[1990's-2000's] “ARNYS PARIS” Silk Linen Work Jacket (Made in France)
¥297,000
Brand : ARNYS PARIS
Material : Silk 63%/ Linen 37%
Color : Beige
Size : 52
Model : 175cm 65kg
フランスの服飾史において、パルファンやトランクから始まった右岸の巨大なメゾンが保守的なエレガンスの頂点として君臨するならば、セーヌ川を挟んだ左岸、セーヴル通り十四番地に店を構えていたアルニスは、自由と知性を愛する文化人たちの精神的な拠り所として唯一無二の地位を築き上げていました。
1933年の創業以来、彼らが右岸のエルメスと並び称され、時にそれ以上の熱狂を以て語られる理由は、表層的なステータスや分かりやすい富の誇示ではなく、衣服を身に纏う人間の内面や思想に寄り添う独自のクリエイションを展開していた事実にあります。
ジャン・コクトーやサルトル、ヘミングウェイ、そして建築家ル・コルビュジエといった、二十世紀の文化を創り上げた偉大な知識人たちがこぞってアルニスのサルトリアに身を委ねたのは、彼らの仕立てが最高峰のファブリックを贅沢に用いながらも、決して気取らない、知識人のための知的な日常着であったからに他なりません。
商業主義的な流行から完全に距離を置き、一族経営のもとで徹底的に品質とエスプリを追求し続けたアルニス。2012年にその長い歴史の幕を閉じ、LVMHの傘下においてベルルッティへと吸収されて消滅した今、彼らが遺したオリジナルピースは、二度と再現することのできない幻の芸術品として世界中のバイヤーやコレクターの羨望の的となっています。
衣服の価値を決定づけるのは、流行の記号などではなく、肌に触れるマテリアルのクオリティと、それを立体へと変える設計、そして細部に宿る偏執的なクラフツマンシップの事実そのもの。
本作は、そのアルニスの哲学が最も成熟していた1990年代後半から2000年代前半にかけてフランス国内の自社工房で生産された、シルク・リネン素材のワークジャケットスタイルの最高峰です。
このジャケットのキャラクターを決定づけている最大の要素は、マテリアルに採用されたシルク63%、リネン37%という独自の黄金比によって織り上げられたファブリックの力学にあります。
本来であれば労働着や田園地帯の衣服に用いられるべき粗野でタフなリネン素材に対し、貴族の衣服を象徴する高混率のシルクをブレンドするアプローチはアルニスの真骨頂。
布地を指先で撫でると、リネン特有の乾いたタッチと経糸と緯糸が交差する立体的なネップの野趣溢れる表情がダイレクトに伝わります。
しかし、光を浴びた瞬間に織り目の奥底から湧き上がるように極めて均一で上品な光沢が立ち上り、高密度のシルクがもたらす流麗で優雅なドレープが衣服の表面に明確な陰影を形成。
相反する2つの天然繊維が互いの特性を消し合うことなく完璧に調和しており、フランスの乾いた夏や端境期を快適に過ごすための優れた通気性と遮熱性を確保しながらも、決してカジュアルに崩れすぎない卓越した気品をマテリアルそのものが物理的に証明しています。
ただそこにあるだけで最高峰であると直感させてしまうファブリックの塊感はさすがARNYS。
そして、この衣服を真の傑作へと押し上げ、アルニスの異常なまでの作り込みの事実を証明しているのが、裏面に隠された驚異的なディテールの数々。
通常のアウターであれば、袖通しの滑らかさを最優先して化学繊維のキュプラやアセテートを用いるのが一般的ですが、アルニスは本作の背裏や袖裏のライニングに、極めて上質なコットンツイルのタッタソールチェック柄シャツ生地を総張りするという狂気的な選択をしています。
それだけに留まらず、表からは一切見えない前身頃のパッチポケットの「裏側」にまで、このシャツ生地を緻密に張り巡らせている仕様も圧巻です。
これは単なる型崩れ防止の補強という意味を超え、内側の見えない部分にこそ最高の贅沢を忍ばせるフランス特有のエスプリを具現化した設計。
日常の動作の中で風を孕んだ際にチラリと覗くタッタソールチェックの清潔感が、ベージュトーンの表地に対して完璧な色彩のレイヤーを形成します。
さらに、袖口はボタンを配置しないフラットな筒袖に仕立てられており、使い手が日常の作業や気候に合わせて袖口を自由にターンバックすることで、内側の美しいチェック柄を意図的に外側へ露出させて着こなすことを前提とした高度なパターン設計を完遂。
細部に至るまで使い手の日常の仕草をエレガントに変貌させるための意図が物理的な構造として息づいています。
身幅に適度なゆとりを持たせながらも全体のシルエットをスマートに整えたバランスは、仕立ての良いプレーンなトラウザーズやドレスシャツの上に無造作に羽織るだけで、シルク・リネンの独特のトーンとシャツ生地の裏地が描く直線が全体の着こなしを引き締め、洗練された伫まいを完成。
ある特定の時代にしか生み出せなかった織物の品質と、一切の妥協なくやり遂げられたサルトリアの仕立ての事実だけで最高峰であると直感させてしまうプロダクトの力があります。
右岸のエルメスが普遍的なラグジュアリーの王道を往くのであれば、アルニスは着る者の知性と感性を刺激する左岸の芸術。
かつてパリのセーヌ左岸で知識人たちが耽溺した名門の確かな美学と、衣服としての高い実用性を、肌に触れる質感とともに純粋に味わうことができる、ワードローブの主役を張るに相応しい一着です。
Measurement : サイズ情報
表記:52 (日本メンズサイズ L-XL相当)
平置き採寸 : 肩幅 48cm 身幅 59cm 袖丈 67cm 着丈 82cm
Condition :商品状態
袖裏のチェックライニングに僅かな汚れが見られます。
写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : ARNYS PARIS
Material : Silk 63%/ Linen 37%
Color : Beige
Size : 52
Model : 175cm 65kg
フランスの服飾史において、パルファンやトランクから始まった右岸の巨大なメゾンが保守的なエレガンスの頂点として君臨するならば、セーヌ川を挟んだ左岸、セーヴル通り十四番地に店を構えていたアルニスは、自由と知性を愛する文化人たちの精神的な拠り所として唯一無二の地位を築き上げていました。
1933年の創業以来、彼らが右岸のエルメスと並び称され、時にそれ以上の熱狂を以て語られる理由は、表層的なステータスや分かりやすい富の誇示ではなく、衣服を身に纏う人間の内面や思想に寄り添う独自のクリエイションを展開していた事実にあります。
ジャン・コクトーやサルトル、ヘミングウェイ、そして建築家ル・コルビュジエといった、二十世紀の文化を創り上げた偉大な知識人たちがこぞってアルニスのサルトリアに身を委ねたのは、彼らの仕立てが最高峰のファブリックを贅沢に用いながらも、決して気取らない、知識人のための知的な日常着であったからに他なりません。
商業主義的な流行から完全に距離を置き、一族経営のもとで徹底的に品質とエスプリを追求し続けたアルニス。2012年にその長い歴史の幕を閉じ、LVMHの傘下においてベルルッティへと吸収されて消滅した今、彼らが遺したオリジナルピースは、二度と再現することのできない幻の芸術品として世界中のバイヤーやコレクターの羨望の的となっています。
衣服の価値を決定づけるのは、流行の記号などではなく、肌に触れるマテリアルのクオリティと、それを立体へと変える設計、そして細部に宿る偏執的なクラフツマンシップの事実そのもの。
本作は、そのアルニスの哲学が最も成熟していた1990年代後半から2000年代前半にかけてフランス国内の自社工房で生産された、シルク・リネン素材のワークジャケットスタイルの最高峰です。
このジャケットのキャラクターを決定づけている最大の要素は、マテリアルに採用されたシルク63%、リネン37%という独自の黄金比によって織り上げられたファブリックの力学にあります。
本来であれば労働着や田園地帯の衣服に用いられるべき粗野でタフなリネン素材に対し、貴族の衣服を象徴する高混率のシルクをブレンドするアプローチはアルニスの真骨頂。
布地を指先で撫でると、リネン特有の乾いたタッチと経糸と緯糸が交差する立体的なネップの野趣溢れる表情がダイレクトに伝わります。
しかし、光を浴びた瞬間に織り目の奥底から湧き上がるように極めて均一で上品な光沢が立ち上り、高密度のシルクがもたらす流麗で優雅なドレープが衣服の表面に明確な陰影を形成。
相反する2つの天然繊維が互いの特性を消し合うことなく完璧に調和しており、フランスの乾いた夏や端境期を快適に過ごすための優れた通気性と遮熱性を確保しながらも、決してカジュアルに崩れすぎない卓越した気品をマテリアルそのものが物理的に証明しています。
ただそこにあるだけで最高峰であると直感させてしまうファブリックの塊感はさすがARNYS。
そして、この衣服を真の傑作へと押し上げ、アルニスの異常なまでの作り込みの事実を証明しているのが、裏面に隠された驚異的なディテールの数々。
通常のアウターであれば、袖通しの滑らかさを最優先して化学繊維のキュプラやアセテートを用いるのが一般的ですが、アルニスは本作の背裏や袖裏のライニングに、極めて上質なコットンツイルのタッタソールチェック柄シャツ生地を総張りするという狂気的な選択をしています。
それだけに留まらず、表からは一切見えない前身頃のパッチポケットの「裏側」にまで、このシャツ生地を緻密に張り巡らせている仕様も圧巻です。
これは単なる型崩れ防止の補強という意味を超え、内側の見えない部分にこそ最高の贅沢を忍ばせるフランス特有のエスプリを具現化した設計。
日常の動作の中で風を孕んだ際にチラリと覗くタッタソールチェックの清潔感が、ベージュトーンの表地に対して完璧な色彩のレイヤーを形成します。
さらに、袖口はボタンを配置しないフラットな筒袖に仕立てられており、使い手が日常の作業や気候に合わせて袖口を自由にターンバックすることで、内側の美しいチェック柄を意図的に外側へ露出させて着こなすことを前提とした高度なパターン設計を完遂。
細部に至るまで使い手の日常の仕草をエレガントに変貌させるための意図が物理的な構造として息づいています。
身幅に適度なゆとりを持たせながらも全体のシルエットをスマートに整えたバランスは、仕立ての良いプレーンなトラウザーズやドレスシャツの上に無造作に羽織るだけで、シルク・リネンの独特のトーンとシャツ生地の裏地が描く直線が全体の着こなしを引き締め、洗練された伫まいを完成。
ある特定の時代にしか生み出せなかった織物の品質と、一切の妥協なくやり遂げられたサルトリアの仕立ての事実だけで最高峰であると直感させてしまうプロダクトの力があります。
右岸のエルメスが普遍的なラグジュアリーの王道を往くのであれば、アルニスは着る者の知性と感性を刺激する左岸の芸術。
かつてパリのセーヌ左岸で知識人たちが耽溺した名門の確かな美学と、衣服としての高い実用性を、肌に触れる質感とともに純粋に味わうことができる、ワードローブの主役を張るに相応しい一着です。
Measurement : サイズ情報
表記:52 (日本メンズサイズ L-XL相当)
平置き採寸 : 肩幅 48cm 身幅 59cm 袖丈 67cm 着丈 82cm
Condition :商品状態
袖裏のチェックライニングに僅かな汚れが見られます。
写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
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