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[Circa 2000] "HERMÈS PARIS" Virgin Wool 2-Pleat Trousers

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Brand : HERMÈS PARIS
Material : Virgin Wool 100%
Color : Brown
Size : 40
Model : 172cm 55kg

良いトラウザーズほど、その魅力を太さや細さだけで説明することが難しくなります。
ウエストをどこに置き、腰からどれだけ布を離し、その分量を裾までどのように運ぶのか。
数センチ単位の設計によって立ち姿そのものを整えることは、テーラリングをひとつの根幹に持つHERMÈSが得意としてきた領域でもあります。

今回ご紹介するのは、2000年前後と見られるHERMÈS PARISのウールトラウザーズ。

100%ヴァージンウールを用いたブラウンの一本は、正面に2本のタックを置いた極めてクラシックな構成でありながら、実際に穿いてみると単純なワイドトラウザーとは異なる、独特なプロポーションが現れます。


まず印象的なのが、レディースのパターンらしい比較的浅い股上。

腰位置を高く設定して大きなタックから布を広げる往年のメンズトラウザーとは異なり、ウエストからヒップにかけては身体との距離が近く、2タックで必要な運動量を確保しながらも、腿そのものを極端に太く見せることはありません。

そこから膝に向かって素直に落ちていきながら、裾幅はしっかりと残す。

このバランスが非常に秀逸でございます。

腰回りだけを誇張するわけでも、裾に向かって強くテーパードさせるわけでもない。
かといって全体を均一に太くしたワイドストレートとも違い、身体に近い腰回りから少しずつ距離が生まれ、最後まで布を削り過ぎることなく長いセンタークリースへ繋げています。

結果として生まれるのは、細身でもワイドでもない、実にHERMÈSらしいリラックスシルエット。

立っていると端正なドレスパンツの直線があり、歩けばヴァージンウールが脚から離れて柔らかく動く。
172cmの男性がサイズ40を穿いても女性服を借りているような違和感はほとんどなく、むしろレディース由来の浅い股上と裾まで残された分量によって、一般的なメンズトラウザーではなかなか得られない重心が生まれています。



素材は100%ヴァージンウール。

深いブラウンは一見すると端正な無地ですが、近くで見ると織りの中に僅かな色の揺らぎがあり、平面的な茶色には見えません。
適度な肉感を持ちながら、センタークリースを硬く固定するための生地ではなく、身体の動きに応じて表情を変える柔らかさがある。
そのため裾を長く取って靴の上へ溜めても、生地が不自然に折れることなく、足元に豊かな陰影を作ってくれます。


そして、この一本をよりHERMÈSらしいものにしているのが、表からはほとんど見えない仕立てです。

ウエストの内側には、ブラウンの地にオレンジで馬車と「HERMÈS - PARIS」を織り込んだ専用のマーベルト。
服を着ている限り人目に触れることのない場所でありながら、ブランドを象徴するオレンジを細いステッチと織り柄として忍ばせています。

決して大きなロゴとして見せるわけではありません。

そして内部をさらに追っていくと、所々には均一なミシンステッチだけではない、手仕事を残した細かな縫いが確認できます。

こうした仕事は、外観を華美にするための装飾とは対極にあるものです。
ウエスト内部の収まりや細部の始末といった、穿いてしまえば完全に隠れてしまう箇所に人の手を残す。
それによって何かを主張するのではなく、一本のトラウザーズを仕立物として成立させるために必要な工程へ、きちんと時間を使う。

馬具工房から始まったHERMÈSにとって、クラフツマンシップとは必ずしも手仕事を外へ誇示することではありません。
素材を選び、用途に応じた構造を考え、必要な箇所へ必要な仕事を施す。
その蓄積が最終的な佇まいとして現れるという考え方は、こうした一見何気ないプレタポルテにもよく表れています。

だからこそ、このパンツは面白い。


表から見えるのは、ブラウンのウールと2本のタック、一本のセンタークリースという極めて普遍的な要素だけ。
それでも穿いてみると、浅い股上から始まる独特な重心があり、腿には過剰な太さを与えず、それでいて裾の分量は削らないという、簡単には分類できないシルエットが現れる。

そして裏返したところで初めて、馬車の意匠やオレンジのステッチ、細部に残された手仕事に気付く。

表に現れるのはシルエットだけ、その理由は内側に収めておく。

これほどHERMÈSらしいトラウザーズの作り方もないのではないでしょうか。

主張の強い一本ではありませんが、穿くことで初めて理解できるプロポーションと、長く付き合うほど目に入ってくる細部の豊かさ。
ワードローブの基礎となるドレストラウザーだからこそ、こうした違いを楽しんでいただきたい一着でございます。

Measurements : サイズ情報

表記 : 40 (日本メンズサイズ 32inch相当)
平置き採寸 : ウエスト82cm 股上31cm 股下80cm わたり幅33.5cm 裾幅24cm

Condition :商品状態 

全体的にグッドコンディションでのご用意です。

Attention

・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。

・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。

・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

Brand : HERMÈS PARIS
Material : Virgin Wool 100%
Color : Brown
Size : 40
Model : 172cm 55kg

良いトラウザーズほど、その魅力を太さや細さだけで説明することが難しくなります。
ウエストをどこに置き、腰からどれだけ布を離し、その分量を裾までどのように運ぶのか。
数センチ単位の設計によって立ち姿そのものを整えることは、テーラリングをひとつの根幹に持つHERMÈSが得意としてきた領域でもあります。

今回ご紹介するのは、2000年前後と見られるHERMÈS PARISのウールトラウザーズ。

100%ヴァージンウールを用いたブラウンの一本は、正面に2本のタックを置いた極めてクラシックな構成でありながら、実際に穿いてみると単純なワイドトラウザーとは異なる、独特なプロポーションが現れます。



まず印象的なのが、レディースのパターンらしい比較的浅い股上。

腰位置を高く設定して大きなタックから布を広げる往年のメンズトラウザーとは異なり、ウエストからヒップにかけては身体との距離が近く、2タックで必要な運動量を確保しながらも、腿そのものを極端に太く見せることはありません。

そこから膝に向かって素直に落ちていきながら、裾幅はしっかりと残す。

このバランスが非常に秀逸でございます。

腰回りだけを誇張するわけでも、裾に向かって強くテーパードさせるわけでもない。
かといって全体を均一に太くしたワイドストレートとも違い、身体に近い腰回りから少しずつ距離が生まれ、最後まで布を削り過ぎることなく長いセンタークリースへ繋げています。

結果として生まれるのは、細身でもワイドでもない、実にHERMÈSらしいリラックスシルエット。

立っていると端正なドレスパンツの直線があり、歩けばヴァージンウールが脚から離れて柔らかく動く。
172cmの男性がサイズ40を穿いても女性服を借りているような違和感はほとんどなく、むしろレディース由来の浅い股上と裾まで残された分量によって、一般的なメンズトラウザーではなかなか得られない重心が生まれています。



素材は100%ヴァージンウール。

深いブラウンは一見すると端正な無地ですが、近くで見ると織りの中に僅かな色の揺らぎがあり、平面的な茶色には見えません。
適度な肉感を持ちながら、センタークリースを硬く固定するための生地ではなく、身体の動きに応じて表情を変える柔らかさがある。
そのため裾を長く取って靴の上へ溜めても、生地が不自然に折れることなく、足元に豊かな陰影を作ってくれます。


そして、この一本をよりHERMÈSらしいものにしているのが、表からはほとんど見えない仕立てです。

ウエストの内側には、ブラウンの地にオレンジで馬車と「HERMÈS - PARIS」を織り込んだ専用のマーベルト。
服を着ている限り人目に触れることのない場所でありながら、ブランドを象徴するオレンジを細いステッチと織り柄として忍ばせています。

決して大きなロゴとして見せるわけではありません。

そして内部をさらに追っていくと、所々には均一なミシンステッチだけではない、手仕事を残した細かな縫いが確認できます。

こうした仕事は、外観を華美にするための装飾とは対極にあるものです。
ウエスト内部の収まりや細部の始末といった、穿いてしまえば完全に隠れてしまう箇所に人の手を残す。
それによって何かを主張するのではなく、一本のトラウザーズを仕立物として成立させるために必要な工程へ、きちんと時間を使う。

馬具工房から始まったHERMÈSにとって、クラフツマンシップとは必ずしも手仕事を外へ誇示することではありません。
素材を選び、用途に応じた構造を考え、必要な箇所へ必要な仕事を施す。
その蓄積が最終的な佇まいとして現れるという考え方は、こうした一見何気ないプレタポルテにもよく表れています。

だからこそ、このパンツは面白い。



表から見えるのは、ブラウンのウールと2本のタック、一本のセンタークリースという極めて普遍的な要素だけ。
それでも穿いてみると、浅い股上から始まる独特な重心があり、腿には過剰な太さを与えず、それでいて裾の分量は削らないという、簡単には分類できないシルエットが現れる。

そして裏返したところで初めて、馬車の意匠やオレンジのステッチ、細部に残された手仕事に気付く。

表に現れるのはシルエットだけ、その理由は内側に収めておく。

これほどHERMÈSらしいトラウザーズの作り方もないのではないでしょうか。

主張の強い一本ではありませんが、穿くことで初めて理解できるプロポーションと、長く付き合うほど目に入ってくる細部の豊かさ。
ワードローブの基礎となるドレストラウザーだからこそ、こうした違いを楽しんでいただきたい一着でございます。


Measurements : サイズ情報

表記 : 40 (日本メンズサイズ 32inch相当)
平置き採寸 : ウエスト82cm 股上31cm 股下80cm わたり幅33.5cm 裾幅24cm

Condition :商品状態 

全体的にグッドコンディションでのご用意です。

Attention

・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。

・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。

・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

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