[1990’s~]"Italian Vintage" Pure Lambswool Half-Button Stand Collar Knit(made in Italy)
Brand:Italian Vintage
Color:Red
Material : Wool 100%
Size:
Model:175cm 60kg
冬のスタイリングにおいて、首元の“効き”を重視したい瞬間があります。
重厚なアウターを羽織り、前を閉じる。あるいは軽く開けて歩く。
その隙間からほんの少しだけ覗く配色や、ボタンの存在感。そのわずか数センチの面積が、装い全体の「質」を決定づけてしまう。
大人の冬の装いとは、実のところアウターそのものよりも、その内側にある「首元の表情」にこそ、その人の審美眼が宿るものだと私は考えています。
今回、私がセレクトしたこのラムウールニットは、まさにその「首元」という一点において、絶対的な信頼を置ける一着です。
まず、このニットの根幹を支える素材について。
ウールの中でも、生後数ヶ月以内の子羊から採れるラムウールは、通常のウールに比べて繊維が格段に細く、柔らかく、そして軽いのが特徴です。
しかし、一口にラムウールと言っても、そのクオリティは千差万別。
本作の表面を指先で撫でてみると、驚くほど滑らかで、不快な毛羽立ちがほとんど見られません。均一に整った編み目がどこまでも美しく続いている。
これは、良質な原毛を厳選し、精度の高い編み機で糸にストレスを与えず、じっくりと時間をかけて編み立てたときにだけ見られる表情です。
ミドルゲージの天竺編みでありながら、重さを感じさせず、空気を含んだような絶妙な膨らみがある。
この「軽さと膨らみの共存」こそが、素材と技術が高いレベルで噛み合っている何よりの証拠です。安価なニットにありがちな、重さでダレてしまうような感触はここには一切ありません。
しかし、このニットを特別な存在へと押し上げているのは、素材以上に、その類稀なる「首元の構造」にあります。
一見するとシンプルなハーフボタンのスタンドカラーですが、その設計は極めて贅沢です。
襟の裏側から前立ての裏にかけて、グレーのリブが途切れることなく連続して配されています。
これは、本体を編み上げた後に別の布を縫い付けたような安易な作りではありません。襟と前立てを「一体」として計算し、編み設計の段階から組み込まれたものです。
この一体成型だからこそ、首元に触れるリブには心地よい厚みが生まれ、自立するような自然で力強い立ち上がりが実現します。
さらに、そこに並ぶウッド調のボタンが、単なる留め具としての役割を超えて、視覚的な奥行きを与えてくれる。
この設計の積み重ねが、首元だけでスタイリングの主役を張れるほどの存在感を生み出しているのです。
このハーフボタンという仕様は、決して脱ぎ着の利便性のためだけにあるのではありません。 「覗かせた時に、いかに強いか」を計算し尽くした、極めて意図的なデザインです。
想像してみてください。
冬の街角で、ダークトーンのコートやレザージャケットを羽織っている姿を。
その襟元から、この濁りのない鮮やかな赤と、落ち着いたグレーのリブがふと顔を出す。
その鮮烈なコントラストが、冬の重くなりがちな空気感を一気に活性化させてくれるはずです。
それは派手な色で自分を飾るという行為ではなく、服の“構造”そのものが持つ美しさを、スタイリングの武器として機能させるということです。
染色についても触れておかなければなりません。
ラムウールは本来、染色性に優れた素材ですが、それでもこれほど鮮やかで、かつムラのない赤を表現するには熟練の技術が必要です。
光の当たり方によって微妙な陰影を生むこの赤は、決して下品に浮くことがなく、隣り合うグレーのリブと美しく調和しています。
色と構造、その両方が高い次元でセットになって初めて、この一着は完成しているのです。
私がこのニットを買い付けた理由は、極めてシンプルでした。
この一着を手に取った瞬間、冬のアウターの襟元からこのリブとボタンを覗かせる、そんな大人のスタイリングが、一瞬で、かつ鮮明に脳裏に浮かんだからです。
そして、そうした「隙間の美学」とも言える着こなしを成立させるには、素材の質が伴っていなければなりません。どれほどデザインが優れていても、素材が伴わなければ、大人の装いとしての満足感は長くは続かないからです。このニットには、その両方が驚くほどきれいに揃っています。
ラムウールが持つ特有の膨らみと発色の良さ。
スタンドカラーと配色リブが生み出す、圧倒的な立体感。
そして、名門アトリエの誠実さをも感じる前立ての構造。
これらはすべて、冬のアウターを羽織ったときにこそ、その真価を発揮するものです。
装いに少しの活力と、確かな品格を添えたい冬の日に。
ただの差し色に留まらない、構造そのものを愉しむための“首元のニット”。
この一着は、あなたの冬のスタイルを支える、何より頼もしい存在になるはずです。
Measurement : サイズ情報
表記: L (日本メンズサイズ L相当)
平置き採寸: 肩幅 50cm 身幅 62cm 着丈 69cm 袖丈 63cm
Condition :商品状態
Vintageニットならではの風合い(毛羽立ち感)がございます。
写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand:Italian Vintage
Color:Red
Material : Wool 100%
Size:
Model:175cm 60kg
冬のスタイリングにおいて、首元の“効き”を重視したい瞬間があります。
重厚なアウターを羽織り、前を閉じる。あるいは軽く開けて歩く。
その隙間からほんの少しだけ覗く配色や、ボタンの存在感。そのわずか数センチの面積が、装い全体の「質」を決定づけてしまう。
大人の冬の装いとは、実のところアウターそのものよりも、その内側にある「首元の表情」にこそ、その人の審美眼が宿るものだと私は考えています。
今回、私がセレクトしたこのラムウールニットは、まさにその「首元」という一点において、絶対的な信頼を置ける一着です。
まず、このニットの根幹を支える素材について。
ウールの中でも、生後数ヶ月以内の子羊から採れるラムウールは、通常のウールに比べて繊維が格段に細く、柔らかく、そして軽いのが特徴です。
しかし、一口にラムウールと言っても、そのクオリティは千差万別。
本作の表面を指先で撫でてみると、驚くほど滑らかで、不快な毛羽立ちがほとんど見られません。均一に整った編み目がどこまでも美しく続いている。
これは、良質な原毛を厳選し、精度の高い編み機で糸にストレスを与えず、じっくりと時間をかけて編み立てたときにだけ見られる表情です。
ミドルゲージの天竺編みでありながら、重さを感じさせず、空気を含んだような絶妙な膨らみがある。
この「軽さと膨らみの共存」こそが、素材と技術が高いレベルで噛み合っている何よりの証拠です。安価なニットにありがちな、重さでダレてしまうような感触はここには一切ありません。
しかし、このニットを特別な存在へと押し上げているのは、素材以上に、その類稀なる「首元の構造」にあります。
一見するとシンプルなハーフボタンのスタンドカラーですが、その設計は極めて贅沢です。
襟の裏側から前立ての裏にかけて、グレーのリブが途切れることなく連続して配されています。
これは、本体を編み上げた後に別の布を縫い付けたような安易な作りではありません。襟と前立てを「一体」として計算し、編み設計の段階から組み込まれたものです。
この一体成型だからこそ、首元に触れるリブには心地よい厚みが生まれ、自立するような自然で力強い立ち上がりが実現します。
さらに、そこに並ぶウッド調のボタンが、単なる留め具としての役割を超えて、視覚的な奥行きを与えてくれる。
この設計の積み重ねが、首元だけでスタイリングの主役を張れるほどの存在感を生み出しているのです。
このハーフボタンという仕様は、決して脱ぎ着の利便性のためだけにあるのではありません。 「覗かせた時に、いかに強いか」を計算し尽くした、極めて意図的なデザインです。
想像してみてください。
冬の街角で、ダークトーンのコートやレザージャケットを羽織っている姿を。
その襟元から、この濁りのない鮮やかな赤と、落ち着いたグレーのリブがふと顔を出す。
その鮮烈なコントラストが、冬の重くなりがちな空気感を一気に活性化させてくれるはずです。
それは派手な色で自分を飾るという行為ではなく、服の“構造”そのものが持つ美しさを、スタイリングの武器として機能させるということです。
染色についても触れておかなければなりません。
ラムウールは本来、染色性に優れた素材ですが、それでもこれほど鮮やかで、かつムラのない赤を表現するには熟練の技術が必要です。
光の当たり方によって微妙な陰影を生むこの赤は、決して下品に浮くことがなく、隣り合うグレーのリブと美しく調和しています。
色と構造、その両方が高い次元でセットになって初めて、この一着は完成しているのです。
私がこのニットを買い付けた理由は、極めてシンプルでした。
この一着を手に取った瞬間、冬のアウターの襟元からこのリブとボタンを覗かせる、そんな大人のスタイリングが、一瞬で、かつ鮮明に脳裏に浮かんだからです。
そして、そうした「隙間の美学」とも言える着こなしを成立させるには、素材の質が伴っていなければなりません。どれほどデザインが優れていても、素材が伴わなければ、大人の装いとしての満足感は長くは続かないからです。このニットには、その両方が驚くほどきれいに揃っています。
ラムウールが持つ特有の膨らみと発色の良さ。
スタンドカラーと配色リブが生み出す、圧倒的な立体感。
そして、名門アトリエの誠実さをも感じる前立ての構造。
これらはすべて、冬のアウターを羽織ったときにこそ、その真価を発揮するものです。
装いに少しの活力と、確かな品格を添えたい冬の日に。
ただの差し色に留まらない、構造そのものを愉しむための“首元のニット”。
この一着は、あなたの冬のスタイルを支える、何より頼もしい存在になるはずです。
Measurement : サイズ情報
表記: L (日本メンズサイズ L相当)
平置き採寸: 肩幅 50cm 身幅 62cm 着丈 69cm 袖丈 63cm
Condition :商品状態
Vintageニットならではの風合い(毛羽立ち感)がございます。
写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
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