[1980s-90s] "J.C. de Castelbajac for ICEBERG" Alpaca-Mohair & Stitched Leather Bomber Jacket
¥44,000
Brand : J.C. de Castelbajac for ICEBERG
Material : 25%ALPACA / 20% LANA /20% COTONE /15% MOHAIR /15%PELLE /5%ACRILICO
Color:Black Red Gray
Size : 42 (日本メンズサイズ M相当)
Model:175cm 65kg
1980年代後半から1990年代初頭にかけてのアイスバーグというブランドは、イタリアの伝統的なニット製造技術と、フランス人デザイナーであるジャン・シャルル・ド・カステルバジャックの独創的な感性が、最も濃密に交差していた幸福な時代にありました。
今回ご紹介するのは、その黄金期とも呼べる1991年頃までの期間に製作された、極めて希少なアーカイブピースです。
カステルバジャックという男は、衣服を単なる身体の保護具としてではなく、人間が纏うためのアートキャンバスとして捉えていました。
その思想は、本作のフロントパネルを大胆に分割した、赤、黒、グレーのカラーブロック構成に鮮明に表れています。
まず特筆すべきは、その贅沢極まる素材の混率です。
ケアラベルに記された通り、アルパカ25%、モヘア15%、そして羊毛20%という、現代の既製服ではまず考えられないほど高比率で高級獣毛がブレンドされています。
袖や背面、そしてフロントの赤いパネル部分に使用されているこのニットは、アルパカとモヘア特有の長い毛足が表面に浮き出ており、空気をたっぷりと孕むことで生まれる奥行きのある質感が、視覚的にも豊かな温かみを感じさせます。
指先で触れれば、獣毛ならではのしなやかな弾力と、芯のある柔らかさが伝わってくるはずです。
この柔和なニット素材と対極の位置にあるのが、フロント右胸と左腰に配されたブラックレザーのパネルです。
本革を採用したこの部分は、表面に水平方向の緻密なステッチが等間隔で施されており、ライダースジャケットのパテッド・ディテールのような無骨で力強い表情を湛えています。
ニットの「柔らかさ」とレザーの「硬質さ」、この二つの相反する質感をぶつけることで、一着の中に緊張感のあるリズムが生まれています。
また、レザーの縁に施された丁寧なパイピング処理や、ニットとの接合部のステッチワークからは、当時の母体会社であるジルマール社が保持していた、極めて高い職人技術が伺えます。
細部への拘りは、副資材の仕様にまで徹底されています。
メインのフロントジッパーに使われているのは、ブランドの頭文字「I.C.B.」を刻印したオリジナルの引き手です。
これは、この時期のコラボレーションのためだけに特別に用意されたパーツであり、細かな部品一つにまでデザイナーの意志が浸透していたことを証明しています。
襟元はボリュームのあるリブニットで仕立てられており、フルジップで閉めることで顎下までをしっかりと包み込む、構築的なシルエットを形作ります。
背面に回れば、チャコールグレーを基調とした落ち着いたトーンの中に、裾のリブ部分に一点だけ赤のアクセントが落とし込まれており、どこから見ても視覚的な飽きを来させない構成となっています。
シルエット自体は、当時の時代背景を反映したドロップショルダー気味のゆったりとしたものですが、裾や袖口がリブでしっかりと絞られているため、着用した際には丸みのある美しいバルーン状のフォルムを描きます。
内側のライニングは滑らかな質感で、インナーとの摩擦を軽減し、冬場の重ね着においてもストレスのない袖通りを約束してくれます。
1991年にカステルバジャックが自身のブランドに専念するために離れて以降、アイスバーグの製品からは「J.C. de Castelbajac」の署名入りタグが姿を消していきます。
そのため、本作のようにフルネームが刻まれたラベルを持つ個体は、ブランドが最も純粋にアートとの融合を試みていた時代の歴史的証人と言えるでしょう。
現在のファッションシーンでは、こうした手間とコストのかかるハイブリッドな構造の衣服を製作することは非常に困難になっており、アーカイブとしての価値は高まる一方です。
当時のイタリアが誇った最高級の原毛選び、そしてカステルバジャックが提示した唯一無二の色彩感覚。
それらが最高の状態で保存されたこのジャケットは、単に袖を通すだけでなく、その背景にある歴史の重みや職人の息遣いを味わうためのピースです。
30年以上の時を経てなお色褪せることのない、むしろ輝きを増していくような本物のクリエイション。
あなたのワードローブに、この特別な一着を迎え入れてみてはいかがでしょうか。
Measurements:サイズ情報
Size : 42 (日本メンズサイズ M相当)
平置き採寸[cm] : 肩幅 54cm 身幅 54cm 袖丈 58cm 着丈 61cm
Condition:商品状態
経年によるレザーのエイジングやニットの起毛感が出ております。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : J.C. de Castelbajac for ICEBERG
Material : 25%ALPACA / 20% LANA /20% COTONE /15% MOHAIR /15%PELLE /5%ACRILICO
Color:Black Red Gray
Size : 42 (日本メンズサイズ M相当)
Model:175cm 65kg
1980年代後半から1990年代初頭にかけてのアイスバーグというブランドは、イタリアの伝統的なニット製造技術と、フランス人デザイナーであるジャン・シャルル・ド・カステルバジャックの独創的な感性が、最も濃密に交差していた幸福な時代にありました。
今回ご紹介するのは、その黄金期とも呼べる1991年頃までの期間に製作された、極めて希少なアーカイブピースです。
カステルバジャックという男は、衣服を単なる身体の保護具としてではなく、人間が纏うためのアートキャンバスとして捉えていました。
その思想は、本作のフロントパネルを大胆に分割した、赤、黒、グレーのカラーブロック構成に鮮明に表れています。
まず特筆すべきは、その贅沢極まる素材の混率です。
ケアラベルに記された通り、アルパカ25%、モヘア15%、そして羊毛20%という、現代の既製服ではまず考えられないほど高比率で高級獣毛がブレンドされています。
袖や背面、そしてフロントの赤いパネル部分に使用されているこのニットは、アルパカとモヘア特有の長い毛足が表面に浮き出ており、空気をたっぷりと孕むことで生まれる奥行きのある質感が、視覚的にも豊かな温かみを感じさせます。
指先で触れれば、獣毛ならではのしなやかな弾力と、芯のある柔らかさが伝わってくるはずです。
この柔和なニット素材と対極の位置にあるのが、フロント右胸と左腰に配されたブラックレザーのパネルです。
本革を採用したこの部分は、表面に水平方向の緻密なステッチが等間隔で施されており、ライダースジャケットのパテッド・ディテールのような無骨で力強い表情を湛えています。
ニットの「柔らかさ」とレザーの「硬質さ」、この二つの相反する質感をぶつけることで、一着の中に緊張感のあるリズムが生まれています。
また、レザーの縁に施された丁寧なパイピング処理や、ニットとの接合部のステッチワークからは、当時の母体会社であるジルマール社が保持していた、極めて高い職人技術が伺えます。
細部への拘りは、副資材の仕様にまで徹底されています。
メインのフロントジッパーに使われているのは、ブランドの頭文字「I.C.B.」を刻印したオリジナルの引き手です。
これは、この時期のコラボレーションのためだけに特別に用意されたパーツであり、細かな部品一つにまでデザイナーの意志が浸透していたことを証明しています。
襟元はボリュームのあるリブニットで仕立てられており、フルジップで閉めることで顎下までをしっかりと包み込む、構築的なシルエットを形作ります。
背面に回れば、チャコールグレーを基調とした落ち着いたトーンの中に、裾のリブ部分に一点だけ赤のアクセントが落とし込まれており、どこから見ても視覚的な飽きを来させない構成となっています。
シルエット自体は、当時の時代背景を反映したドロップショルダー気味のゆったりとしたものですが、裾や袖口がリブでしっかりと絞られているため、着用した際には丸みのある美しいバルーン状のフォルムを描きます。
内側のライニングは滑らかな質感で、インナーとの摩擦を軽減し、冬場の重ね着においてもストレスのない袖通りを約束してくれます。
1991年にカステルバジャックが自身のブランドに専念するために離れて以降、アイスバーグの製品からは「J.C. de Castelbajac」の署名入りタグが姿を消していきます。
そのため、本作のようにフルネームが刻まれたラベルを持つ個体は、ブランドが最も純粋にアートとの融合を試みていた時代の歴史的証人と言えるでしょう。
現在のファッションシーンでは、こうした手間とコストのかかるハイブリッドな構造の衣服を製作することは非常に困難になっており、アーカイブとしての価値は高まる一方です。
当時のイタリアが誇った最高級の原毛選び、そしてカステルバジャックが提示した唯一無二の色彩感覚。
それらが最高の状態で保存されたこのジャケットは、単に袖を通すだけでなく、その背景にある歴史の重みや職人の息遣いを味わうためのピースです。
30年以上の時を経てなお色褪せることのない、むしろ輝きを増していくような本物のクリエイション。
あなたのワードローブに、この特別な一着を迎え入れてみてはいかがでしょうか。
Measurements:サイズ情報
Size : 42 (日本メンズサイズ M相当)
平置き採寸[cm] : 肩幅 54cm 身幅 54cm 袖丈 58cm 着丈 61cm
Condition:商品状態
経年によるレザーのエイジングやニットの起毛感が出ております。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
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