[90's] "BARBANY" Ermenegildo Zegna Fabric 2-Pleat Wide Leg Trousers (Made in Spain)
¥29,700 ($191.68)
Brand : BARBANY, Ermenegildo Zegna
Material : wool -Probably-
Color : Charcoal
Size: 46
Model:172cm 55kg
良いトラウザーズを考える時、その価値は必ずしも仕立ての複雑さだけで決まるものではありません。
どのような生地を選び、その性質を理解したうえで、どれほど素直な形へ落とし込むのか。
特にテーラーや専門店が独自に洋服を仕立てていた時代には、そうした生地の選定そのものに店の審美眼が表れていました。
今回ご紹介する一本には、その関係を読み解くうえで非常に興味深い二つの名前が残されています。
一つは、スペイン・カタルーニャのGranollersに店を構えるBARBANY。
その歴史は1895年、Joan Barbany i Masóによって始まりました。
以来四世代にわたってテキスタイルの領域に携わり続け、Granollers市から歴史的商店として表彰されるほど地域に深く根差した存在。
現在も創業当時の店舗を再現したEspai 1895を設け、カタルーニャで作られるテキスタイルを紹介するなど、単に洋服を販売するだけではなく、土地に根付いた服飾文化そのものを継承しています。
そして、そのBARBANYが本個体に選んだのがErmenegildo Zegnaのファブリック。
現在では完成されたラグジュアリーメゾンとして認識されるZegnaですが、その出発点は1910年、北イタリアのTriveroで創業した毛織物工場にあります。
世界各地から良質な天然繊維を調達し、イタリアで織り上げ、国外へと輸出する。
既製服へと大きく領域を広げる以前から、Zegnaという名の根幹にあったのはあくまで「服」ではなく「服地」でした。
Zegna自身がその歴史を、より軽く、滑らかで、洗練された紳士服地を追求してきたものと説明しているように、同社の生地は単に高級なウールというだけではなく、仕立てられた時の姿まで考えられています。
実際、その服地は自社製品に限らず、世界各地のラグジュアリーブランドや専門店、テーラーへ供給されてきました。
つまりこの一本に残されたBARBANYとErmenegildo Zegnaという二つの名前は、現代的な意味でのコラボレーションとは少し違います。
生地を知る店が、作りたい洋服のために生地を選ぶ。
そこには、100年以上テキスタイルと向き合ってきたカタルーニャの専門店と、同じく一世紀以上にわたり服地を追究してきたイタリアの毛織物メーカーという、それぞれ異なる土地で育まれた二つの文化がございます。
その関係性は、実際のシルエットを見ればより明確でしょう。
フロントには深く取られた2プリーツ。
腰回りからワタリへ大胆に分量を持たせ、裾までしっかりと太さを残しながら、ごく僅かなテーパードによって輪郭を整えています。
決して細身ではありませんが、単純なワイドパンツとも異なり、あくまでドレストラウザーズとしての均衡を崩さない設計です。
そして、この大きなシルエットを成立させているのがZegnaの生地。
チャコールグレーのファブリックは、サマーウールを思わせる軽やかな質感で、細かな織りと滑らかな表面を持っています。
具体的な原料や番手までは断定できませんが、着用した際には生地量の多さを感じさせながら、不必要に膨らむことなく下方向へと落ちていく。
センタークリースも明瞭に残り、柔らかさの中にレッグの輪郭を保つだけの張りがあります。
同じパターンでも、生地が硬ければ2プリーツから生まれる大きな腰回りは横へ張り出し、反対に柔らかすぎればワイドレッグの輪郭は曖昧になる。
この生地には、プリーツで作られた立体感を受け止めながら、その豊かな分量を重力に沿って縦へ流すだけのしなやかさがある。
だから正面から見ると、腰回りには明確なボリュームがありながら、センタークリースを軸として裾まで一本の長い線が通っています。
BARBANYの作りに華美な意匠はありません。
むしろ、ポケットやウエスト周りを含めて構成はオーソドックスであり、主役になるのはあくまで生地とシルエット。
その簡潔さは、優れた生地を選べる店だからこそ成立するものだったのかもしれません。
100年以上にわたってテキスタイルを見続けてきたスペインの専門店と、世界のテーラーへ服地を届け続けてきたイタリアの毛織物メーカー。
その二つが交わった結果として生まれたのは、驚くほど普遍的なチャコールのドレストラウザーズでした。
特別な意匠によって価値を語るのではなく、豊かな生地量、それを受け止める仕立て、そして歩いた時に初めて分かるファブリックの美しさ。
何気ない一本を選ぶ時ほど、こうした背景と質の違いに目を向けていただきたい。
長くワードローブに置くチャコールトラウザーズとして、非常に理想的な一本でございます。
Measurement : サイズ情報
表記 : 46(日本メンズサイズ 36インチ相当)
平置き採寸 : ウエスト 92cm 股上 30cm 股下74cm 渡り幅 32cm 裾幅25cm
Condition :商品状態
着用感こそございますが、目立つダメージのないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : BARBANY, Ermenegildo Zegna
Material : wool -Probably-
Color : Charcoal
Size: 46
Model:172cm 55kg
良いトラウザーズを考える時、その価値は必ずしも仕立ての複雑さだけで決まるものではありません。
どのような生地を選び、その性質を理解したうえで、どれほど素直な形へ落とし込むのか。
特にテーラーや専門店が独自に洋服を仕立てていた時代には、そうした生地の選定そのものに店の審美眼が表れていました。
今回ご紹介する一本には、その関係を読み解くうえで非常に興味深い二つの名前が残されています。
一つは、スペイン・カタルーニャのGranollersに店を構えるBARBANY。
その歴史は1895年、Joan Barbany i Masóによって始まりました。
以来四世代にわたってテキスタイルの領域に携わり続け、Granollers市から歴史的商店として表彰されるほど地域に深く根差した存在。
現在も創業当時の店舗を再現したEspai 1895を設け、カタルーニャで作られるテキスタイルを紹介するなど、単に洋服を販売するだけではなく、土地に根付いた服飾文化そのものを継承しています。
そして、そのBARBANYが本個体に選んだのがErmenegildo Zegnaのファブリック。
現在では完成されたラグジュアリーメゾンとして認識されるZegnaですが、その出発点は1910年、北イタリアのTriveroで創業した毛織物工場にあります。
世界各地から良質な天然繊維を調達し、イタリアで織り上げ、国外へと輸出する。
既製服へと大きく領域を広げる以前から、Zegnaという名の根幹にあったのはあくまで「服」ではなく「服地」でした。
Zegna自身がその歴史を、より軽く、滑らかで、洗練された紳士服地を追求してきたものと説明しているように、同社の生地は単に高級なウールというだけではなく、仕立てられた時の姿まで考えられています。
実際、その服地は自社製品に限らず、世界各地のラグジュアリーブランドや専門店、テーラーへ供給されてきました。
つまりこの一本に残されたBARBANYとErmenegildo Zegnaという二つの名前は、現代的な意味でのコラボレーションとは少し違います。
生地を知る店が、作りたい洋服のために生地を選ぶ。
そこには、100年以上テキスタイルと向き合ってきたカタルーニャの専門店と、同じく一世紀以上にわたり服地を追究してきたイタリアの毛織物メーカーという、それぞれ異なる土地で育まれた二つの文化がございます。
その関係性は、実際のシルエットを見ればより明確でしょう。
フロントには深く取られた2プリーツ。
腰回りからワタリへ大胆に分量を持たせ、裾までしっかりと太さを残しながら、ごく僅かなテーパードによって輪郭を整えています。
決して細身ではありませんが、単純なワイドパンツとも異なり、あくまでドレストラウザーズとしての均衡を崩さない設計です。
そして、この大きなシルエットを成立させているのがZegnaの生地。
チャコールグレーのファブリックは、サマーウールを思わせる軽やかな質感で、細かな織りと滑らかな表面を持っています。
具体的な原料や番手までは断定できませんが、着用した際には生地量の多さを感じさせながら、不必要に膨らむことなく下方向へと落ちていく。
センタークリースも明瞭に残り、柔らかさの中にレッグの輪郭を保つだけの張りがあります。
同じパターンでも、生地が硬ければ2プリーツから生まれる大きな腰回りは横へ張り出し、反対に柔らかすぎればワイドレッグの輪郭は曖昧になる。
この生地には、プリーツで作られた立体感を受け止めながら、その豊かな分量を重力に沿って縦へ流すだけのしなやかさがある。
だから正面から見ると、腰回りには明確なボリュームがありながら、センタークリースを軸として裾まで一本の長い線が通っています。
BARBANYの作りに華美な意匠はありません。
むしろ、ポケットやウエスト周りを含めて構成はオーソドックスであり、主役になるのはあくまで生地とシルエット。
その簡潔さは、優れた生地を選べる店だからこそ成立するものだったのかもしれません。
100年以上にわたってテキスタイルを見続けてきたスペインの専門店と、世界のテーラーへ服地を届け続けてきたイタリアの毛織物メーカー。
その二つが交わった結果として生まれたのは、驚くほど普遍的なチャコールのドレストラウザーズでした。
特別な意匠によって価値を語るのではなく、豊かな生地量、それを受け止める仕立て、そして歩いた時に初めて分かるファブリックの美しさ。
何気ない一本を選ぶ時ほど、こうした背景と質の違いに目を向けていただきたい。
長くワードローブに置くチャコールトラウザーズとして、非常に理想的な一本でございます。
Measurement : サイズ情報
表記 : 46(日本メンズサイズ 36インチ相当)
平置き採寸 : ウエスト 92cm 股上 30cm 股下74cm 渡り幅 32cm 裾幅25cm
Condition :商品状態
着用感こそございますが、目立つダメージのないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
