[90’s-00’s] “Loro Piana” Wool Angora Lined Nylon Padded Jacket (Made in Italy)
¥165,000 ($1,052.55)
Brand : Loro Piana
Material : Nylon 100% / Lining : Wool 50%, Angora 50% / Filling : Polyester 100%
Color : Dark Green / Beige
Size : M
Model : 172cm 55kg
冬の寒さから身体を守るために、最も身近で、気負うことなく袖を通せる衣服のひとつであるパフジャケット。
防寒性や軽快さといった実用性が何よりも優先されるこのカテゴリーにおいて、最高級の天然繊維を追求してきたロロ・ピアーナは、実に独自のラグジュアリーを見いだしてきました。
1924年の創業以来、カシミアやヴィキューナをはじめとする希少な繊維の可能性を探究し続けてきたメゾンにとって、素材の価値とは、単にその希少性や価格によって決まるものではなく、衣服として仕立てられたときに初めて生まれる、身体への心地よさや豊かな着用体験にこそ宿るもの。
その思想は、伝統的なテーラリングやニットウェアに留まらず、スポーツウェアという実用的な領域においても、極めて重要な役割を果たしてきました。
1990年代には、ヨットでの着用を背景に誕生した「ポロ オープン」や、カシミアに防風性と撥水性を与えた「アイサー」など、最高級の天然素材と機能的な衣服を結びつける象徴的な作品を発表。
本来、機能性を追求するために生まれたスポーツウェアを、素材の卓越性によって洗練された日常着へと昇華させることは、単なるデザイン上の試みではなく、ロロ・ピアーナというメゾンの根幹に息づく美学のひとつといえるでしょう。
そして、その思想が最も純粋な形で表れるのは、むしろ特別な装飾を持たない、何気ない日常着なのかもしれません。
今回ご紹介いたしますのは、そんなロロ・ピアーナのスポーツラグジュアリーを、素材と機能の両面から見事に体現した、ウール・アンゴラライニングのパフジャケットでございます。
一見すると、深みのあるグリーンのナイロンシェルを纏った、極めてオーソドックスな中綿ジャケット。
しかし、その内側へ目を向けた瞬間、本作が一般的なスポーツウェアとは全く異なる思想のもとに仕立てられていることに気づかされます。
表地には軽快で扱いやすいナイロンを採用し、中綿にはポリエステルを使用することで、防寒着として求められる実用性を確保。
そして、身体を包み込む裏地には、ウール50%、アンゴラ50%という、驚くほど贅沢な天然繊維の混紡生地が選ばれています。
ここで注目していただきたいのが、アンゴラという繊維の持つ特別な性質です。
アンゴラウサギから採取されるこの繊維は、非常に細く滑らかな毛質を特徴とし、一般的な羊毛とは異なる、ふわりと空気を纏うような軽やかさと優れた保温性を備えています。
その秘密のひとつが、繊維の内部に存在する髄質と呼ばれる構造。
空気を含む微細な空間を持つことで、繊維自体の密度が低く、軽さと温かさを両立できるという、天然素材ならではの優れた性質を有しているのです。
一方で、その繊細で滑らかな毛質は、繊維同士が絡み合いにくく、紡績や生地としての安定性を確保するうえで、適切な素材の組み合わせを必要とするものでもあります。
そこで本作では、アンゴラとウールを半分ずつ組み合わせることで、アンゴラ特有の柔らかさや軽やかな温もりに、ウールの持つ弾力や生地としての安定感を調和させています。
実際に裏地へ触れてみると、きめ細かな起毛が生み出す柔らかさの中に、単に毛足の長い生地とは異なる、密度を感じさせる穏やかな質感が広がる。
この繊細な触感こそ、最高級の天然繊維を長年扱ってきたロロ・ピアーナの審美眼を感じさせる部分ではないでしょうか。
また、アンゴラは一般的な羊毛と比較して生産規模の小さい特殊な動物繊維であり、その希少性に加えて、原料の繊細さや加工の難しさからも、ラグジュアリーテキスタイルとして高く評価されてきた素材です。
そんな繊維を、ニットやマフラーのように表側へ見せるのではなく、あえてパフジャケットの裏地として、身体を包むために用いているということ。
本作における贅沢さは、まさにこの選択に凝縮されているように思います。
外から見える部分を豪華に飾り立てるのではなく、着用する人だけが知る内側にこそ、惜しみなく上質な素材を配する。
それは、他者に向けて価値を誇示するためのラグジュアリーではなく、日常の中で自分自身が心地よさを享受するための、極めて成熟した贅沢のあり方でしょう。
さらに興味深いのは、これほど天然素材に精通したメゾンでありながら、あえて表地や中綿まで天然繊維に固執していないことです。
外側にはナイロン、中間にはポリエステル、そして内側にはウールとアンゴラ。
それぞれの素材が得意とする性質を理解したうえで、必要な場所へ適切に配置するという合理性は、素材を知り尽くしているからこそ辿り着ける設計思想ともいえるもの。
高価な素材を使用すること自体が目的なのではなく、衣服としての快適さを追求した結果として、そこに贅沢な素材が選ばれております。
この順序にこそ、ロロ・ピアーナのスポーツラグジュアリーが持つ、本質的な美しさがあるのではないでしょうか。
そして、その素材への探究心は、細部にまで行き届いた機能的なディテールによって、ひとつの衣服として完成されています。
首元をしっかりと覆うためのチンストラップ、着用時の可動域を広げるダブルジップ、シルエットやフィット感を調整するドローコード、そして裾まわりの動きを妨げないサイドベンツ。
いずれもスポーツウェアやアウトドアウェアに由来する合理的な意匠でありながら、本作ではそのひとつひとつが、過度な主張をすることなく端正な佇まいの中に収められています。
とりわけ、ドローコードに施された同色の紋章刺繍や、ロゴを刻んだボタン、丁寧に選ばれたコード先端のパーツなど、機能的な部分にさえ繊細な意匠が添えられている点もロロピアーナだからこそ。
必要な機能を備えるだけなら、もっと簡素な作りでも十分に成立するはずです。
それでもなお、日常の動作の中で何気なく触れる部分にまで、美しさと丁寧な仕立てを求めること。
こうした細部への配慮が積み重なることで、実用的な防寒着でありながら、確かな品格を備えた一着へと昇華されているのでしょう。
パフジャケットというカテゴリーは、決して特別なものではありません。
寒い朝に何気なく羽織り、日々の移動や外出に寄り添い、冬の暮らしの中で自然と手に取る存在。
だからこそ、その内側にどれほど豊かな素材が使われ、どれほど細やかな配慮が込められているかということが、衣服としての価値を大きく左右するのだと思います。
スポーツウェアの合理性を失うことなく、最高級の天然繊維がもたらす心地よさを日常へと取り入れる。
ロロ・ピアーナが長年追求してきた素材への探究心と、機能美を尊重する姿勢、その双方が最も身近な防寒着の中で結実した本作は、まさにメゾンのスポーツラグジュアリーを象徴するような逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
表記 : M (日本メンズサイズM相当)
平置き採寸: 裄丈 90cm 身幅 70cm 着丈 80cm 脇下袖丈 48cm
Condition :商品状態
裏地になん点か虫食いがございます。
そのほか目立つダメージのないコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : Loro Piana
Material : Genuine Suede Leather / Wool 50% Angora 50% Lining
Color : Camel / Terracotta Red
Size : Unknown
Model : 172cm 55kg
最高級のカシミアやヴィキューナをはじめ、世界でも類を見ないほどの天然繊維を追求してきたロロ・ピアーナ。
その名を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、繊維そのものが持つ柔らかさや、肌に触れた瞬間に伝わる贅沢な感覚ではないでしょうか。
しかし、メゾンが長年培ってきた素材への審美眼は、決して織物の世界だけに留まるものではなく、レザーという全く異なる天然素材においても、その本質を変えることなく受け継がれております。
一般にレザーウェアは、革の強靭さや重厚な佇まい、あるいは使い込むことで生まれる経年変化に価値を見いだすことが多いもの。
対してロロ・ピアーナのレザーには、そうした革本来の魅力を尊重しながらも、身体に自然に馴染む柔軟性や、指先に伝わる繊細な触感を通して、衣服としての心地よさを追求する姿勢が感じられます。
素材の質がそのまま衣服の品格となり、過剰な装飾を必要としない。
それはカシミアやヴィキューナの世界で磨かれてきた美意識が、レザーという素材を通して表現された姿ともいえるでしょう。
この度ご紹介いたしますのは、そんなロロ・ピアーナの素材哲学と、イタリアらしい豊かな色彩感覚が美しく結実した、スエードレザージャケットでございます。
まず目を奪われるのは、温かなキャメルカラーと、革の表面に広がる繊細な陰影。
細やかに起毛したスエードは、光を柔らかく受け止めながら、毛並みの方向によって色の濃淡を移ろわせ、単色の生地では表現しきれない奥行きを生み出しています。
決して均一ではない、その自然な揺らぎこそが天然皮革の美しさであり、明るく柔らかな色彩でありながら、どこか深みのある落ち着いた佇まいを感じさせるもの。
また、革そのものの表情を存分に楽しめるよう、表側の装飾は極めて控えめにまとめられており、胸元を横断する切り替えや、端正な襟元、さりげなく配されたフラップポケットが、スエードの豊かな質感を静かに引き立てています。
しかし、本作の贅沢さを語るうえで、表地のスエードと同じくらい、あるいはそれ以上に注目していただきたいのが、その内側に隠された裏地の存在です。
使用されているのは、ウールとアンゴラをそれぞれ50%ずつ組み合わせた、極めて贅沢な起毛素材。
アンゴラとは、アンゴラウサギから採取される天然繊維であり、非常に細く柔らかな毛質と、空気を含むことによる優れた保温性を特徴としています。
一頭から採取できる繊維の量には限りがあり、羊毛のように大規模かつ安定的に生産される素材とは異なる、限られた供給規模を持つ繊維のひとつ。
また、その繊細な毛質ゆえに、紡績や製品化においても適切な技術を必要とし、柔らかさを生かしながら実用性を備えた生地へと仕上げることには、素材への深い理解が求められます。
本作では、そんなアンゴラをウールと半分ずつ組み合わせることで、アンゴラ特有の柔らかな毛質と、ウールの持つ温かみや生地としての安定感を調和させ、身体を優しく包み込むような質感へと仕上げられております。
カシミアやヴィキューナとはまた異なる、ふっくらとした柔らかさと穏やかな温もり。
それを外側に見せるためではなく、あえて衣服の内側に用いているという事実にこそ、本作の特別さが表れているのではないでしょうか。
一般的なレザージャケットであれば、裏地には滑りの良さや耐久性を重視した素材が選ばれることも多い中、本作では、身頃の内側にまで希少な天然繊維を惜しみなく使用している。
外からは見えない部分でありながら、着用する人にとっては最も身近に感じられる場所。
その部分にこそ上質な素材を配するという選択は、視覚的な豪華さを誇示するためではなく、衣服を纏う時間そのものを豊かにするための贅沢であり、天然繊維のスペシャリストとしてのロロ・ピアーナの思想を、実に雄弁に物語っています。
そして、こうした内側の贅沢を一層印象深いものにしているのが、表地のキャメルと鮮やかな対比を描く、深いテラコッタレッドの色彩。
陽光を受けたイタリアの古い街並みや、赤土の屋根、長い年月を経た石造りの建築を思わせる、温かみのある二つの色調。
キャメルの穏やかな明るさと、テラコッタの深く艶やかな赤は、互いに異なる存在感を持ちながらも、どちらも自然界に由来するような柔らかな色彩であるがゆえに、美しい調和を生み出しています。
普段はキャメルの落ち着いた佇まいに包まれながら、襟元や前立てが開いた瞬間にだけ、内側に秘められた豊かな色彩が顔を覗かせる。
決して華美な装飾を施しているわけではないのに、どこか艶やかで、装いを楽しむ自由な感性が感じられるその佇まいには、素材と色彩を巧みに組み合わせるイタリアの美意識が息づいているように思います。
また、本作はレディースとして仕立てられた一着でありながら、男性でも自然に着用できる、ゆとりのあるシルエットも魅力的。
肩から身頃にかけて過度な構築性を持たせず、身体の輪郭に沿って柔らかく落ちる設計は、重厚なレザージャケットとは異なる、軽やかで洗練された印象を生み出しています。
腰を覆う着丈と、すっきりとしたボタンフロントによって、クラシックなジャケットとしての品格を備えながらも、どこか力の抜けた自然体の美しさが感じられるもの。
端正なウールトラウザーズと合わせれば、スエードの柔らかな表情が装いに奥行きを与え、色褪せたデニムや上質なニットと組み合わせれば、より日常的なスタイリングの中で、その素材の豊かさを存分にお楽しみいただけるでしょう。
革の表情を愛でること、希少なアンゴラの温もりを身体で感じること、そして衣服の内側に隠された美しい色彩を楽しむこと。
そのどれもが特別な体験でありながら、決して特別な日のためだけに用意されたものではなく、日々の暮らしを豊かにするための贅沢であるということ。
目に映る美しさと、身体が感じる心地よさ、その双方に妥協することなく向き合ってきたロロ・ピアーナだからこそ生み出せた、素材への深い愛情と洗練された美意識が静かに宿る逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
表記 : Unknown (日本レディースサイズL-Xl,メンズサイズM相当)
平置き採寸: 肩幅 48cm 身幅 60cm 着丈 78cm 袖丈 66cm
Condition :商品状態
全体的にヴィンテージレザーならではの豊かなフェイドが広がっております。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
