルファッション。
伝統構造を思想的に再構築した、ARNYSらしい“知的な翻訳”といえます。
袖口・裾のリブは1×1リブ（ハイテンション仕様）。
柔らかいカシミヤをだれさせないために、通常よりも強いテンションで密に編まれています。
また、ボディからリブへの切り替えはフルファッションによる成型切り替えで、縫いではなく編み続けで構成。
裏側を見るとガーター目のような横段が見えますが、これはリンキング縫製ではなく、針抜きによってリブに移行した証です。
袖口端の仕上げも「ダブルニット・キャストオフ」によるもの。
テンションが均一で、端の丸みが美しく保たれている点も極めて上質です。
エルボーパッチにはインディゴ染めのコットンツイルが使用されており、
カシミヤの上品なブラウンと対照的な素材を組み合わせることで、
「知的労働の痕跡」を象徴的に表現しています。
ARNYSが提案していた“アトリエで過ごす服”の精神を、最も美しく具現化したディテール。
1990年代後半のARNYSは、ヴェロニク・ニシャニアンがエルメスで提唱していた“日常の贅沢”と歩調を合わせ、
機能や構造に宿る美を日常着へと落とし込む試みを進めていました。
このニットもまた、装飾を一切排し、編みと素材だけで構築する思想の服。
カシミヤの重量感と柔らかさを両立させた、まさに知性と感性の均衡を象徴する一着です。
ARNYSのニットウェアの中でも、このような構造精度と素材品質を兼ね備えたモデルは非常に少なく、
テーラードの世界で培われた哲学をそのままニットに落とし込んだ、
“日常の中に思想を宿す服”としての完成形といえるでしょう。
Measurements：サイズ情報
表記：50（日本メンズサイズL-XL相当）
平置き採寸 : 身幅 62cm 肩幅 61cm 袖丈 60cm 着丈 72cm
Condition：商品状態
年代物のニットウェアならではのフェード感や着用感こそございます。
特にフロント部分のフェード感が美しく出ておりますので写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : ARNYS PARIS
Material : Cashmere 100%
Color : Natural
Size : 50
Model：175cm 65kg
ARNYS PARISによる、カシミヤ100%のVネックニットセーター。
製造はイタリアの名門ファクトリー「G.D.P.」によるもので、タグ構成・縫製仕様から1990年代後半〜2000年代初頭のプロダクトと判断されます。
素材は最高級の長繊維カシミヤを用い、二本取りで高密度に編み上げられています。
カシミヤ特有の軽さと柔らかさを保ちながらも、ここまでの肉厚感を持つニットは稀。
糸の撚りが極めて均一で、繊維表面の油脂が光を柔らかく反射し、深い艶を生んでいます。
触れるとヌメリとハリが同時に感じられるほどで、素材の質と紡績技術の高さを明確に物語ります。
構造面では、肩から袖にかけて緩やかにカーブするフルファッション成型による“サドルショルダー風”構造が採用されています。
縫い合わせではなく、編みそのものに増減目を与えることで立体を描き出す手法。
肩線に縫製の段差が存在せず、1枚の編地の中に自然な落ち感が生まれています。
構造上は英国的サドルショルダーの引用でありながら、仕立てとしては完全にイタリア式のフルファッション。
伝統構造を思想的に再構築した、ARNYSらしい“知的な翻訳”といえます。
袖口・裾のリブは1×1リブ（ハイテンション仕様）。
柔らかいカシミヤをだれさせないために、通常よりも強いテンションで密に編まれています。
また、ボディからリブへの切り替えはフルファッションによる成型切り替えで、縫いではなく編み続けで構成。
裏側を見るとガーター目のような横段が見えますが、これはリンキング縫製ではなく、針抜きによってリブに移行した証です。
袖口端の仕上げも「ダブルニット・キャストオフ」によるもの。
テンションが均一で、端の丸みが美しく保たれている点も極めて上質です。
エルボーパッチにはインディゴ染めのコットンツイルが使用されており、
カシミヤの上品なブラウンと対照的な素材を組み合わせることで、
「知的労働の痕跡」を象徴的に表現しています。
ARNYSが提案していた“アトリエで過ごす服”の精神を、最も美しく具現化したディテール。
1990年代後半のARNYSは、ヴェロニク・ニシャニアンがエルメスで提唱していた“日常の贅沢”と歩調を合わせ、
機能や構造に宿る美を日常着へと落とし込む試みを進めていました。
このニットもまた、装飾を一切排し、編みと素材だけで構築する思想の服。
カシミヤの重量感と柔らかさを両立させた、まさに知性と感性の均衡を象徴する一着です。
ARNYSのニットウェアの中でも、このような構造精度と素材品質を兼ね備えたモデルは非常に少なく、
テーラードの世界で培われた哲学をそのままニットに落とし込んだ、
“日常の中に思想を宿す服”としての完成形といえるでしょう。
Measurements：サイズ情報
表記：50（日本メンズサイズL-XL相当）
平置き採寸 : 身幅 62cm 肩幅 61cm 袖丈 60cm 着丈 72cm
Condition：商品状態
年代物のニットウェアならではのフェード感や着用感こそございます。
特にフロント部分のフェード感が美しく出ておりますので写真にてご確認ください。
Attention
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・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
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