[Late 80's-Early 90's] "Yves Saint Laurent pour homme" Wool Belted Balmacaan Coat
¥66,000 ($418.12)
Brand : Yves Saint Laurent pour homme
Material : Wool 80%, Polyamide 20%
Color : Dark Navy
Size : 50
Model : 172cm 55kg
コートという衣服の魅力は、身体の線を美しく見せることだけにあるのではなく、ときに身体そのものを大きな布で包み込み、纏った人間の輪郭まで変えてしまうところにあります。
特にフランスの古いコートには、英国のそれとは少し異なる美しさがあるように思います。
端正な構造を守りながらも、必要以上と思えるほど贅沢に生地を使い、その余剰をドレープとして身体の周囲に残す。
整った服でありながら、着こなしにはどこか自由がある。
その感覚は、長いプロポーションを愛したYves Saint Laurentの服とも非常に相性の良いものでした。
今回ご紹介するのは、Yves Saint Laurent pour hommeによるベルテッド仕様のバルマカーンコート。
基本となる意匠はあくまでクラシックです。
簡潔な襟元に比翼仕立てのフロント、膝を大きく越えるロングレングス。
袖口には共地のアジャスターを配し、ウエストにはバックルを備えた長いベルトが巡ります。装飾によって個性を作るのではなく、コートという古典的な衣服の構造をほとんど崩さないまま仕立てられた一着でございます。
それでも、実際に袖を通すと一般的なバルマカーンとは明確に異なる印象を受けます。
理由のひとつが、圧倒的な生地の分量。
肩から身幅、袖に至るまで大きく余白を取り、身体を服の中へ収めるというよりも、たっぷりとした布を身体の周囲へ纏わせるような設計です。
172cmの着用でも肩は柔らかく落ち、身頃には十分な空間が残りながら、その量感が不思議と野暮ったさへ向かわない。
むしろ歩くたびに長い裾が揺れ、背中には大きなドレープが生まれることで、縦へ流れる非常に美しい輪郭が現れます。
この「分量を削らず、美しさへ変える」という感覚に、フレンチウェアならではの色気を感じます。
使用されているのは、Wool 80% / Polyamide 20%。
メルトンを思わせる肉厚な生地ですが、ただ硬く圧縮されたような質感ではなく、手に取ると確かな弾力を備えています。
20%のポリアミドを含むことで生まれるタフさもあり、大量の生地を使ったロングコートでありながら輪郭が潰れ切らず、柔らかさの中に形を保つ力が残っている。
深いネイビーの色彩と僅かに毛羽立った表面も、このコートの大きな面構成によく似合います。
そして、この服の造形が最もサンローランらしく現れるのが、ウエストのベルトを締めた瞬間ではないでしょうか。
ベルトを解けば、肩から裾まで大きな布がほぼ垂直に落ちる、悠然としたバルマカーン。
そこからウエストを一度強く束ねると、それまで身体の周囲に余っていた膨大な生地が前後へ逃げ、上半身には膨らみが生まれ、腰から下には長いドレープが落ちていく。
布を減らして身体を細く見せるのではなく、布を余らせたまま一点だけを締めることで身体を描く。
このシルエットが実に美しい。
Saint Laurentが長く扱ってきたベルトという意匠も、単なる装飾としてではなく、身体と衣服の関係を変えるものとして考えると面白いものがあります。
たっぷりとした布を腰で束ねることで生まれる細いウエストと長い下半身、その周囲へ残される豊かなボリューム。
メンズウェアでありながら、どこかドレスを纏うような優雅ささえ感じさせます。
一方で、ベルトを強く締めず、背面で軽く結んでしまうのも良いでしょう。
そうすると一転して、長く大きなネイビーの面が前面に現れ、非常に禁欲的なコートとして成立する。
同じ一着の中に、クラシックなバルマカーンとしての実直さと、布の動きによって身体を演出するフランスらしい華やかさが同居しています。
奇抜なパターンがあるわけでも、分かりやすい装飾があるわけでもありません。
バルマカーンという既に完成された古典に、肉厚で弾力のある生地を惜しみなく与え、身体を包むほどの分量を持たせ、最後に一本のベルトでそのすべてを束ねる。
クラシックを壊すのではなく、分量と身体との距離によって色気を与える。
大きく纏っても、腰を強く絞っても美しい。
Yves Saint Laurentの描いてきた長く流麗なシルエットと、フレンチウェアならではの贅沢な布使いを、極めてクラシックなコートの中で味わっていただける逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
Size : 50 (日本人メンズサイズL相当)
平置き採寸 : 裄丈 93cm 身幅 69cm 着丈 123cm 脇下袖丈 45cm
Condition :商品状態
全体的に着用感こそ見られますが、小穴などのないコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : Yves Saint Laurent pour homme
Material : Wool 80%, Polyamide 20%
Color : Dark Navy
Size : 50
Model : 172cm 55kg
コートという衣服の魅力は、身体の線を美しく見せることだけにあるのではなく、ときに身体そのものを大きな布で包み込み、纏った人間の輪郭まで変えてしまうところにあります。
特にフランスの古いコートには、英国のそれとは少し異なる美しさがあるように思います。
端正な構造を守りながらも、必要以上と思えるほど贅沢に生地を使い、その余剰をドレープとして身体の周囲に残す。
整った服でありながら、着こなしにはどこか自由がある。
その感覚は、長いプロポーションを愛したYves Saint Laurentの服とも非常に相性の良いものでした。
今回ご紹介するのは、Yves Saint Laurent pour hommeによるベルテッド仕様のバルマカーンコート。
基本となる意匠はあくまでクラシックです。
簡潔な襟元に比翼仕立てのフロント、膝を大きく越えるロングレングス。
袖口には共地のアジャスターを配し、ウエストにはバックルを備えた長いベルトが巡ります。装飾によって個性を作るのではなく、コートという古典的な衣服の構造をほとんど崩さないまま仕立てられた一着でございます。
それでも、実際に袖を通すと一般的なバルマカーンとは明確に異なる印象を受けます。
理由のひとつが、圧倒的な生地の分量。
肩から身幅、袖に至るまで大きく余白を取り、身体を服の中へ収めるというよりも、たっぷりとした布を身体の周囲へ纏わせるような設計です。
172cmの着用でも肩は柔らかく落ち、身頃には十分な空間が残りながら、その量感が不思議と野暮ったさへ向かわない。
むしろ歩くたびに長い裾が揺れ、背中には大きなドレープが生まれることで、縦へ流れる非常に美しい輪郭が現れます。
この「分量を削らず、美しさへ変える」という感覚に、フレンチウェアならではの色気を感じます。
使用されているのは、Wool 80% / Polyamide 20%。
メルトンを思わせる肉厚な生地ですが、ただ硬く圧縮されたような質感ではなく、手に取ると確かな弾力を備えています。
20%のポリアミドを含むことで生まれるタフさもあり、大量の生地を使ったロングコートでありながら輪郭が潰れ切らず、柔らかさの中に形を保つ力が残っている。
深いネイビーの色彩と僅かに毛羽立った表面も、このコートの大きな面構成によく似合います。
そして、この服の造形が最もサンローランらしく現れるのが、ウエストのベルトを締めた瞬間ではないでしょうか。
ベルトを解けば、肩から裾まで大きな布がほぼ垂直に落ちる、悠然としたバルマカーン。
そこからウエストを一度強く束ねると、それまで身体の周囲に余っていた膨大な生地が前後へ逃げ、上半身には膨らみが生まれ、腰から下には長いドレープが落ちていく。
布を減らして身体を細く見せるのではなく、布を余らせたまま一点だけを締めることで身体を描く。
このシルエットが実に美しい。
Saint Laurentが長く扱ってきたベルトという意匠も、単なる装飾としてではなく、身体と衣服の関係を変えるものとして考えると面白いものがあります。
たっぷりとした布を腰で束ねることで生まれる細いウエストと長い下半身、その周囲へ残される豊かなボリューム。
メンズウェアでありながら、どこかドレスを纏うような優雅ささえ感じさせます。
一方で、ベルトを強く締めず、背面で軽く結んでしまうのも良いでしょう。
そうすると一転して、長く大きなネイビーの面が前面に現れ、非常に禁欲的なコートとして成立する。
同じ一着の中に、クラシックなバルマカーンとしての実直さと、布の動きによって身体を演出するフランスらしい華やかさが同居しています。
奇抜なパターンがあるわけでも、分かりやすい装飾があるわけでもありません。
バルマカーンという既に完成された古典に、肉厚で弾力のある生地を惜しみなく与え、身体を包むほどの分量を持たせ、最後に一本のベルトでそのすべてを束ねる。
クラシックを壊すのではなく、分量と身体との距離によって色気を与える。
大きく纏っても、腰を強く絞っても美しい。
Yves Saint Laurentの描いてきた長く流麗なシルエットと、フレンチウェアならではの贅沢な布使いを、極めてクラシックなコートの中で味わっていただける逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
Size : 50 (日本人メンズサイズL相当)
平置き採寸 : 裄丈 93cm 身幅 69cm 着丈 123cm 脇下袖丈 45cm
Condition :商品状態
全体的に着用感こそ見られますが、小穴などのないコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい
