[50's] "Europe Vintage" Reversible High Density Cotton Ski Parka
¥33,000 ($213.45)
Brand : Europe Vintage
Material : Cotton -Probably-
Color : Black / Red
Size : Unknown
Model : 172cm 55kg
現在のスキーウェアを見渡せば、そのほとんどがナイロンやポリエステルをはじめとする化学繊維によって構成されています。
軽量で、水を弾き、乾きやすく、運動を妨げない。
アウトドアウェアにおいて素材の進歩はそのまま機能の進歩でもあり、遡れば1950年代は、まさに新しい化学繊維が従来の天然素材に取って代わり始めた時代でもありました。
今回ご紹介するのは、その過渡期に作られたと推測するヨーロッパヴィンテージのスキーパーカー。
形そのものは実にベーシックです。
身体へ素直に沿う身幅にフードを備え、腰位置に二つのZIPポケット。
袖口も後世のアウトドアウェアに多く見られるリブではなく、共生地のカフスによって簡潔に収められています。
過剰な装飾や複雑なギミックはなく、現在の街着として見ても驚くほどミニマルな佇まいでしょう。
しかし、この服の価値はその簡潔な形を構成している生地と付属にあります。
組成を示すタグは残されていませんが、使用されているのは非常に細い番手の糸を緻密に織り込んだコットンと推測します。
表面に毛羽立ちはほとんどなく、指を滑らせるとVentileを思わせるほど滑らか。
それでいて化学繊維のような均質な質感ではなく、光の角度によって織物らしい細かな表情が浮かび上がります。
50年代はスキーウェアにおいても新たな化学繊維が急速に取り入れられていった時代であり、実際にナイロンとウールを混紡したストレッチ素材などが登場し、従来では不可能だった機能性を獲得していきました。
当時の視点に立てば、そうした新素材こそが未来だったのでしょう。
しかし70年近い時間を経た現在、その価値はどこか逆転して見えます。
現代ならコストも手間も掛かるであろう細番手の天然繊維を惜しまず使い、これほどの密度まで織り上げる。
長い年月を経て生地が馴染み、黒には僅かな褪色とアタリが現れていますが、密度そのものは失われていません。
新品の高密度コットンとも、現代のテクニカルファブリックとも違う、古い生地が長い時間を経たことでしか生まれない質感がございます。
そこへ組み合わされるのが、スイスを代表するZIPメーカー、Riri。
Ririは1936年にスイス・メンドリジオで創業し、1950年にはナイロンを用いたダイキャストZIPを特許化するなど、当時すでにZIPそのものの技術革新を担っていたメーカーです。
本個体にはフロントだけでなくポケットにもRiriのメタルZIPを採用。
片爪のスライダーや古いコの字留め状の処理を含め、年代を推測する上でも重要なディテールとなっています。
名も残されていない一着でありながら、これだけ上質なファブリックに当時先進的であったRiriを惜しまず組み合わせていることを考えると、単なる防寒着というより、スキーというスポーツを楽しむためのファッションウェアとして作られたものだったのではないでしょうか。
その性格をさらに強く感じさせるのが、ブラックから鮮烈なレッドへと反転するリバーシブル仕様です。
1950年代のヨーロッパでは、雪上で着るスキーウェアと、一日の滑走を終えてシャレーやホテルで過ごすための「après-ski」の装いがすでに異なるファッションとして認識されていました。
1956年のフランスの記事にも、前者には専門メーカーによる端正で機能的な服、後者にはクチュリエが自由に趣向を凝らした服、という明確な区別を見ることができます。
山では雪景色の中でも存在を主張する鮮烈な赤を纏い、下山すれば裏返してシックなブラックでホテルや街へ。
この一着が実際にそう使われていた証拠はありません。
しかし、スポーツのための機能と、その前後まで含めた装いを同時に楽しんでいた当時のスキーカルチャーを知ると、この極端な二色を一着に収めた理由にも想像が膨らみます。
そして面白いのは、それほど多くの背景を持ちながら、服そのものは極めて簡潔であること。
ベーシックなフード、リブを使わないカフス、二つのポケット。
そこに現代では再現することの難しい高密度なコットンと、重厚なRiriのメタルZIP、そしてブラックとレッドという二つの表情だけを与える。
機能服でありながら、どこか贅沢でファッショナブル。
新しい素材へと時代が移り変わる直前だからこそ残されたようなファブリックの質感と、当時から最高峰の技術を追求していたZIPメーカーの付属。
形ではなく素材そのものにヴィンテージを選ぶ理由を感じていただける、非常に完成度の高い一着でございます。
Measurements:サイズ情報
表記 : Unknown (日本標準メンズサイズM相当)
平置き採寸 : 肩幅 48cm 身幅 55cm 着丈 65cm 袖丈 56cm
Condition:商品状態
全体的にヴィンテージコットンならではの美しいフェイドが見られます。
またB面川のカフスボタンの欠損、フロントに補修跡がございますので、写真にてお確かめください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : Europe Vintage
Material : Cotton -Probably-
Color : Black / Red
Size : Unknown
Model : 172cm 55kg
現在のスキーウェアを見渡せば、そのほとんどがナイロンやポリエステルをはじめとする化学繊維によって構成されています。
軽量で、水を弾き、乾きやすく、運動を妨げない。
アウトドアウェアにおいて素材の進歩はそのまま機能の進歩でもあり、遡れば1950年代は、まさに新しい化学繊維が従来の天然素材に取って代わり始めた時代でもありました。
今回ご紹介するのは、その過渡期に作られたと推測するヨーロッパヴィンテージのスキーパーカー。
形そのものは実にベーシックです。
身体へ素直に沿う身幅にフードを備え、腰位置に二つのZIPポケット。
袖口も後世のアウトドアウェアに多く見られるリブではなく、共生地のカフスによって簡潔に収められています。
過剰な装飾や複雑なギミックはなく、現在の街着として見ても驚くほどミニマルな佇まいでしょう。
しかし、この服の価値はその簡潔な形を構成している生地と付属にあります。
組成を示すタグは残されていませんが、使用されているのは非常に細い番手の糸を緻密に織り込んだコットンと推測します。
表面に毛羽立ちはほとんどなく、指を滑らせるとVentileを思わせるほど滑らか。
それでいて化学繊維のような均質な質感ではなく、光の角度によって織物らしい細かな表情が浮かび上がります。
50年代はスキーウェアにおいても新たな化学繊維が急速に取り入れられていった時代であり、実際にナイロンとウールを混紡したストレッチ素材などが登場し、従来では不可能だった機能性を獲得していきました。
当時の視点に立てば、そうした新素材こそが未来だったのでしょう。
しかし70年近い時間を経た現在、その価値はどこか逆転して見えます。
現代ならコストも手間も掛かるであろう細番手の天然繊維を惜しまず使い、これほどの密度まで織り上げる。
長い年月を経て生地が馴染み、黒には僅かな褪色とアタリが現れていますが、密度そのものは失われていません。
新品の高密度コットンとも、現代のテクニカルファブリックとも違う、古い生地が長い時間を経たことでしか生まれない質感がございます。
そこへ組み合わされるのが、スイスを代表するZIPメーカー、Riri。
Ririは1936年にスイス・メンドリジオで創業し、1950年にはナイロンを用いたダイキャストZIPを特許化するなど、当時すでにZIPそのものの技術革新を担っていたメーカーです。
本個体にはフロントだけでなくポケットにもRiriのメタルZIPを採用。
片爪のスライダーや古いコの字留め状の処理を含め、年代を推測する上でも重要なディテールとなっています。
名も残されていない一着でありながら、これだけ上質なファブリックに当時先進的であったRiriを惜しまず組み合わせていることを考えると、単なる防寒着というより、スキーというスポーツを楽しむためのファッションウェアとして作られたものだったのではないでしょうか。
その性格をさらに強く感じさせるのが、ブラックから鮮烈なレッドへと反転するリバーシブル仕様です。
1950年代のヨーロッパでは、雪上で着るスキーウェアと、一日の滑走を終えてシャレーやホテルで過ごすための「après-ski」の装いがすでに異なるファッションとして認識されていました。
1956年のフランスの記事にも、前者には専門メーカーによる端正で機能的な服、後者にはクチュリエが自由に趣向を凝らした服、という明確な区別を見ることができます。
山では雪景色の中でも存在を主張する鮮烈な赤を纏い、下山すれば裏返してシックなブラックでホテルや街へ。
この一着が実際にそう使われていた証拠はありません。
しかし、スポーツのための機能と、その前後まで含めた装いを同時に楽しんでいた当時のスキーカルチャーを知ると、この極端な二色を一着に収めた理由にも想像が膨らみます。
そして面白いのは、それほど多くの背景を持ちながら、服そのものは極めて簡潔であること。
ベーシックなフード、リブを使わないカフス、二つのポケット。
そこに現代では再現することの難しい高密度なコットンと、重厚なRiriのメタルZIP、そしてブラックとレッドという二つの表情だけを与える。
機能服でありながら、どこか贅沢でファッショナブル。
新しい素材へと時代が移り変わる直前だからこそ残されたようなファブリックの質感と、当時から最高峰の技術を追求していたZIPメーカーの付属。
形ではなく素材そのものにヴィンテージを選ぶ理由を感じていただける、非常に完成度の高い一着でございます。
Measurements:サイズ情報
表記 : Unknown (日本標準メンズサイズM相当)
平置き採寸 : 肩幅 48cm 身幅 55cm 着丈 65cm 袖丈 56cm
Condition:商品状態
全体的にヴィンテージコットンならではの美しいフェイドが見られます。
またB面川のカフスボタンの欠損、フロントに補修跡がございますので、写真にてお確かめください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
