Brand : GIORGIO ARMANI
Color : Camel
Material : Wool 100%


1980年代後半から1990年代初頭のGIORGIO ARMANIは、色の階調を独自の美意識で再定義していた時代です。
無彩色や中間色が多用されるブランドの中で、特に“ブラウン”の扱い方には卓越したセンスがありました。
ただのキャメルではなく、赤みと黄みの境界線にある曖昧な温度を布に写し取る。その色選びが、まさに本作のウールストールに宿っています。




素材は 100% WOOL。
ウールらしい適度なコシを残しながら、繊維表面を丁寧に起毛させた仕上げで、触れた瞬間に柔らかさが広がります。
軽くて暖かく、肩に掛けても重さが出にくい。
80〜90年代のアルマーニ小物でしばしば見られる、密度と軽さのバランスが整った上質なウールです。



色はキャメルとテラコッタの中間に位置する独特のブラウン。
ひと目で「アルマーニらしい」と感じる理由は、赤みと黄みのバランスを絶妙に抑えているからです。光の入り方によってキャラメルのようにも、淡いブリックのようにも揺れる。
その変化の幅が自然で、単色でありながら奥行きがある。
この“階調の美しさ”こそが、1980’s後半〜90’s初頭のアルマーニが最も得意とした部分です。


大判でありながら扱いやすいのもポイント。
起毛ウールの軽さがそのまま布の落ち感になり、肩に掛けると広い面がきれいに残る。
巻いてもボリュームが出すぎず、動くたびに自然な揺れが生まれます。
冬のアウターの上からショールのように使うのも良く、汎用性の高いサイズ感です。


フリンジはあえて“同色”で統一。
差し色に頼らず、布全体の色の美しさだけで成立する。
その潔さが素材の質と色の強さを引き立てています。
単色のストールは平面的に見えがちですが、本作は起毛の陰影と色温度の揺らぎによって立体感が生まれているため、巻いたときの存在感がしっかりあります。


ロゴは金糸の刺繍。
主張しすぎず、布の美しさを壊さない。
素材と色を主役にしたい当時のアルマーニの思想に沿ったデザインです。



スタイリングでは、特に グレーとの相性が抜群。
ウールの冷たいグレーと、このブラウンの温度が互いを引き立て、装いに深さと柔らかさを足してくれます。
ネイビーやチャコール、ブラックとも馴染みが良く、冬のワードローブのどこに差しても自然に収まる万能な一枚です。


“色を身にまとう”とはどういうことか。
その答えを確かに教えてくれるストールです。
アルマーニが色と素材に向き合ってきた時間が、この一枚に凝縮されています。



Measurements：サイズ情報

平置き採寸: 全長 190cm 横幅 37cm フリンジ 7cm

Condition :商品状態

目立ったダメージのないグッドコンディションです。

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