[2009AW] “C.P. COMPANY” Garment Dyed Sweat Duffle Coat （Designed by Alessandro Pungetti）
¥99,000
Brand : C.P.COMPANY
Color : Faded Black
Material : Cotton 100%（Garment Dyed）
Size: 50
Model：175cm 65kg
2000年代後半のC.P. COMPANYを語るうえで、アレッサンドロ・プンジェッティ（Alessandro Pungetti）の存在は欠かせません。
2006年頃からブランドに関わり、2007〜2011年にかけてクリエイティブの中枢を担った彼は、マッシモ・オスティの哲学を受け継ぎつつ、それを“素材の構造化”という新しい言語に置き換えました。
その思想を最も端的に示すのが、この2009年秋冬シーズンに製作された〈スウェット・ダッフルコート〉です。
本作の素材はコットン100%。
一見ウールメルトンのような厚みを感じますが、実際は高密度に編み上げられた裏起毛スウェット。
外側はハリを持たせたジャージー、内側には柔らかなフリースのような起毛が走り、布帛とニットの中間にある独特の立体感を生み出しています。
この“空気を含んだ厚み”こそ、プンジェッティが最も得意とした領域——
硬さと柔らかさ、構築と快適の両立です。
従来のメルトンダッフルに比べると、このスウェットダッフルは驚くほど軽い。
しかし、軽さの中に確かな構造が存在する。
その理由は、縫製線の取り方にあります。
フードの三枚接ぎ構造とV字のテンションライン、肩のガンパッチ、袖付けのカーブ。
どれもが「布ではなく伸縮する素材で形を支えるための設計」です。
スウェット生地が重力で落ちないよう、ステッチとパイピングが張力を分散させ、形状を立体的に保つ。
これは裁断ではなく、“素材の力を読む”という方法論に基づいた工業設計です。
フロントのトグルには、伝統的なウッドではなく黒のプラスチック樹脂を採用。
この選択が、スウェットという素材と完璧に呼応しています。
軽く、引っ張りに強く、マットな質感で、素材の柔らかさを損なわない。
視覚的にもすべてをブラックで統一することで、造形の情報量を抑え、フォルムの美しさだけを際立たせています。
袖口のストラップや裾の多重ステッチも同様に、装飾ではなく“形を支えるためのデザイン”。
全体の印象は、クラシックなダッフルの再現ではなく、まるでスウェット素材で建築をしているかのようです。
プンジェッティが目指したのは、「過去の制服を、現代の道具として再定義すること」。
09AWのC.P. COMPANYは、ミリタリーやワークウェアの文法を解体し、素材と構造を通じて“新しい伝統”を描こうとしていました。
ウールからコットンへ、縫製から構造へ、デザインから思想へ。
このコートは、そんな転換期の象徴です。
素材が変わると、服の重心も変わる。
メルトンが持つ重量感の代わりに、このスウェットは「包容感」を与えます。
着る人の身体を締めつけず、しかし形は崩れない。
フードを被ったときの立ち上がりも見事で、縫製の角度まで計算され尽くしています。
スポーツウェアの快適性と、ミリタリーウェアの構造美がひとつに融け合った結果、
そこに現れたのは“柔らかいプロテクション”という、新しい機能服のかたちでした。
クラシックのフォルムを保ちながら、
スウェットという最も日常的な素材で“構造服”を完成させた、C.P. COMPANYの異端にして傑作。
Measurements：サイズ情報
表記 : 50（日本メンズサイズL相当）
平置き採寸[cm] : 肩幅 52cm 身幅 60cm 袖丈 70cm 着丈 82cm
Condition：商品状態
ガーメントダイによるコットン素材の美しいフェード感が見られます。写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : C.P.COMPANY
Color : Faded Black
Material : Cotton 100%（Garment Dyed）
Size: 50
Model：175cm 65kg
2000年代後半のC.P. COMPANYを語るうえで、アレッサンドロ・プンジェッティ（Alessandro Pungetti）の存在は欠かせません。
2006年頃からブランドに関わり、2007〜2011年にかけてクリエイティブの中枢を担った彼は、マッシモ・オスティの哲学を受け継ぎつつ、それを“素材の構造化”という新しい言語に置き換えました。
その思想を最も端的に示すのが、この2009年秋冬シーズンに製作された〈スウェット・ダッフルコート〉です。
本作の素材はコットン100%。
一見ウールメルトンのような厚みを感じますが、実際は高密度に編み上げられた裏起毛スウェット。
外側はハリを持たせたジャージー、内側には柔らかなフリースのような起毛が走り、布帛とニットの中間にある独特の立体感を生み出しています。
この“空気を含んだ厚み”こそ、プンジェッティが最も得意とした領域——
硬さと柔らかさ、構築と快適の両立です。
従来のメルトンダッフルに比べると、このスウェットダッフルは驚くほど軽い。
しかし、軽さの中に確かな構造が存在する。
その理由は、縫製線の取り方にあります。
フードの三枚接ぎ構造とV字のテンションライン、肩のガンパッチ、袖付けのカーブ。
どれもが「布ではなく伸縮する素材で形を支えるための設計」です。
スウェット生地が重力で落ちないよう、ステッチとパイピングが張力を分散させ、形状を立体的に保つ。
これは裁断ではなく、“素材の力を読む”という方法論に基づいた工業設計です。
フロントのトグルには、伝統的なウッドではなく黒のプラスチック樹脂を採用。
この選択が、スウェットという素材と完璧に呼応しています。
軽く、引っ張りに強く、マットな質感で、素材の柔らかさを損なわない。
視覚的にもすべてをブラックで統一することで、造形の情報量を抑え、フォルムの美しさだけを際立たせています。
袖口のストラップや裾の多重ステッチも同様に、装飾ではなく“形を支えるためのデザイン”。
全体の印象は、クラシックなダッフルの再現ではなく、まるでスウェット素材で建築をしているかのようです。
プンジェッティが目指したのは、「過去の制服を、現代の道具として再定義すること」。
09AWのC.P. COMPANYは、ミリタリーやワークウェアの文法を解体し、素材と構造を通じて“新しい伝統”を描こうとしていました。
ウールからコットンへ、縫製から構造へ、デザインから思想へ。
このコートは、そんな転換期の象徴です。
素材が変わると、服の重心も変わる。
メルトンが持つ重量感の代わりに、このスウェットは「包容感」を与えます。
着る人の身体を締めつけず、しかし形は崩れない。
フードを被ったときの立ち上がりも見事で、縫製の角度まで計算され尽くしています。
スポーツウェアの快適性と、ミリタリーウェアの構造美がひとつに融け合った結果、
そこに現れたのは“柔らかいプロテクション”という、新しい機能服のかたちでした。
クラシックのフォルムを保ちながら、
スウェットという最も日常的な素材で“構造服”を完成させた、C.P. COMPANYの異端にして傑作。
Measurements：サイズ情報
表記 : 50（日本メンズサイズL相当）
平置き採寸[cm] : 肩幅 52cm 身幅 60cm 袖丈 70cm 着丈 82cm
Condition：商品状態
ガーメントダイによるコットン素材の美しいフェード感が見られます。写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
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