[Mid-Late 80's] "LOEWE" Goat Suede Bomber Jacket
¥143,000
Brand : LOEWE
Material : Goat Suede
Color : Brown
Size : 42
Model : 172cm 55kg
革を使った洋服というものに、これほど説得力を持たせられるメゾンも多くはありません。
1846年、マドリードの革工房を起源とするLOEWE。
現在ではファッションメゾンとして語られることの多いブランドですが、その歴史の大部分を占めてきたのは、バッグや革小物をはじめとするレザーとの仕事でした。
そんなLOEWEが本格的にメンズのファッションコレクションへと領域を広げたのは1983年。
今回ご紹介する一着も、タグやデザインから1980年代中頃から後半のものと推測しています。
まず袖を通して感じるのは、いかにもこの時代らしい大きなプロポーション。
肩幅と身幅を広く取り、袖にも十分な分量を与えながら、着丈はすっきりと短い。
肩にはややパッドを入れることで輪郭を作り、そこから大きく膨らんだ上半身を裾と袖口のリブで一気に収束させています。
身体に沿った服を着るというより、衣服によって身体の外側にもう一つの輪郭を作るようなシルエット。
80年代のファッションが生み出した大胆なバランスですが、LOEWEがそれを表現する方法は、やはり革でした。
使われているのは、ゴートスエードと思われる非常にしなやかなレザー。
細かな起毛を持ちながら厚みは抑えられ、手に取ると驚くほど柔らかい。
肩パッドによって骨格を持たせながらも、その上を覆うスエードは硬く張ることなく、肩から腕へ柔らかく落ちていきます。
袖にこれだけの分量を持たせても重々しく見えず、肘や脇には布帛のブルゾンを思わせる細かな皺が生まれる。
構築的な80年代のシルエットと、それを崩すほど柔らかな革。
相反する二つを一着の中で成立させているところに、長く革と向き合ってきたLOEWEの技量を感じます。
そして、このジャケットをさらに印象的なものにしているのが胸元。
左右には身頃の大部分を占めるほど大きなパッチポケット。
フラップの中央を鋭く落とし、一つのポケットに二つずつボタンを配することで、左右対称に四つのボタンが並びます。
中央にはジップを隠す太い前立て。
その直線に対して、胸元にはフラップのV字とマーブル調の丸いボタンが連続し、ブラウン一色の中にリズムを作っています。
ミリタリーやハンティングウェアにも通じる実用的なポケットを、ここまで大きく、そして左右対称に置くことで、収納ではなく正面を構成するデザインとして扱っている。
80年代らしい装飾性を感じさせながら、それを刺繍や金具ではなく、革の切り替えとボタンだけで表現しております。
だからこそ、デコラティブでありながら品を失いません。
反対に、胸元から視線を外せば驚くほど潔い。
肩から背中には広い面積でスエードを取り、余計な装飾を加えない。
毛足の向きや光の当たり方によってブラウンの濃淡が揺れ、その革自体の表情が一番の装飾になります。
ここまで大きな面積で上質なスエードを使えること自体、この服の贅沢さのひとつでしょう。
内側には、4つのLを組み合わせたLOEWEのAnagramが織り込まれた総裏地。
この意匠は1970年にVicente Velaによって考案されたものですが、今回の一着ではその歴史を説明すること以上に、表にはLOEWEの文字もロゴも見せていないということの方が重点と言えるでしょう。
外から見えるのはブラウンのスエードと、同系色のボタン、リブだけ。
ブランドを示すものは内側へ収め、表では革そのものの質と洋服の造形で見せる。
今改めて見ると、その在り方そのものに当時のラグジュアリーを感じます。
1980年代は、テーラリングからカジュアルウェアに至るまで、男性服のシルエットが大きく動いた時代。
LOEWEもその空気を取り込みながら、ただ流行の形を革へ置き換えたわけではありません。
薄く肩パッドを入れた大きな骨格には、しなやかなゴートスエードを重ねる。
正面には大胆な装飾性を持たせながら、色数は増やさずブラウンの濃淡だけでまとめる。
そして何より、これだけの革を使いながら、着用した姿には重さよりも柔らかさが残ります。
革工房から始まり、長い時間をかけて素材を知ってきたメゾンが、メンズファッションへ本格的に踏み出した80年代。
その時代の空気とLOEWEが元来持っていたレザークラフトが、非常に良い形で交わった一着。
LOEWEというメゾンの根にあるものを、現在とはまた違った形で味わっていただけるスペシャルピースです。
Measurement : サイズ情報
表記:42 (日本メンズサイズ L-XL 相当)
平置き採寸 : 肩幅 57cm 身幅 68cm 着丈 68cm 袖丈 63cm
Condition :商品状態
所々にヴィンテージレザーの着用感こそございますが、目立つダメージのないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : LOEWE
Material : Goat Suede
Color : Brown
Size : 42
Model : 172cm 55kg
革を使った洋服というものに、これほど説得力を持たせられるメゾンも多くはありません。
1846年、マドリードの革工房を起源とするLOEWE。
現在ではファッションメゾンとして語られることの多いブランドですが、その歴史の大部分を占めてきたのは、バッグや革小物をはじめとするレザーとの仕事でした。
そんなLOEWEが本格的にメンズのファッションコレクションへと領域を広げたのは1983年。
今回ご紹介する一着も、タグやデザインから1980年代中頃から後半のものと推測しています。
まず袖を通して感じるのは、いかにもこの時代らしい大きなプロポーション。
肩幅と身幅を広く取り、袖にも十分な分量を与えながら、着丈はすっきりと短い。
肩にはややパッドを入れることで輪郭を作り、そこから大きく膨らんだ上半身を裾と袖口のリブで一気に収束させています。
身体に沿った服を着るというより、衣服によって身体の外側にもう一つの輪郭を作るようなシルエット。
80年代のファッションが生み出した大胆なバランスですが、LOEWEがそれを表現する方法は、やはり革でした。
使われているのは、ゴートスエードと思われる非常にしなやかなレザー。
細かな起毛を持ちながら厚みは抑えられ、手に取ると驚くほど柔らかい。
肩パッドによって骨格を持たせながらも、その上を覆うスエードは硬く張ることなく、肩から腕へ柔らかく落ちていきます。
袖にこれだけの分量を持たせても重々しく見えず、肘や脇には布帛のブルゾンを思わせる細かな皺が生まれる。
構築的な80年代のシルエットと、それを崩すほど柔らかな革。
相反する二つを一着の中で成立させているところに、長く革と向き合ってきたLOEWEの技量を感じます。
そして、このジャケットをさらに印象的なものにしているのが胸元。
左右には身頃の大部分を占めるほど大きなパッチポケット。
フラップの中央を鋭く落とし、一つのポケットに二つずつボタンを配することで、左右対称に四つのボタンが並びます。
中央にはジップを隠す太い前立て。
その直線に対して、胸元にはフラップのV字とマーブル調の丸いボタンが連続し、ブラウン一色の中にリズムを作っています。
ミリタリーやハンティングウェアにも通じる実用的なポケットを、ここまで大きく、そして左右対称に置くことで、収納ではなく正面を構成するデザインとして扱っている。
80年代らしい装飾性を感じさせながら、それを刺繍や金具ではなく、革の切り替えとボタンだけで表現しております。
だからこそ、デコラティブでありながら品を失いません。
反対に、胸元から視線を外せば驚くほど潔い。
肩から背中には広い面積でスエードを取り、余計な装飾を加えない。
毛足の向きや光の当たり方によってブラウンの濃淡が揺れ、その革自体の表情が一番の装飾になります。
ここまで大きな面積で上質なスエードを使えること自体、この服の贅沢さのひとつでしょう。
内側には、4つのLを組み合わせたLOEWEのAnagramが織り込まれた総裏地。
この意匠は1970年にVicente Velaによって考案されたものですが、今回の一着ではその歴史を説明すること以上に、表にはLOEWEの文字もロゴも見せていないということの方が重点と言えるでしょう。
外から見えるのはブラウンのスエードと、同系色のボタン、リブだけ。
ブランドを示すものは内側へ収め、表では革そのものの質と洋服の造形で見せる。
今改めて見ると、その在り方そのものに当時のラグジュアリーを感じます。
1980年代は、テーラリングからカジュアルウェアに至るまで、男性服のシルエットが大きく動いた時代。
LOEWEもその空気を取り込みながら、ただ流行の形を革へ置き換えたわけではありません。
薄く肩パッドを入れた大きな骨格には、しなやかなゴートスエードを重ねる。
正面には大胆な装飾性を持たせながら、色数は増やさずブラウンの濃淡だけでまとめる。
そして何より、これだけの革を使いながら、着用した姿には重さよりも柔らかさが残ります。
革工房から始まり、長い時間をかけて素材を知ってきたメゾンが、メンズファッションへ本格的に踏み出した80年代。
その時代の空気とLOEWEが元来持っていたレザークラフトが、非常に良い形で交わった一着。
LOEWEというメゾンの根にあるものを、現在とはまた違った形で味わっていただけるスペシャルピースです。
Measurement : サイズ情報
表記:42 (日本メンズサイズ L-XL 相当)
平置き採寸 : 肩幅 57cm 身幅 68cm 着丈 68cm 袖丈 63cm
Condition :商品状態
所々にヴィンテージレザーの着用感こそございますが、目立つダメージのないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
