[Late 80's-Early 90's] "Christian Dior MONSIEUR" 2-Pleat Wide Leg Trousers
¥44,000
Brand : Christian Dior MONSIEUR
Material : Wool -Probably-
Color : Camel Brown
Size : Unknown
Model : 172cm 55kg
男性服におけるエレガンスが、必ずしも細身のシルエットと結びついていなかった時代。
現在のDiorに連なるメンズウェアを遡ると、2000年代以降に広く浸透した細く鋭利な男性像とは大きく異なり、たっぷりとした分量を持つジャケットやトラウザーズの中に、男性らしい優雅さを見出していた時代がございました。
今回ご紹介いたしますのは、80年代後半から90年代初頭頃と推察するChristian Dior MONSIEURの一本。
Diorのメンズウェアがまだ「MONSIEUR」の名を冠していた当時、その立ち位置は今日のデザイナーズブランドに見るような、シーズンごとに強い造形やコンセプトを提示するものとは少々異なります。
フランスを代表するクチュールメゾンとして培われた美意識を男性の日常着へ移し替え、クラシックなテーラリングの規律を保ちながら、時代に即した色彩やプロポーションによって男性像を描いていく。
そこにはDiorという名に相応しい華やかさがありながら、それを決して過剰には見せない、成熟したメンズウェアとしての佇まいがありました。
本品もまた、一見すれば極めてオーソドックスな2タックトラウザーズでございます。
フロントには左右それぞれ2本のタックが入り、ウエストから腿にかけて十分な分量を確保していますが、興味深いのは、その太さを高いウエスト位置や極端に深い股上によって作っていないこと。
実際に穿いてみると腰位置は思いのほか自然で、そこからタックによって生まれた量感がヒップ、ワタリへと流れ、センタークリースを軸にしながら裾まで長い線を描いていきます。
しっかりと太い。それでいて、野暮ったさをほとんど感じさせない。
腰回りに生まれる豊かな膨らみと、脚を縦へ導くクリースとの均衡が非常に美しく、172cm 55kgの体型で着用してもパンツだけが先行するような大袈裟さはありません。
現代的なワイドパンツのように股上を深く設定し、腰位置そのものを操作することでボリュームを強調するのとも違い、あくまで人間の身体を基準とした自然な位置から布の分量だけを贅沢に使う。
その結果として現れるのは、迫力よりもむしろ流麗さであり、太さそのものをエレガンスへ転換する当時のドレスウェアならではの感覚なのでしょう。
そして、このシルエットを成立させているもう一つの要素が生地です。
素材表記がつかないため断定はいたしかねますが、細かな綾目を持つ表情や質感からは、ウールギャバジンを思わせる梳毛生地が用いられているように見受けられます。
タックから生まれた膨らみを保つだけの適度な張りがありながら、決して硬くはなく、腿から裾へ向かうにつれて生地の自重を受けながら滑らかに落ちていく。
この張りと落ち感の共存が、先述したシルエットには不可欠で、もし柔らかすぎれば2本のタックによる立体感は曖昧になり、反対に硬すぎれば、この豊かな分量はそのまま重さとして現れてしまいます。
歩けば腿の周囲には布が揺れ、立ち止まればセンタークリースを中心として端正な輪郭へ戻る。その動きの中で初めて、このパンツが単純に「太く作られている」のではなく、生地がどのように落ちるかまで含めて太さを設計していることが分かります。
色味もまた秀逸で、キャメルからコニャックを思わせる温かなブラウンは、一般的なグレーやネイビーのドレストラウザーズとは異なる華やかさを備えながら、決して軽薄には映りません。
そして光を受けた際、綾目に沿って現れる非常に美しい光沢。
ウールギャバジンを思わせる緻密で滑らかな表面だからこそ、このキャメルカラーには単なる明暗とは異なる奥行きが生まれ、身体の動きに合わせて腿やクリースの周囲へ艶が移ろいます。
色、シルエット、生地のいずれか一つが突出するのではなく、それぞれが互いの魅力を引き立てながら一つの佇まいへ収束しているのでございます。
細身であることとも、身体を大きく見せることとも異なる、豊かな分量そのものを美しく穿くためのトラウザーズ。
Christian Dior MONSIEURが描いた男性像と、当時のドレスウェアに存在したエレガンスを改めて感じていただける一本かと思います。
Measurements:サイズ情報
Size : Unknown (日本メンズサイズ 35inch相当)
平置き採寸 : ウエスト 90cm ワタリ 33cm 股上 29cm 股下 81cm 裾幅 22cm
Condition :商品状態
背面に小さなシミがございますが、それ以外は着用感も見られないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : Christian Dior MONSIEUR
Material : Wool -Probably-
Color : Camel Brown
Size : Unknown
Model : 172cm 55kg
男性服におけるエレガンスが、必ずしも細身のシルエットと結びついていなかった時代。
現在のDiorに連なるメンズウェアを遡ると、2000年代以降に広く浸透した細く鋭利な男性像とは大きく異なり、たっぷりとした分量を持つジャケットやトラウザーズの中に、男性らしい優雅さを見出していた時代がございました。
今回ご紹介いたしますのは、80年代後半から90年代初頭頃と推察するChristian Dior MONSIEURの一本。
Diorのメンズウェアがまだ「MONSIEUR」の名を冠していた当時、その立ち位置は今日のデザイナーズブランドに見るような、シーズンごとに強い造形やコンセプトを提示するものとは少々異なります。
フランスを代表するクチュールメゾンとして培われた美意識を男性の日常着へ移し替え、クラシックなテーラリングの規律を保ちながら、時代に即した色彩やプロポーションによって男性像を描いていく。
そこにはDiorという名に相応しい華やかさがありながら、それを決して過剰には見せない、成熟したメンズウェアとしての佇まいがありました。
本品もまた、一見すれば極めてオーソドックスな2タックトラウザーズでございます。
フロントには左右それぞれ2本のタックが入り、ウエストから腿にかけて十分な分量を確保していますが、興味深いのは、その太さを高いウエスト位置や極端に深い股上によって作っていないこと。
実際に穿いてみると腰位置は思いのほか自然で、そこからタックによって生まれた量感がヒップ、ワタリへと流れ、センタークリースを軸にしながら裾まで長い線を描いていきます。
しっかりと太い。それでいて、野暮ったさをほとんど感じさせない。
腰回りに生まれる豊かな膨らみと、脚を縦へ導くクリースとの均衡が非常に美しく、172cm 55kgの体型で着用してもパンツだけが先行するような大袈裟さはありません。
現代的なワイドパンツのように股上を深く設定し、腰位置そのものを操作することでボリュームを強調するのとも違い、あくまで人間の身体を基準とした自然な位置から布の分量だけを贅沢に使う。
その結果として現れるのは、迫力よりもむしろ流麗さであり、太さそのものをエレガンスへ転換する当時のドレスウェアならではの感覚なのでしょう。
そして、このシルエットを成立させているもう一つの要素が生地です。
素材表記がつかないため断定はいたしかねますが、細かな綾目を持つ表情や質感からは、ウールギャバジンを思わせる梳毛生地が用いられているように見受けられます。
タックから生まれた膨らみを保つだけの適度な張りがありながら、決して硬くはなく、腿から裾へ向かうにつれて生地の自重を受けながら滑らかに落ちていく。
この張りと落ち感の共存が、先述したシルエットには不可欠で、もし柔らかすぎれば2本のタックによる立体感は曖昧になり、反対に硬すぎれば、この豊かな分量はそのまま重さとして現れてしまいます。
歩けば腿の周囲には布が揺れ、立ち止まればセンタークリースを中心として端正な輪郭へ戻る。その動きの中で初めて、このパンツが単純に「太く作られている」のではなく、生地がどのように落ちるかまで含めて太さを設計していることが分かります。
色味もまた秀逸で、キャメルからコニャックを思わせる温かなブラウンは、一般的なグレーやネイビーのドレストラウザーズとは異なる華やかさを備えながら、決して軽薄には映りません。
そして光を受けた際、綾目に沿って現れる非常に美しい光沢。
ウールギャバジンを思わせる緻密で滑らかな表面だからこそ、このキャメルカラーには単なる明暗とは異なる奥行きが生まれ、身体の動きに合わせて腿やクリースの周囲へ艶が移ろいます。
色、シルエット、生地のいずれか一つが突出するのではなく、それぞれが互いの魅力を引き立てながら一つの佇まいへ収束しているのでございます。
細身であることとも、身体を大きく見せることとも異なる、豊かな分量そのものを美しく穿くためのトラウザーズ。
Christian Dior MONSIEURが描いた男性像と、当時のドレスウェアに存在したエレガンスを改めて感じていただける一本かと思います。
Measurements:サイズ情報
Size : Unknown (日本メンズサイズ 35inch相当)
平置き採寸 : ウエスト 90cm ワタリ 33cm 股上 29cm 股下 81cm 裾幅 22cm
Condition :商品状態
背面に小さなシミがございますが、それ以外は着用感も見られないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
