[90’s] “Loro Piana” Cashmere Silk Half-Zip Knit Pullover (Made in Italy)
¥77,000 ($491.19)
Brand : Loro Piana
Material : Cashmere 50%, Silk 50%
Color : Light Green / Ivory
Size : 48
Model : 172cm 55kg
カシミアという繊維の価値は、単にその柔らかさだけで測れるものではございません。
繊維の細さはもちろんのこと、その長さや均一性、さらには原毛の選別から紡績に至るまでの工程によって、完成した生地の風合いや美しさには大きな隔たりが生まれるもの。
そうした天然繊維の奥深さを知り尽くし、世界最高峰のテキスタイルメゾンとして確固たる地位を築いてきたのが、1924年創業のロロピアーナです。
とりわけカシミアにおいては、モンゴルや内モンゴルの生産地と長年にわたる関係を築き、優れた原毛を確保するための独自の調達体制を発展させてきた歴史がございます。
厳しい寒暖差の中で育つカシミアヤギの下毛は、極めて繊細な繊維でありながら、空気を含むことで優れた保温性を発揮するという、天然素材ならではの特性を備えたもの。
しかし、そうして採取された原毛のすべてが、等しく最高級のカシミアとなるわけではありません。
ロロピアーナは、繊維の細さだけでなく、糸としての強さや美しい風合いにも関わる繊維長を重視し、優れた原毛を厳選することで、柔らかさと豊かな膨らみを兼ね備えた生地を追求してきました。
その姿勢を象徴するのが、メゾンによる原毛生産者との継続的な協業や、優れたカシミアを評価する独自の取り組みであり、完成した衣服の美しさを、遥か以前の原料の段階から育んでいることに、他のブランドとは一線を画す強みが感じられます。
そして、そのように選び抜いたカシミアを、どのような糸に紡ぎ、いかなる生地へと仕立てるのか。
素材の可能性を知り尽くしているからこそ、あえて異なる繊維を組み合わせ、新たな質感を追求することができるのでしょう。
今回ご紹介いたしますのは、そんなロロピアーナの素材に対する深い探究心が、カシミアとシルクという二つの最高級天然繊維によって表現された、90年代頃のハーフジップニットでございます。
本作に用いられているのは、カシミア50%、シルク50%という、実に贅沢な混紡生地。
カシミア100%でも十分に優れたニットウェアが成立するにもかかわらず、あえてその半分をシルクへと置き換えていることに、本作ならではの特別な意図が感じられます。
カシミアの魅力が、繊細な繊維によって生まれる柔らかな膨らみや、空気を纏うような温もりにあるとすれば、シルクは滑らかな表面と自然な光沢、そしてしなやかな落ち感を備えた繊維。
その二つを等量で組み合わせることで、ピュアカシミア特有のふっくらとした風合いを残しながら、より滑らかで、軽やかな表情を持つニットへと仕上げられています。
特筆すべきは、その混紡糸を細やかなハイゲージで編み立てているということ。
厚みのあるカシミアニットとは異なり、本作の編み地には繊細な薄さと柔らかな落ち感があり、身体の動きに合わせて自然に生地が流れる様子からも、その上質さを感じていただけます。
シルクが持つ滑らかさとカシミアの柔らかな膨らみを、細かな編み目の中で調和させることによって、単に薄いだけではない、豊かな質感を備えた生地が生み出されているのです。
カシミアの保温性を活かしながらも、重厚な冬のニットウェアとは一線を画す軽快な着用感。
季節の移ろいに合わせて一枚で纏うことはもちろん、ジャケットやコートの内側にも自然に収まるその繊細な生地感は、最高級の天然繊維を日常に取り入れるための、極めて理にかなった素材選択といえるでしょう。
そして、そんな特別な生地が落とし込まれているのは、スポーツウェアに由来するハーフジップという、実に軽快なスタイル。
首元の開閉によって温度調整を可能にする機能的な意匠でありながら、ロロピアーナの手に掛かれば、その合理性さえも洗練されたデザインの一部として成立しています。
柔らかなライトグリーンの身頃に対して、襟元にはアイボリーの切り替えを施し、ジップを開いた際には穏やかな配色のコントラストが生まれる仕様。
その表情は、どこかクラシックなスポーツウェアの気品を感じさせながらも、素材の上質さによって、極めて端正な佇まいへと昇華されています。
また、身体に沿いすぎない自然なゆとりを持たせたシルエットも、この生地の魅力を引き立てる重要な要素。
肩から袖へと柔らかく落ちるラインや、腰元に生まれる穏やかなドレープには、厚手のウールニットにはない軽やかさがあり、袖口と裾のリブが全体を程よく引き締めることで、リラックスした着用感の中にも洗練された輪郭を描いています。
本来、ハーフジップという意匠は、着脱や温度調整といった実用性を追求する中で発展してきた、極めて日常的なもの。
しかし、その何気ない衣服に、原毛の段階から選び抜かれたカシミアと、美しい光沢としなやかさを備えたシルクを贅沢に用いること。
そこには、特別な素材を特別な場面のためだけに留めず、日々の暮らしの中で自然に享受するという、ロロピアーナが長年大切にしてきたラグジュアリーの哲学が息づいています。
高級な素材を使用していることを声高に主張するのではなく、実際に袖を通し、肌に触れ、身体を動かすことで、その違いを静かに実感していく。
そんな着用する人自身の感覚にこそ価値を見いだす姿勢は、世界最高峰の服地を追求してきたメゾンだからこそ表現できるものではないでしょうか。
カシミアとシルクという二つの天然繊維が織りなす、繊細でしなやかな生地の美しさ。
そして、その贅沢さをハーフジップという普遍的なスポーツウェアの意匠へと落とし込むことで生まれた、気負うことのない洗練。
素材への探究心と、日常着としての合理性が美しく結実した、ロロピアーナのスポーツラグジュアリーを象徴するような逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
表記 : 48 (日本メンズサイズL相当)
平置き採寸 : 肩幅 57cm 身幅 60cm 着丈 71cm 袖丈 70cm
Condition :商品状態
全体的にヴィンテージニットならではの日リングが見られますが、目立つダメージのないコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : Loro Piana
Material : Cashmere 50%, Silk 50%
Color : Light Green / Ivory
Size : 48
Model : 172cm 55kg
カシミアという繊維の価値は、単にその柔らかさだけで測れるものではございません。
繊維の細さはもちろんのこと、その長さや均一性、さらには原毛の選別から紡績に至るまでの工程によって、完成した生地の風合いや美しさには大きな隔たりが生まれるもの。
そうした天然繊維の奥深さを知り尽くし、世界最高峰のテキスタイルメゾンとして確固たる地位を築いてきたのが、1924年創業のロロピアーナです。
とりわけカシミアにおいては、モンゴルや内モンゴルの生産地と長年にわたる関係を築き、優れた原毛を確保するための独自の調達体制を発展させてきた歴史がございます。
厳しい寒暖差の中で育つカシミアヤギの下毛は、極めて繊細な繊維でありながら、空気を含むことで優れた保温性を発揮するという、天然素材ならではの特性を備えたもの。
しかし、そうして採取された原毛のすべてが、等しく最高級のカシミアとなるわけではありません。
ロロピアーナは、繊維の細さだけでなく、糸としての強さや美しい風合いにも関わる繊維長を重視し、優れた原毛を厳選することで、柔らかさと豊かな膨らみを兼ね備えた生地を追求してきました。
その姿勢を象徴するのが、メゾンによる原毛生産者との継続的な協業や、優れたカシミアを評価する独自の取り組みであり、完成した衣服の美しさを、遥か以前の原料の段階から育んでいることに、他のブランドとは一線を画す強みが感じられます。
そして、そのように選び抜いたカシミアを、どのような糸に紡ぎ、いかなる生地へと仕立てるのか。
素材の可能性を知り尽くしているからこそ、あえて異なる繊維を組み合わせ、新たな質感を追求することができるのでしょう。
今回ご紹介いたしますのは、そんなロロピアーナの素材に対する深い探究心が、カシミアとシルクという二つの最高級天然繊維によって表現された、90年代頃のハーフジップニットでございます。
本作に用いられているのは、カシミア50%、シルク50%という、実に贅沢な混紡生地。
カシミア100%でも十分に優れたニットウェアが成立するにもかかわらず、あえてその半分をシルクへと置き換えていることに、本作ならではの特別な意図が感じられます。
カシミアの魅力が、繊細な繊維によって生まれる柔らかな膨らみや、空気を纏うような温もりにあるとすれば、シルクは滑らかな表面と自然な光沢、そしてしなやかな落ち感を備えた繊維。
その二つを等量で組み合わせることで、ピュアカシミア特有のふっくらとした風合いを残しながら、より滑らかで、軽やかな表情を持つニットへと仕上げられています。
特筆すべきは、その混紡糸を細やかなハイゲージで編み立てているということ。
厚みのあるカシミアニットとは異なり、本作の編み地には繊細な薄さと柔らかな落ち感があり、身体の動きに合わせて自然に生地が流れる様子からも、その上質さを感じていただけます。
シルクが持つ滑らかさとカシミアの柔らかな膨らみを、細かな編み目の中で調和させることによって、単に薄いだけではない、豊かな質感を備えた生地が生み出されているのです。
カシミアの保温性を活かしながらも、重厚な冬のニットウェアとは一線を画す軽快な着用感。
季節の移ろいに合わせて一枚で纏うことはもちろん、ジャケットやコートの内側にも自然に収まるその繊細な生地感は、最高級の天然繊維を日常に取り入れるための、極めて理にかなった素材選択といえるでしょう。
そして、そんな特別な生地が落とし込まれているのは、スポーツウェアに由来するハーフジップという、実に軽快なスタイル。
首元の開閉によって温度調整を可能にする機能的な意匠でありながら、ロロピアーナの手に掛かれば、その合理性さえも洗練されたデザインの一部として成立しています。
柔らかなライトグリーンの身頃に対して、襟元にはアイボリーの切り替えを施し、ジップを開いた際には穏やかな配色のコントラストが生まれる仕様。
その表情は、どこかクラシックなスポーツウェアの気品を感じさせながらも、素材の上質さによって、極めて端正な佇まいへと昇華されています。
また、身体に沿いすぎない自然なゆとりを持たせたシルエットも、この生地の魅力を引き立てる重要な要素。
肩から袖へと柔らかく落ちるラインや、腰元に生まれる穏やかなドレープには、厚手のウールニットにはない軽やかさがあり、袖口と裾のリブが全体を程よく引き締めることで、リラックスした着用感の中にも洗練された輪郭を描いています。
本来、ハーフジップという意匠は、着脱や温度調整といった実用性を追求する中で発展してきた、極めて日常的なもの。
しかし、その何気ない衣服に、原毛の段階から選び抜かれたカシミアと、美しい光沢としなやかさを備えたシルクを贅沢に用いること。
そこには、特別な素材を特別な場面のためだけに留めず、日々の暮らしの中で自然に享受するという、ロロピアーナが長年大切にしてきたラグジュアリーの哲学が息づいています。
高級な素材を使用していることを声高に主張するのではなく、実際に袖を通し、肌に触れ、身体を動かすことで、その違いを静かに実感していく。
そんな着用する人自身の感覚にこそ価値を見いだす姿勢は、世界最高峰の服地を追求してきたメゾンだからこそ表現できるものではないでしょうか。
カシミアとシルクという二つの天然繊維が織りなす、繊細でしなやかな生地の美しさ。
そして、その贅沢さをハーフジップという普遍的なスポーツウェアの意匠へと落とし込むことで生まれた、気負うことのない洗練。
素材への探究心と、日常着としての合理性が美しく結実した、ロロピアーナのスポーツラグジュアリーを象徴するような逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
表記 : 48 (日本メンズサイズL相当)
平置き採寸 : 肩幅 57cm 身幅 60cm 着丈 71cm 袖丈 70cm
Condition :商品状態
全体的にヴィンテージニットならではの日リングが見られますが、目立つダメージのないコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
