[1980s-Dead Stock-] "ROYAL CUP by EURCLASS" Padded Deck Flight Blouson (Styled in Italy)
¥44,000 ($279.80)
Brand : ROYAL CUP by EURCLASS
Size : 50
Color : Brown
Material : 100% Cotton /Lining-Satin
Model 175cm 65kg
1980年代中盤から後半にかけてのイタリアの服作りを振り返ると、実用着に対する独特の編集感覚に行き着きます。
マッシモ・オスティが率いたブランド群や英国の伝統的なマリンウェアへの関心を背景に、当時のデザイナーたちが夢中になっていたのは、空軍のフライトジャケットと、外洋ヨットレースのデッキジャケット、さらにはアルパイン用のスキーウェアを同じテーブルの上に並べて掛け合わせることでした。
空と海、そして雪山。それぞれの場所で風や寒さから身を守るために生まれたディテールを分解し、一つの街着の中に組み込んでいく。
このパフブルゾンもまさにその空気の中で作られた一着で、ミリタリーのタフな骨格の上にマリンやウインターギアの仕掛けが重なり合った、実に情報量の多い顔つきをしています。
まず目を引くのが、キャラメルやコニャックを深く焦がしたようなブラウンの色味と、丸みを帯びた中綿のボリューム感です。目が詰まってハリのある表地の内側に中綿をしっかりと封入しつつ、表側にはあえて格子状のキルトステッチを出さないパフ仕様を採用。
ステッチによる区切りがない分、生地本来の控えめなツヤと、空気を含んだようなふっくらとした膨らみが素直に表れています。
一方で、内側を覗くとシャンパンベージュの滑らかなサテン裏地が一面に張られており、こちらには中綿の偏りを抑えるひし形のキルティングが丁寧に施されています。ニットやスウェットの上から袖を通したときも引っかかりがなく、背中から腕まわりまで暖かな空気の層が包み込んでくれる作りです。
フロントや胸元の作り込みを追っていくと、軍用のフライトジャケットをベースにした設計がはっきりと浮かび上がってきます。
ブラウンに塗装されたフロントジッパーの裏側には、風の侵入を防ぐ幅広の見返しを配置。そこへ何本もの平行ステッチを細かく走らせて生地に硬い芯を持たせ、スライダーを上げ下げする際に布地を噛み込まないよう工夫されています。
米軍のMA-1やB-15などで見られる、あの実用本位のディテールそのものです。そのジッパーの上には緩やかなカーブを描く比翼フラップが重なり、中央に横長のスリットが彫られた独特のボタンで留める二重の防風構造。
そして胸元から両脇に向かって山型に走る切り替えラインに沿って、手を差し込みやすい斜めの玉縁ポケットが配されています。
背中側も両脇から中央へ向かってV字に交差するヨークステッチが入り、肩まわりには3本の平行ステッチが弧を描くように走ることで、膨らみのある中綿のボディを視覚的に引き締めています。
そうしたミリタリーの骨格の上に重ねられているのが、ヨット用のデッキジャケットやスキーウェアから持ち込まれた防風・防水のための細かな仕掛けです。
フロントの斜めポケットのすぐ外側には、もう一つ縦方向のジップポケットが並んでいます。ヨーロッパのパイロットジャケットにも通じる複合ポケットの配置ですが、その縦ジップの一番上には小さな五角形のフラップが縫い付けられており、引き上げたスライダーの金具をすっぽりと隠して水滴や潮風を防ぐマリンギアならではの配慮が見られます。
さらに面白いのが襟元のデザイン。
中綿が詰まった柔らかな襟の両先端にボタンホールと同じかがり縫いのスリットを開け、そこから先端に金属チップが付いた共布のドローコードを通しています。
本来は強い海風の中で襟がバタつくのを抑えるためのコードですが、開襟にして着たときにこのコードと金属チップが首元で揺れ、他にはない愛嬌のあるアクセントを生んでいます。
そしてこのブルゾンのシルエットを決定づけているのが、裾と袖口に採用された二重構造のレイヤードディテールです。
身頃の裾がストンとストレートに落ちたそのすぐ下から、細かくギャザーを寄せたシャーリングゴムのパーツがもう一段飛び出すように配置されています。波しぶきや下からの冷たい吹き上げを防ぐセーリングジャケット、あるいは雪の侵入を遮るスキーウェアのストームガードの仕組みを、そのまま外見のデザインへと転換した作り。
ちょうどその一段目と二段目の境目にあたる腰の位置には共布のドローコードが通されており、金属製のストッパーで絞り具合を調整できるようになっています。
袖口も同じく、カフスの切り替えの下からシャーリングゴムの袖口が覗く2段仕立て。
一番下のゴムが腰と手首でキュッと留まり、その上にストレートな裾がふわりと重なることで、横から見たときにも奥行きのある独特の丸みが生まれます。
肩のラインを自然に落としたたっぷりの身幅と、腰まわりで収まる短めの着丈。そのまま前を開けて羽織れば、二重になった裾や襟先のコード、比翼のカーブが重なり合って、立体感のあるワイドシルエットを描き出します。
逆にフロントのジップを上げて腰のドローコードを少し絞れば、中綿のボディがふんわりとブラウジングされ、丸みのあるバルーンフォルムへと変化。
赤みと深みを兼ね備えた焦がしブラウンの色合いは、チャコールグレーやネイビーのウールスラックスから、太めのチノパン、色落ちしたブルーデニム、あるいはオフホワイトのコーデュロイパンツまで実に幅広いボトムスと好相性です。
ミリタリーの力強さとマリン・アルパインギアの合理的な遊び心が一つに溶け合った、80年代のイタリアならではの熱量を感じさせる一着です。
Measurements:サイズ情報
Size : 50(日本メンズサイズ L-XL相当)
平置き採寸 : 肩幅 63cm 身幅 69cm 着丈 72cm 袖丈 60cm
Condition :商品状態
フラッシャー付きのデッドストックのコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : ROYAL CUP by EURCLASS
Size : 50
Color : Brown
Material : 100% Cotton /Lining-Satin
Model 175cm 65kg
1980年代中盤から後半にかけてのイタリアの服作りを振り返ると、実用着に対する独特の編集感覚に行き着きます。
マッシモ・オスティが率いたブランド群や英国の伝統的なマリンウェアへの関心を背景に、当時のデザイナーたちが夢中になっていたのは、空軍のフライトジャケットと、外洋ヨットレースのデッキジャケット、さらにはアルパイン用のスキーウェアを同じテーブルの上に並べて掛け合わせることでした。
空と海、そして雪山。それぞれの場所で風や寒さから身を守るために生まれたディテールを分解し、一つの街着の中に組み込んでいく。
このパフブルゾンもまさにその空気の中で作られた一着で、ミリタリーのタフな骨格の上にマリンやウインターギアの仕掛けが重なり合った、実に情報量の多い顔つきをしています。
まず目を引くのが、キャラメルやコニャックを深く焦がしたようなブラウンの色味と、丸みを帯びた中綿のボリューム感です。目が詰まってハリのある表地の内側に中綿をしっかりと封入しつつ、表側にはあえて格子状のキルトステッチを出さないパフ仕様を採用。
ステッチによる区切りがない分、生地本来の控えめなツヤと、空気を含んだようなふっくらとした膨らみが素直に表れています。
一方で、内側を覗くとシャンパンベージュの滑らかなサテン裏地が一面に張られており、こちらには中綿の偏りを抑えるひし形のキルティングが丁寧に施されています。ニットやスウェットの上から袖を通したときも引っかかりがなく、背中から腕まわりまで暖かな空気の層が包み込んでくれる作りです。
フロントや胸元の作り込みを追っていくと、軍用のフライトジャケットをベースにした設計がはっきりと浮かび上がってきます。
ブラウンに塗装されたフロントジッパーの裏側には、風の侵入を防ぐ幅広の見返しを配置。そこへ何本もの平行ステッチを細かく走らせて生地に硬い芯を持たせ、スライダーを上げ下げする際に布地を噛み込まないよう工夫されています。
米軍のMA-1やB-15などで見られる、あの実用本位のディテールそのものです。そのジッパーの上には緩やかなカーブを描く比翼フラップが重なり、中央に横長のスリットが彫られた独特のボタンで留める二重の防風構造。
そして胸元から両脇に向かって山型に走る切り替えラインに沿って、手を差し込みやすい斜めの玉縁ポケットが配されています。
背中側も両脇から中央へ向かってV字に交差するヨークステッチが入り、肩まわりには3本の平行ステッチが弧を描くように走ることで、膨らみのある中綿のボディを視覚的に引き締めています。
そうしたミリタリーの骨格の上に重ねられているのが、ヨット用のデッキジャケットやスキーウェアから持ち込まれた防風・防水のための細かな仕掛けです。
フロントの斜めポケットのすぐ外側には、もう一つ縦方向のジップポケットが並んでいます。ヨーロッパのパイロットジャケットにも通じる複合ポケットの配置ですが、その縦ジップの一番上には小さな五角形のフラップが縫い付けられており、引き上げたスライダーの金具をすっぽりと隠して水滴や潮風を防ぐマリンギアならではの配慮が見られます。
さらに面白いのが襟元のデザイン。
中綿が詰まった柔らかな襟の両先端にボタンホールと同じかがり縫いのスリットを開け、そこから先端に金属チップが付いた共布のドローコードを通しています。
本来は強い海風の中で襟がバタつくのを抑えるためのコードですが、開襟にして着たときにこのコードと金属チップが首元で揺れ、他にはない愛嬌のあるアクセントを生んでいます。
そしてこのブルゾンのシルエットを決定づけているのが、裾と袖口に採用された二重構造のレイヤードディテールです。
身頃の裾がストンとストレートに落ちたそのすぐ下から、細かくギャザーを寄せたシャーリングゴムのパーツがもう一段飛び出すように配置されています。波しぶきや下からの冷たい吹き上げを防ぐセーリングジャケット、あるいは雪の侵入を遮るスキーウェアのストームガードの仕組みを、そのまま外見のデザインへと転換した作り。
ちょうどその一段目と二段目の境目にあたる腰の位置には共布のドローコードが通されており、金属製のストッパーで絞り具合を調整できるようになっています。
袖口も同じく、カフスの切り替えの下からシャーリングゴムの袖口が覗く2段仕立て。
一番下のゴムが腰と手首でキュッと留まり、その上にストレートな裾がふわりと重なることで、横から見たときにも奥行きのある独特の丸みが生まれます。
肩のラインを自然に落としたたっぷりの身幅と、腰まわりで収まる短めの着丈。そのまま前を開けて羽織れば、二重になった裾や襟先のコード、比翼のカーブが重なり合って、立体感のあるワイドシルエットを描き出します。
逆にフロントのジップを上げて腰のドローコードを少し絞れば、中綿のボディがふんわりとブラウジングされ、丸みのあるバルーンフォルムへと変化。
赤みと深みを兼ね備えた焦がしブラウンの色合いは、チャコールグレーやネイビーのウールスラックスから、太めのチノパン、色落ちしたブルーデニム、あるいはオフホワイトのコーデュロイパンツまで実に幅広いボトムスと好相性です。
ミリタリーの力強さとマリン・アルパインギアの合理的な遊び心が一つに溶け合った、80年代のイタリアならではの熱量を感じさせる一着です。
Measurements:サイズ情報
Size : 50(日本メンズサイズ L-XL相当)
平置き採寸 : 肩幅 63cm 身幅 69cm 着丈 72cm 袖丈 60cm
Condition :商品状態
フラッシャー付きのデッドストックのコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
