[Early–Mid 2000’s] "malo" Pure Cashmere Full-Zip Ribbed Knit (made in Italy)
¥44,000
Brand:malo
Color:Natural
Material : Cashmere 100%
Size:Unknown(M相当)
Model:175cm 65kg
イタリア・フィレンツェで1972年に産声を上げたmaloは、それまでスコットランド製が独占していたカシミアの世界に、イタリアらしい審美眼と卓越した色彩感覚を吹き込んだ先駆者です。
彼らが掲げた「Ego Malo(私はこれを選ぶ)」という哲学は、単に高価な素材を使うことではなく、自らの感性に従って最高峰を定義するという強い意志の現れでした。
この一着は、その哲学が最も純粋な形でプロダクトに反映されていた、1990年代から2000年代初頭にかけての「M.A.C.(Malo Art Cashmere)」ラインのアーカイブです。
当時のmaloは、モンゴル産の極めて希少なグレードAのカシミアのみを厳選し、自社工場で糸の撚りから染色、編み立てまでを一貫して行っていました。
このニットを手に取った瞬間に感じるのは、現代の既製品とは明らかに一線を画す、物質としての圧倒的な密度の高さです。 カシミア100%の糸を、これほどまでに贅沢に、そして力強く編み上げた「畔編み(リブ編み)」の表情は、まさに圧巻の一言に尽きます。
畔編みは、平編みに比べて数倍の糸量を必要とする贅沢な技法ですが、この個体に関してはその「厚み」の質が異なります。
ただ重いのではなく、繊維一本一本が呼吸し、空気を蓄えているような弾力があり、身体を包み込むような独特のフィット感を生み出しています。
これほどまでの糸量を使いながら、野暮ったさを一切感じさせないのは、職人が手作業で行う「リンキング」の精度が極めて高いからです。
肩周りはラグランスリーブを採用しており、厚手のニットでありながら肩のラインに自然に馴染み、驚くほど軽やかな動きやすさを実現しています。
また、複数の異なるトーンを混ぜ合わせたオートミールのメランジカラーは、イタリアン・ラグジュアリーの真骨頂とも言える色使いです。
単一の色では表現できない、光の加減によって表情を変えるこの奥深い色彩は、コーディネートに洗練された空気感をもたらしてくれます。 ジッパーには利便性の高いダブルスライダーを採用し、その日の気分や体型に合わせてシルエットを微調整できる実用性も兼ね備えています。
首元のリブの立ち上がりから、袖口の緻密な編み地の変化に至るまで、どこを切り取っても職人の偏愛的なまでのこだわりが宿っています。
かつて、カネッサ兄弟が目指した「スコットランドを超えるイタリアの官能性」は、この時代のアーカイブにこそ、その神髄を見出すことができます。
多くのラグジュアリーブランドがコスト削減のために生産背景を簡略化する中、本作のような手間を惜しまないプロダクトは、今や失われつつある文化遺産のような存在です。
着込むほどに、あるいは年数を重ねるほどに、カシミア特有の産毛が立ち上がり、よりとろけるような質感へと育っていく過程も、このニットの醍醐味と言えるでしょう。
それは、一シーズンで消費される服ではなく、十数年、あるいは数十年という歳月を共に歩むために設計された「一生もの」に他なりません。 当時のmaloが、どれほどの熱量を持ってカシミアという素材と向き合っていたのか。 その情熱の痕跡は、今もなおこの編み地の中に、鮮やかな体温を持って残っています。
アーカイブショップとして、自信を持って提案できるのは、この服が持つ「語り継ぐべき物語」の美しさです。
かつてのデザイナーや職人たちが、糸の一本にまで理想を詰め込んだその結晶は、所有することの喜びと、着ることの深い満足感を約束してくれます。
袖を通した際に肌に伝わるのは、単なる温度ではなく、イタリアのクラフトマンシップが到達した一つの究極の答えです。
最高の素材を、最高の技術で、惜しみなく形にする。 そんな当たり前でありながら、現代では困難となったモノづくりの真髄が、この一着には凝縮されています。
流行の移り変わりが激しい現代において、変わることのない価値を求める方にこそ、この重厚な温もりを受け取っていただきたい。 時の試練を乗り越え、今なお輝きを失わない、maloの最高峰ラインの真価を、ぜひお手元でお確かめください。
素材そのものの力が、編み目のひとつひとつに宿っていることを実感していただけるはずです。 これほどまでに「糸」としての主張を感じさせるニットは、アーカイブという限られた世界でしか出会えない宝物と言えます。
その質感は、言葉を尽くすよりも、袖を通した瞬間の驚きの中にこそ正解があります。 身に纏うたびに誇りを感じさせてくれる、イタリアン・エレガンスの究極の形です。
年月を経てもなお色褪せないその魅力を、あなたのワードローブの核として迎え入れてください。
Measurement : サイズ情報
表記: (日本メンズサイズ M相当)
平置き採寸: 身幅 50cm 着丈 59cm 裄丈 74cm
Condition :商品状態
Vintageニットウェアならではのピリングが出ております。
写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand:malo
Color:Natural
Material : Cashmere 100%
Size:Unknown(M相当)
Model:175cm 65kg
イタリア・フィレンツェで1972年に産声を上げたmaloは、それまでスコットランド製が独占していたカシミアの世界に、イタリアらしい審美眼と卓越した色彩感覚を吹き込んだ先駆者です。
彼らが掲げた「Ego Malo(私はこれを選ぶ)」という哲学は、単に高価な素材を使うことではなく、自らの感性に従って最高峰を定義するという強い意志の現れでした。
この一着は、その哲学が最も純粋な形でプロダクトに反映されていた、1990年代から2000年代初頭にかけての「M.A.C.(Malo Art Cashmere)」ラインのアーカイブです。
当時のmaloは、モンゴル産の極めて希少なグレードAのカシミアのみを厳選し、自社工場で糸の撚りから染色、編み立てまでを一貫して行っていました。
このニットを手に取った瞬間に感じるのは、現代の既製品とは明らかに一線を画す、物質としての圧倒的な密度の高さです。 カシミア100%の糸を、これほどまでに贅沢に、そして力強く編み上げた「畔編み(リブ編み)」の表情は、まさに圧巻の一言に尽きます。
畔編みは、平編みに比べて数倍の糸量を必要とする贅沢な技法ですが、この個体に関してはその「厚み」の質が異なります。
ただ重いのではなく、繊維一本一本が呼吸し、空気を蓄えているような弾力があり、身体を包み込むような独特のフィット感を生み出しています。
これほどまでの糸量を使いながら、野暮ったさを一切感じさせないのは、職人が手作業で行う「リンキング」の精度が極めて高いからです。
肩周りはラグランスリーブを採用しており、厚手のニットでありながら肩のラインに自然に馴染み、驚くほど軽やかな動きやすさを実現しています。
また、複数の異なるトーンを混ぜ合わせたオートミールのメランジカラーは、イタリアン・ラグジュアリーの真骨頂とも言える色使いです。
単一の色では表現できない、光の加減によって表情を変えるこの奥深い色彩は、コーディネートに洗練された空気感をもたらしてくれます。 ジッパーには利便性の高いダブルスライダーを採用し、その日の気分や体型に合わせてシルエットを微調整できる実用性も兼ね備えています。
首元のリブの立ち上がりから、袖口の緻密な編み地の変化に至るまで、どこを切り取っても職人の偏愛的なまでのこだわりが宿っています。
かつて、カネッサ兄弟が目指した「スコットランドを超えるイタリアの官能性」は、この時代のアーカイブにこそ、その神髄を見出すことができます。
多くのラグジュアリーブランドがコスト削減のために生産背景を簡略化する中、本作のような手間を惜しまないプロダクトは、今や失われつつある文化遺産のような存在です。
着込むほどに、あるいは年数を重ねるほどに、カシミア特有の産毛が立ち上がり、よりとろけるような質感へと育っていく過程も、このニットの醍醐味と言えるでしょう。
それは、一シーズンで消費される服ではなく、十数年、あるいは数十年という歳月を共に歩むために設計された「一生もの」に他なりません。 当時のmaloが、どれほどの熱量を持ってカシミアという素材と向き合っていたのか。 その情熱の痕跡は、今もなおこの編み地の中に、鮮やかな体温を持って残っています。
アーカイブショップとして、自信を持って提案できるのは、この服が持つ「語り継ぐべき物語」の美しさです。
かつてのデザイナーや職人たちが、糸の一本にまで理想を詰め込んだその結晶は、所有することの喜びと、着ることの深い満足感を約束してくれます。
袖を通した際に肌に伝わるのは、単なる温度ではなく、イタリアのクラフトマンシップが到達した一つの究極の答えです。
最高の素材を、最高の技術で、惜しみなく形にする。 そんな当たり前でありながら、現代では困難となったモノづくりの真髄が、この一着には凝縮されています。
流行の移り変わりが激しい現代において、変わることのない価値を求める方にこそ、この重厚な温もりを受け取っていただきたい。 時の試練を乗り越え、今なお輝きを失わない、maloの最高峰ラインの真価を、ぜひお手元でお確かめください。
素材そのものの力が、編み目のひとつひとつに宿っていることを実感していただけるはずです。 これほどまでに「糸」としての主張を感じさせるニットは、アーカイブという限られた世界でしか出会えない宝物と言えます。
その質感は、言葉を尽くすよりも、袖を通した瞬間の驚きの中にこそ正解があります。 身に纏うたびに誇りを感じさせてくれる、イタリアン・エレガンスの究極の形です。
年月を経てもなお色褪せないその魅力を、あなたのワードローブの核として迎え入れてください。
Measurement : サイズ情報
表記: (日本メンズサイズ M相当)
平置き採寸: 身幅 50cm 着丈 59cm 裄丈 74cm
Condition :商品状態
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Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
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