recollection vintage

[Late 80's-Early 90's] "Yves Saint Laurent pour homme" Cow Leather Field Jacket

¥77,000 ($487.81)

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Brand : Yves Saint Laurent pour homme
Material : Cow Leather 100%
Color : Dark Brown
Size : 54
Model : 172cm 55kg

Yves Saint Laurentの服を見ていると、ひとつの様式を純粋なまま完成させることよりも、異なる時代や文化に存在する服の記憶を拾い上げ、それらをひとつのスタイルとして成立させることに長けたデザイナーだったことを改めて感じます。

ミリタリー、サファリ、民族衣装、そしてウエスタン。
Saint Laurentは本来まったく異なる背景を持つ衣服を自身のコレクションへ取り込み、それぞれが持つ強さを残しながら、都市で着るためのエレガンスへと変換してきました。
なかでも軍服に由来するサファリジャケットは、その姿勢を象徴する仕事のひとつとして現在もメゾンの歴史に残されています。

今回ご紹介するレザージャケットにも、ひとつのカテゴリーだけでは説明できない面白さがあります。


大きな骨格として感じられるのは、フィールドジャケットに代表されるミリタリーアウターの機能的な佇まい。
とりわけ首元まで立ち上がる襟とそこへ組み込まれたジップの意匠には、M-65のようなフィールドウェアを思わせるニュアンスがあります。

一方で視線を移すと、ヨークには明確にウエスタンウェアを想起させる切り替えが現れる。

さらに、そのすべてを包んでいるのが肉厚なカウレザーです。

つまり、ミリタリーの機能性、ウエスタンウェアの装飾的な切り替え、そして古典的なレザージャケットが持つ男性的な力強さ。
出自の異なる複数の要素が、この一着の中で意図的に交差しています。

ここが非常にSaint Laurentらしい。

どれかひとつを忠実に再現するのではなく、既に存在する男性服のコードを自在に横断しながら、その境界を曖昧にしていく。
フィールドジャケットそのものでもなければ、カウボーイジャケットでもなく、ましてや典型的なライダースでもない。
それでも完成した姿には不思議なほど普遍性があり、最終的にはひとつのクラシックなレザースタイルとして収まっています。



この複雑なデザインを支えているのが、革そのものの質でしょう。

使用されているのは、しっかりと厚みを備えながらも柔軟性に富んだカウレザー。
表面には細かなシボが現れ、均一に整いすぎない革本来の表情を残しています。
肉厚な革らしい重量と存在感を持ちながら、身体の動きを拒むような硬さはなく、大きな面が柔らかく折れながら豊かな皺を描いていく。

これほど異なる意匠を盛り込みながら過剰に見えないのも、この革の質感が各ディテールをひとつに繋いでいるからだと思います。

ウエスタンヨークも、コントラストステッチや異素材によって強調するのではなく、同じダークブラウンのレザーの中へ沈ませることで、光が当たったときに初めて切り替えの線が浮かび上がる程度。
そのため「ウエスタンジャケットを着ている」という直接的な印象にはならず、あくまで造形のひとつとして作用しています。


内装もまた、この時代のラグジュアリーウェアらしい贅沢なもの。

起毛したウール混素材とキルティングを場所によって使い分けたコンビネーションライニングが組まれており、肉厚なレザーの内側にさらに異なる質感と防寒性を与えています。
軽さを求めて素材を省くのではなく、必要な場所へ必要なだけ素材を重ねていく。手に取ったときの重量まで含めて、この服の豊かさを形作っています。

そして、その内側に大きく刺繍されたYSLのカサンドラ。

外側ではブランドの存在をほとんど語らない一方、ジャケットを開けばレザーの上に大きなモノグラムが現れる。
機能服を思わせる外観の裏側に、少しばかり華美なメゾンの顔を忍ばせる、この落差にもSaint Laurentらしい色気があります。


考えてみれば、ミリタリーもウエスタンもレザージャケットも、それぞれ異なる場所で形成された男性服の象徴です。

軍人、カウボーイ、モーターサイクルカルチャー。
それぞれに異なる男性像を背負ってきた衣服の断片を集めながら、それらを記号的に見せることなく、柔らかなレザーとフランス的な審美眼によってひとつにまとめ上げる。

Saint Laurentが作っているのは、何かひとつのユニフォームの再現ではありません。
様々な男性服の古典を引用し、その境界を越えた先に、もうひとつのクラシックを作ること。

肉厚なカウレザーを存分に使った物としての迫力がありながら、着てみれば意外なほど柔らかい。
ミリタリーでもウエスタンでもライダースでもないからこそ、時代を越えてレザージャケットそのものの格好良さを楽しんでいただける、Yves Saint Laurentらしい一着でございます。


Measurement : サイズ情報

Size : 54 (日本人メンズXL相当)
平置き採寸 : 肩幅 61cm 身幅 72cm 着丈 84cm 袖丈 68cm

Condition :商品状態

レザーの経年変化や色ムラ、小傷が散見します。
当店にてメンテナンスをかけています。

写真にてご確認ください。

Attention

・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。

・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。

・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

Brand : Yves Saint Laurent pour homme
Material : Cow Leather 100%
Color : Dark Brown
Size : 54
Model : 172cm 55kg


Yves Saint Laurentの服を見ていると、ひとつの様式を純粋なまま完成させることよりも、異なる時代や文化に存在する服の記憶を拾い上げ、それらをひとつのスタイルとして成立させることに長けたデザイナーだったことを改めて感じます。

ミリタリー、サファリ、民族衣装、そしてウエスタン。
Saint Laurentは本来まったく異なる背景を持つ衣服を自身のコレクションへ取り込み、それぞれが持つ強さを残しながら、都市で着るためのエレガンスへと変換してきました。
なかでも軍服に由来するサファリジャケットは、その姿勢を象徴する仕事のひとつとして現在もメゾンの歴史に残されています。

今回ご紹介するレザージャケットにも、ひとつのカテゴリーだけでは説明できない面白さがあります。


大きな骨格として感じられるのは、フィールドジャケットに代表されるミリタリーアウターの機能的な佇まい。
とりわけ首元まで立ち上がる襟とそこへ組み込まれたジップの意匠には、M-65のようなフィールドウェアを思わせるニュアンスがあります。

一方で視線を移すと、ヨークには明確にウエスタンウェアを想起させる切り替えが現れる。

さらに、そのすべてを包んでいるのが肉厚なカウレザーです。

つまり、ミリタリーの機能性、ウエスタンウェアの装飾的な切り替え、そして古典的なレザージャケットが持つ男性的な力強さ。
出自の異なる複数の要素が、この一着の中で意図的に交差しています。

ここが非常にSaint Laurentらしい。

どれかひとつを忠実に再現するのではなく、既に存在する男性服のコードを自在に横断しながら、その境界を曖昧にしていく。
フィールドジャケットそのものでもなければ、カウボーイジャケットでもなく、ましてや典型的なライダースでもない。
それでも完成した姿には不思議なほど普遍性があり、最終的にはひとつのクラシックなレザースタイルとして収まっています。



この複雑なデザインを支えているのが、革そのものの質でしょう。

使用されているのは、しっかりと厚みを備えながらも柔軟性に富んだカウレザー。
表面には細かなシボが現れ、均一に整いすぎない革本来の表情を残しています。
肉厚な革らしい重量と存在感を持ちながら、身体の動きを拒むような硬さはなく、大きな面が柔らかく折れながら豊かな皺を描いていく。

これほど異なる意匠を盛り込みながら過剰に見えないのも、この革の質感が各ディテールをひとつに繋いでいるからだと思います。

ウエスタンヨークも、コントラストステッチや異素材によって強調するのではなく、同じダークブラウンのレザーの中へ沈ませることで、光が当たったときに初めて切り替えの線が浮かび上がる程度。
そのため「ウエスタンジャケットを着ている」という直接的な印象にはならず、あくまで造形のひとつとして作用しています。



内装もまた、この時代のラグジュアリーウェアらしい贅沢なもの。

起毛したウール混素材とキルティングを場所によって使い分けたコンビネーションライニングが組まれており、肉厚なレザーの内側にさらに異なる質感と防寒性を与えています。
軽さを求めて素材を省くのではなく、必要な場所へ必要なだけ素材を重ねていく。手に取ったときの重量まで含めて、この服の豊かさを形作っています。

そして、その内側に大きく刺繍されたYSLのカサンドラ。

外側ではブランドの存在をほとんど語らない一方、ジャケットを開けばレザーの上に大きなモノグラムが現れる。
機能服を思わせる外観の裏側に、少しばかり華美なメゾンの顔を忍ばせる、この落差にもSaint Laurentらしい色気があります。


考えてみれば、ミリタリーもウエスタンもレザージャケットも、それぞれ異なる場所で形成された男性服の象徴です。

軍人、カウボーイ、モーターサイクルカルチャー。
それぞれに異なる男性像を背負ってきた衣服の断片を集めながら、それらを記号的に見せることなく、柔らかなレザーとフランス的な審美眼によってひとつにまとめ上げる。

Saint Laurentが作っているのは、何かひとつのユニフォームの再現ではありません。
様々な男性服の古典を引用し、その境界を越えた先に、もうひとつのクラシックを作ること。

肉厚なカウレザーを存分に使った物としての迫力がありながら、着てみれば意外なほど柔らかい。
ミリタリーでもウエスタンでもライダースでもないからこそ、時代を越えてレザージャケットそのものの格好良さを楽しんでいただける、Yves Saint Laurentらしい一着でございます。



Measurement : サイズ情報

Size : 54 (日本人メンズXL相当)
平置き採寸 : 肩幅 61cm 身幅 72cm 着丈 84cm 袖丈 68cm

Condition :商品状態

レザーの経年変化や色ムラ、小傷が散見します。
当店にてメンテナンスをかけています。

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・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。

・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

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