[2002SS] "Yves Saint Laurent rive gauche" Leather Hobo Bag (Designed by Tom Ford / Made in Italy)
¥297,000 ($1,881.56)
Brand : Yves Saint Laurent rive gauche
Material : Leather
Color : Black
2000年代初頭、トム・フォードの手によって劇的な変貌を遂げたYves Saint Laurent rive gauche。
端正なパリのエレガンスを根底に置きながら、そこへ剥き出しの官能性や退廃、プリミティブな意匠を持ち込み、ラグジュアリーと野性をひとつの世界に共存させる。
彼がYves Saint Laurentで描いた男性像、女性像には、当時のGUCCIとも異なる危うさと緊張感がありました。
その空気をアクセサリーという小さな造形物へ凝縮したものが、2002年春夏を象徴する名作Mombasaです。
今回ご紹介するのは、そのMombasaと同じ時代のデザイン言語を色濃く共有するクレセントフォルムのホーボーバッグ。
以前ご紹介したブラウンスエードとは同型ながら、ブラックのスムースレザーへ置き換えられたことで、その印象はより鋭く、都会的なものへと変化しています。
まず目を奪われるのは、身体を包み込むように大きく湾曲した独特のフォルム。
一枚の革を単純に折り合わせるのではなく、曲線を描く複数のレザーパネルを組み合わせながら立体を形成することで、中央には柔らかな膨らみが生まれ、上下へ向かうにつれて薄く収束していきます。
使用されているブラックレザーも素晴らしい。
細かな粒面と自然な皺を残した柔軟な革は、硬質なバッグのように形を固定するのではなく、内部へ入れるものや身体の動きに合わせて緩やかに姿を変えていくもの。
革そのものが持つ艶も均一ではなく、膨らんだ部分には光が浮かび、沈んだ部分には深い黒が残ることで、同じブラックの中に豊かな陰影を作り出しています。
そして、この滑らかなレザーの造形に緊張感を与えているのが、あまりにも大胆なショルダーストラップ。
肩に触れる中央部分には太幅のレザーを据え、その表面へ細い革紐を規則的に通したプリミティブなレーシング。
そこからバッグ本体までは、肉厚なメタルのOリングをレザータブによって幾重にも連結しています。
これほど上質なレザーに対して、合わせられるのは繊細なジュエリーパーツではなく、まるで馬具や工業部品から切り取ってきたような金属の輪。
このアンバランスさこそ、当時のトム・フォードによるYves Saint Laurentの魅力ではないでしょうか。
洗練されたものをさらに美しく整えるのではなく、ときに異質なものを正面から衝突させ、その間に生まれる緊張そのものを色気へ変えてしまう。
滑らかな黒革と鈍く光る金属、柔らかな曲線と無骨なOリング、有機的な身体性とインダストリアルな構造。
その相反する要素が、このバッグの中では不思議なほど自然に結び付いています。
艶を帯びた革の表面を大きな金属の輪が横切り、肩に掛ければ半月状のボディが脇から腰へ沿う。
その姿には、単なるラグジュアリーバッグという言葉では括れない、2000年代初頭特有のセンシュアリティが漂います。
開口部にはボディの曲線に沿うようジッパーを配置。
外側にはブランドを示すモノグラムや大きなロゴをほとんど必要とせず、内部へ目を向けて初めて「Yves Saint Laurent rive gauche」の名を刻んだレザーパッチが現れます。
それでも一目で何かが違うと感じさせるのは、ブランドネームではなく造形そのものに十分な個性が備わっているからでしょう。
曲線を連ねて作られたレザーボディ、身体へ沿うクレセントシェイプ、過剰なほど大きなOリング、そして革紐によるレーシング。
バッグを構成する一つひとつの要素が強いにもかかわらず、完成した姿には奇妙なほどの均衡がある。
その造形力こそ、この時代のYves Saint Laurent rive gaucheを改めて評価したくなる理由のひとつです。
Mombasaが登場した2002年という時代は、トム・フォードがYves Saint Laurentの伝統を保存するだけではなく、自身の感覚を通して新しい官能へと翻訳していた最中。
その熱量を宿すバッグは二十年以上を経た現在、単なるアーカイブという枠を越え、現代の装いにも強烈な違和感と色気を与えてくれます。
野性と洗練、ラグジュアリーとインダストリアル、そしてパリのエレガンスとトム・フォードの官能性。
相反するものを削って整えるのではなく、すべてを抱えたまま美しいひとつの造形へ昇華する。
あの時代のYves Saint Laurent rive gaucheだからこそ成立した、圧倒的な存在感をお楽しみいただきたい逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
平置き採寸: 横 58cm 縦 28cm マチ 3cm ストラップ 56cm
(横幅はトップで計測しております)
Condition :商品状態
レザーの経年変化が僅かに出ております。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : Yves Saint Laurent rive gauche
Material : Leather
Color : Black
2000年代初頭、トム・フォードの手によって劇的な変貌を遂げたYves Saint Laurent rive gauche。
端正なパリのエレガンスを根底に置きながら、そこへ剥き出しの官能性や退廃、プリミティブな意匠を持ち込み、ラグジュアリーと野性をひとつの世界に共存させる。
彼がYves Saint Laurentで描いた男性像、女性像には、当時のGUCCIとも異なる危うさと緊張感がありました。
その空気をアクセサリーという小さな造形物へ凝縮したものが、2002年春夏を象徴する名作Mombasaです。
今回ご紹介するのは、そのMombasaと同じ時代のデザイン言語を色濃く共有するクレセントフォルムのホーボーバッグ。
以前ご紹介したブラウンスエードとは同型ながら、ブラックのスムースレザーへ置き換えられたことで、その印象はより鋭く、都会的なものへと変化しています。
まず目を奪われるのは、身体を包み込むように大きく湾曲した独特のフォルム。
一枚の革を単純に折り合わせるのではなく、曲線を描く複数のレザーパネルを組み合わせながら立体を形成することで、中央には柔らかな膨らみが生まれ、上下へ向かうにつれて薄く収束していきます。
使用されているブラックレザーも素晴らしい。
細かな粒面と自然な皺を残した柔軟な革は、硬質なバッグのように形を固定するのではなく、内部へ入れるものや身体の動きに合わせて緩やかに姿を変えていくもの。
革そのものが持つ艶も均一ではなく、膨らんだ部分には光が浮かび、沈んだ部分には深い黒が残ることで、同じブラックの中に豊かな陰影を作り出しています。
そして、この滑らかなレザーの造形に緊張感を与えているのが、あまりにも大胆なショルダーストラップ。
肩に触れる中央部分には太幅のレザーを据え、その表面へ細い革紐を規則的に通したプリミティブなレーシング。
そこからバッグ本体までは、肉厚なメタルのOリングをレザータブによって幾重にも連結しています。
これほど上質なレザーに対して、合わせられるのは繊細なジュエリーパーツではなく、まるで馬具や工業部品から切り取ってきたような金属の輪。
このアンバランスさこそ、当時のトム・フォードによるYves Saint Laurentの魅力ではないでしょうか。
洗練されたものをさらに美しく整えるのではなく、ときに異質なものを正面から衝突させ、その間に生まれる緊張そのものを色気へ変えてしまう。
滑らかな黒革と鈍く光る金属、柔らかな曲線と無骨なOリング、有機的な身体性とインダストリアルな構造。
その相反する要素が、このバッグの中では不思議なほど自然に結び付いています。
艶を帯びた革の表面を大きな金属の輪が横切り、肩に掛ければ半月状のボディが脇から腰へ沿う。
その姿には、単なるラグジュアリーバッグという言葉では括れない、2000年代初頭特有のセンシュアリティが漂います。
開口部にはボディの曲線に沿うようジッパーを配置。
外側にはブランドを示すモノグラムや大きなロゴをほとんど必要とせず、内部へ目を向けて初めて「Yves Saint Laurent rive gauche」の名を刻んだレザーパッチが現れます。
それでも一目で何かが違うと感じさせるのは、ブランドネームではなく造形そのものに十分な個性が備わっているからでしょう。
曲線を連ねて作られたレザーボディ、身体へ沿うクレセントシェイプ、過剰なほど大きなOリング、そして革紐によるレーシング。
バッグを構成する一つひとつの要素が強いにもかかわらず、完成した姿には奇妙なほどの均衡がある。
その造形力こそ、この時代のYves Saint Laurent rive gaucheを改めて評価したくなる理由のひとつです。
Mombasaが登場した2002年という時代は、トム・フォードがYves Saint Laurentの伝統を保存するだけではなく、自身の感覚を通して新しい官能へと翻訳していた最中。
その熱量を宿すバッグは二十年以上を経た現在、単なるアーカイブという枠を越え、現代の装いにも強烈な違和感と色気を与えてくれます。
野性と洗練、ラグジュアリーとインダストリアル、そしてパリのエレガンスとトム・フォードの官能性。
相反するものを削って整えるのではなく、すべてを抱えたまま美しいひとつの造形へ昇華する。
あの時代のYves Saint Laurent rive gaucheだからこそ成立した、圧倒的な存在感をお楽しみいただきたい逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
平置き採寸: 横 58cm 縦 28cm マチ 3cm ストラップ 56cm
(横幅はトップで計測しております)
Condition :商品状態
レザーの経年変化が僅かに出ております。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
