-Dead Stock-[90's] "Charvet" Bespoke Multi Stripe Tab Collar Shirt (Made in France)
¥59,500
Brand : Charvet
Material : Cotton 100%
Color : Sax Blue / Purple / White
Size : Bespoke Made
Model : 172cm 55kg
1838年、パリに創業した「Charvet」。
シャツを単なる下着の延長ではなく、男性の装いを決定づける一つの専門領域へと押し上げた、世界最古のシャツメイカーとして知られる存在です。
王侯貴族や政治家、芸術家といった時代の審美眼を持つ人々を顧客に抱えながら、それでも総合的なファッションメゾンへと領域を広げることなく、シャツとネクタイを中心とした男性の首元を二世紀近く追求し続けてきた稀有なメゾン。
そのCharvetを語る上で、やはり特別なのがビスポークという世界です。
身体を採寸し、襟の形や高さ、カフスの仕様を決め、膨大なファブリックから自らの感性に合うものを選び抜く。
完成した一枚にはCharvetの技術だけではなく、注文した人物の趣味や美意識までもが克明に残ります。
今回ご紹介するのは、ヴァンドーム広場28番地で一人の顧客のために仕立てられたと見られる一着。
正確な製作年を示す記録は残されていませんが、織りネームや仕様から1990年代頃と推測しています。
まず目を惹くのは、サックスブルーとパープル、ホワイトを規則的に反復させた鮮烈なストライプ。
ブルーとホワイトというシャツにおける最も普遍的な配色へ、発色の良いパープルをほぼ同じ線幅で加えることで、端正さの中に独特の色気を生み出しています。
ブルーが強く見える瞬間もあれば、光の当たり方によって紫が浮かび上がる。
決して複雑な柄ではありません。
それでも既視感のあるストライプに収まらないのは、色そのものを意匠として捉えてきたCharvetならではの感覚でしょう。
そして、ビスポークの醍醐味は生地を選ぶだけでは終わりません。
このシャツで注文主が選んだのは、極めてクラシックでありながら、随分と洒落気の強いディテールでした。
首元はタブカラーにドゥエボットーニ。
左右の襟羽根をタブによって引き寄せ、ネクタイの結び目を下から持ち上げることで、通常のレギュラーカラー以上に立体的なVゾーンを作り出します。
さらに二つのボタンを縦に配した高い台襟が首元を包み込み、顔のすぐ下へ強い重心を置く。
袖口には大振りなフレンチカフス。
生地を二重に折り返し、わざわざカフリンクスという装身具を介して留める、ドレスシャツの中でもとりわけ装飾性の高い仕様です。
ネクタイのノットをほんの少し高く見せるためのタブ。
ジャケットの袖口から僅かに覗く部分へ、カフリンクスを添えるためのダブルカフス。
どちらも服として成立するためには必要のないもの、それをほんの数センチの見え方に拘り、そこへ手間を掛ける。
ある意味では男性服に許された小さな虚栄心のようなものなのかもしれません。
だからこそ、私たちはこのシャツをあまり生真面目には着たくない。
完璧なノットを作り、カフリンクスの位置を揃え、すべてを本来あるべき場所へ収める。
それももちろん美しいのですが、大振りなダブルカフスなら、カフリンクスを使わず無造作に折り返してしまってもいい。
余った袖口を少し膨らませ、その大袈裟な分量そのものをアクセサリーのように扱う。
タブカラーもネクタイを締めるためだけのものと考えず、第一ボタンを外し、首元から複雑な構造を覗かせる。
これほど正しいシャツだからこそ、少しくらい間違えて着ても品は失われない。
そんな感覚で思い浮かべるのが、セルジュ・ゲンスブールの装いです。
彼が好んだテーラードやシャツ、細いネクタイは、決して反クラシックなものではありませんでした。
むしろ根底にあるのは極めて正統なフレンチドレス。
それを隙なく完成させるのではなく、襟元を緩め、袖を乱し、身体の動きに任せて着崩してしまう。
ドレスの作法を知らないラフさではなく、作法を知っている男が、それを意識していないように振る舞うノンシャラン。
このCharvetにも、そんな距離感がよく似合います。
左胸には、注文主のものと考えられる「B.C.」の小さなイニシャル。
既製服ならブランドが決めるはずの色も、襟も、袖口も、このシャツでは一人の人間の選択として残されています。
ビスポークの面白さとは、身体に寸分違わず合うことだけではないのでしょう。
何を美しいと思い、何を少し過剰だと思いながら、それでも選ばずにはいられなかったのか。
服を通して、その人物の美意識まで想像できること。
Charvetという最高峰のシャツメイカーが仕立てた、極めてクラシックで、どこか気障な一着。
だからこそ今は肩肘張らず、袖口を無造作に折り返して。
完成されたドレスを少しだけ崩す、その余裕まで含めて愉しんでいただきたいCharvetです。
Measurements:サイズ情報
表記: Bispoke Made (日本メンズサイズ L-XL程度)
平置き採寸 : 肩幅 47cm 身幅 58cm 着丈 84cm 袖丈 65cm
(袖丈はカフスを一度曲げた状態での計測です。)
Condition:商品状態
糊付きのデッドストックのコンディションです。
ただ脇に海苔が固まったような保管時のダメージがございます。
また袋に保管時の破れが多少見られます。
また、ダブルカフスをカスタムし、シングルカフスへのリペアも承っております。(¥5000- +tax)
ご希望でしたらご購入時に備考欄にご記入ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : Charvet
Material : Cotton 100%
Color : Sax Blue / Purple / White
Size : Bespoke Made
Model : 172cm 55kg
1838年、パリに創業した「Charvet」。
シャツを単なる下着の延長ではなく、男性の装いを決定づける一つの専門領域へと押し上げた、世界最古のシャツメイカーとして知られる存在です。
王侯貴族や政治家、芸術家といった時代の審美眼を持つ人々を顧客に抱えながら、それでも総合的なファッションメゾンへと領域を広げることなく、シャツとネクタイを中心とした男性の首元を二世紀近く追求し続けてきた稀有なメゾン。
そのCharvetを語る上で、やはり特別なのがビスポークという世界です。
身体を採寸し、襟の形や高さ、カフスの仕様を決め、膨大なファブリックから自らの感性に合うものを選び抜く。
完成した一枚にはCharvetの技術だけではなく、注文した人物の趣味や美意識までもが克明に残ります。
今回ご紹介するのは、ヴァンドーム広場28番地で一人の顧客のために仕立てられたと見られる一着。
正確な製作年を示す記録は残されていませんが、織りネームや仕様から1990年代頃と推測しています。
まず目を惹くのは、サックスブルーとパープル、ホワイトを規則的に反復させた鮮烈なストライプ。
ブルーとホワイトというシャツにおける最も普遍的な配色へ、発色の良いパープルをほぼ同じ線幅で加えることで、端正さの中に独特の色気を生み出しています。
ブルーが強く見える瞬間もあれば、光の当たり方によって紫が浮かび上がる。
決して複雑な柄ではありません。
それでも既視感のあるストライプに収まらないのは、色そのものを意匠として捉えてきたCharvetならではの感覚でしょう。
そして、ビスポークの醍醐味は生地を選ぶだけでは終わりません。
このシャツで注文主が選んだのは、極めてクラシックでありながら、随分と洒落気の強いディテールでした。
首元はタブカラーにドゥエボットーニ。
左右の襟羽根をタブによって引き寄せ、ネクタイの結び目を下から持ち上げることで、通常のレギュラーカラー以上に立体的なVゾーンを作り出します。
さらに二つのボタンを縦に配した高い台襟が首元を包み込み、顔のすぐ下へ強い重心を置く。
袖口には大振りなフレンチカフス。
生地を二重に折り返し、わざわざカフリンクスという装身具を介して留める、ドレスシャツの中でもとりわけ装飾性の高い仕様です。
ネクタイのノットをほんの少し高く見せるためのタブ。
ジャケットの袖口から僅かに覗く部分へ、カフリンクスを添えるためのダブルカフス。
どちらも服として成立するためには必要のないもの、それをほんの数センチの見え方に拘り、そこへ手間を掛ける。
ある意味では男性服に許された小さな虚栄心のようなものなのかもしれません。
だからこそ、私たちはこのシャツをあまり生真面目には着たくない。
完璧なノットを作り、カフリンクスの位置を揃え、すべてを本来あるべき場所へ収める。
それももちろん美しいのですが、大振りなダブルカフスなら、カフリンクスを使わず無造作に折り返してしまってもいい。
余った袖口を少し膨らませ、その大袈裟な分量そのものをアクセサリーのように扱う。
タブカラーもネクタイを締めるためだけのものと考えず、第一ボタンを外し、首元から複雑な構造を覗かせる。
これほど正しいシャツだからこそ、少しくらい間違えて着ても品は失われない。
そんな感覚で思い浮かべるのが、セルジュ・ゲンスブールの装いです。
彼が好んだテーラードやシャツ、細いネクタイは、決して反クラシックなものではありませんでした。
むしろ根底にあるのは極めて正統なフレンチドレス。
それを隙なく完成させるのではなく、襟元を緩め、袖を乱し、身体の動きに任せて着崩してしまう。
ドレスの作法を知らないラフさではなく、作法を知っている男が、それを意識していないように振る舞うノンシャラン。
このCharvetにも、そんな距離感がよく似合います。
左胸には、注文主のものと考えられる「B.C.」の小さなイニシャル。
既製服ならブランドが決めるはずの色も、襟も、袖口も、このシャツでは一人の人間の選択として残されています。
ビスポークの面白さとは、身体に寸分違わず合うことだけではないのでしょう。
何を美しいと思い、何を少し過剰だと思いながら、それでも選ばずにはいられなかったのか。
服を通して、その人物の美意識まで想像できること。
Charvetという最高峰のシャツメイカーが仕立てた、極めてクラシックで、どこか気障な一着。
だからこそ今は肩肘張らず、袖口を無造作に折り返して。
完成されたドレスを少しだけ崩す、その余裕まで含めて愉しんでいただきたいCharvetです。
Measurements:サイズ情報
表記: Bispoke Made (日本メンズサイズ L-XL程度)
平置き採寸 : 肩幅 47cm 身幅 58cm 着丈 84cm 袖丈 65cm
(袖丈はカフスを一度曲げた状態での計測です。)
Condition:商品状態
糊付きのデッドストックのコンディションです。
ただ脇に海苔が固まったような保管時のダメージがございます。
また袋に保管時の破れが多少見られます。
また、ダブルカフスをカスタムし、シングルカフスへのリペアも承っております。(¥5000- +tax)
ご希望でしたらご購入時に備考欄にご記入ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
