[2000-’02] "HELMUT LANG" Suede Low-Top Sneakers (Designed by Helmut Lang / Made in Italy)
¥66,000 ($418.33)
Brand : HELMUT LANG
Material : Leather
Size: 6(25.5cm〜26.0cm)
1999年にプラダ・グループとパートナーシップを結んだことで、ヘルムート・ラングの靴作りは大きな転換点を迎えました。
プラダが抱えるイタリア屈指の靴工房やファクトリーの生産ラインを使えるようになり、本格的なフットウェアの展開が始まった時期です。
当時、親会社となったプラダ側は、プラダ・スポーツの赤いラバーラインのように、外から見てひと目でブランドが分かる目印を靴やバッグにも付けるよう求めました。
けれどラング本人は表にロゴを出すことを断り、正反対のやり方をとります。ドイツ軍のトレーニングシューズや古い競技用のスニーカーなど、すでに世の中にある見慣れた靴をベースにしながら、そこから配色やマークを全部取り除き、イタリアの上質な革と仕立てだけで真っ黒や真っ白に作り替えてしまう。
分かりやすいアイコンがもてはやされていた時代に、あえて名前や記号を消すことで自分のスタイルを通したラングらしい一足です。
この靴の原型になっているのは、1970年代から80年代のコートシューズやトレーニングシューズでお馴染みの、横に3本線が入ったローカットスニーカーです。
当時の競技用シューズでもスエードは定番の素材でしたが、ここで使われているのは毛足を短く均一に整えたイタリア製のきめ細かなブラックスエード。
カジュアルな運動靴によくある粗い起毛感とは違い、ベルベットのように滑らかで深い黒の発色を持っています。
面白いのは、両サイドに走る3本のラインもすべてアッパーと同じ黒のスエードで縫い付けられている点です。スエードはツヤのある表革よりもさらに光を吸い込むため、少し離れて見ると3本線の存在すらマットな黒の中に溶けて消えてしまいます。
近づいて見たときに初めて、革の重なりとステッチのわずかな段差だけでストライプが浮かび上がる仕様。靴紐を通す6つの穴を見ても、金属のハトメを裏側にすら使わず、スエードの羽根に直接丸い穴をくり抜いただけの作りになっています。
羽根の先端には補強の小さな三角形ステッチが入り、後ろ姿もロゴやタブを一切省いて中央の縦シームと両脇のダブルステッチだけでまとめた潔い顔つきです。
アッパーの構造や履き口の仕上げも、一般的なスニーカーの常識から大きく外れています。つま先や甲の部分に硬い芯材を入れていないため、足を入れる前からスエード特有のくたっとした柔らかさがあり、紐を結ぶと足の形に沿って吸い付くように馴染みます。
そして何より特徴的なのが、足首まわりの薄い履き口です。普通のスニーカーなら足首を保護するために分厚いスポンジのクッションが入っていますが、この靴にはスポンジがまったく入っていません。
そればかりか縁取りのパイピングテープすら省き、表のブラックスエードと内側に総張りされた黒のスムースレザーを端で直接縫い合わせ、フチのすぐ下に1本のステッチを走らせただけのフラットな仕上げを採用。外側のマットなスエードと、内側からわずかに覗くツヤのある黒革ライニングの対比が効いていて、スニーカーでありながらオペラパンプスやドレスの短靴に近い華奢な輪郭を描き出します。
なぜスニーカーの履き口をここまで薄く削ぎ落としたのかと言えば、ヘルムート・ラングの作るパンツのシルエットと深く関係しています。
当時のラングのコレクションでは、膝から裾に向かってまっすぐ落ちる細身のストレートデニムや、裾幅を絞ったシャープなウールスラックスが常に中心でした。
ああした細身のパンツにぽってりした厚みのスニーカーを合わせると、裾が分厚い履き口の上に引っかかって乗り上げてしまい、足元に余計なたるみが出てしまいます。スポンジを抜いて履き口を革靴と同じ薄さにしておけば、パンツの裾が引っかからずに甲の上までストンと落ちる。
靴単体で主張するのではなく、パンツを穿いたときの立ち姿をきれいに見せるための設計です。
ソールの横顔を眺めても、フラットなラバーのカップソールでありながら、土踏まずの後ろから踵にかけて数ミリだけヒールの段差がついています。
つま先と踵に細かい網目のバンパーを巻いたコートシューズの底をベースにしつつ、踵の下にほんのわずかな段差を残すことで、横から見たときに革靴に近い重心のバランスを取っています。
さらに起毛したブラックスエードとマットな黒のラバーソールは光の反射の仕方が近いため、アッパーと靴底が一体になったような落ち着いた重みが生まれます。
履いている感覚はクッションの効いたスニーカーそのものなのに、パンツと合わせたときの見え方は黒のスエード短靴に近い一足です。
細身のブラックデニムや色落ちしたブルージーンズ、秋冬のフランネルやウールのスラックスはもちろん、太めのチノパンや軍パンの裾から覗かせても、表革とはまた違う柔らかな奥行きを足元に作ってくれます。
Measurement :サイズ情報
Size : 表記 6 (25.5cm〜26.0cm程度)
採寸 : ソール全長 28.5cm 底幅 10cm ソール高 2.3cm 甲周り 16.5cm
Condition:商品状態
着用感こそ見られますが、ダメージのないグッドコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : HELMUT LANG
Material : Leather
Size: 6(25.5cm〜26.0cm)
1999年にプラダ・グループとパートナーシップを結んだことで、ヘルムート・ラングの靴作りは大きな転換点を迎えました。
プラダが抱えるイタリア屈指の靴工房やファクトリーの生産ラインを使えるようになり、本格的なフットウェアの展開が始まった時期です。
当時、親会社となったプラダ側は、プラダ・スポーツの赤いラバーラインのように、外から見てひと目でブランドが分かる目印を靴やバッグにも付けるよう求めました。
けれどラング本人は表にロゴを出すことを断り、正反対のやり方をとります。ドイツ軍のトレーニングシューズや古い競技用のスニーカーなど、すでに世の中にある見慣れた靴をベースにしながら、そこから配色やマークを全部取り除き、イタリアの上質な革と仕立てだけで真っ黒や真っ白に作り替えてしまう。
分かりやすいアイコンがもてはやされていた時代に、あえて名前や記号を消すことで自分のスタイルを通したラングらしい一足です。
この靴の原型になっているのは、1970年代から80年代のコートシューズやトレーニングシューズでお馴染みの、横に3本線が入ったローカットスニーカーです。
当時の競技用シューズでもスエードは定番の素材でしたが、ここで使われているのは毛足を短く均一に整えたイタリア製のきめ細かなブラックスエード。
カジュアルな運動靴によくある粗い起毛感とは違い、ベルベットのように滑らかで深い黒の発色を持っています。
面白いのは、両サイドに走る3本のラインもすべてアッパーと同じ黒のスエードで縫い付けられている点です。スエードはツヤのある表革よりもさらに光を吸い込むため、少し離れて見ると3本線の存在すらマットな黒の中に溶けて消えてしまいます。
近づいて見たときに初めて、革の重なりとステッチのわずかな段差だけでストライプが浮かび上がる仕様。靴紐を通す6つの穴を見ても、金属のハトメを裏側にすら使わず、スエードの羽根に直接丸い穴をくり抜いただけの作りになっています。
羽根の先端には補強の小さな三角形ステッチが入り、後ろ姿もロゴやタブを一切省いて中央の縦シームと両脇のダブルステッチだけでまとめた潔い顔つきです。
アッパーの構造や履き口の仕上げも、一般的なスニーカーの常識から大きく外れています。つま先や甲の部分に硬い芯材を入れていないため、足を入れる前からスエード特有のくたっとした柔らかさがあり、紐を結ぶと足の形に沿って吸い付くように馴染みます。
そして何より特徴的なのが、足首まわりの薄い履き口です。普通のスニーカーなら足首を保護するために分厚いスポンジのクッションが入っていますが、この靴にはスポンジがまったく入っていません。
そればかりか縁取りのパイピングテープすら省き、表のブラックスエードと内側に総張りされた黒のスムースレザーを端で直接縫い合わせ、フチのすぐ下に1本のステッチを走らせただけのフラットな仕上げを採用。外側のマットなスエードと、内側からわずかに覗くツヤのある黒革ライニングの対比が効いていて、スニーカーでありながらオペラパンプスやドレスの短靴に近い華奢な輪郭を描き出します。
なぜスニーカーの履き口をここまで薄く削ぎ落としたのかと言えば、ヘルムート・ラングの作るパンツのシルエットと深く関係しています。
当時のラングのコレクションでは、膝から裾に向かってまっすぐ落ちる細身のストレートデニムや、裾幅を絞ったシャープなウールスラックスが常に中心でした。
ああした細身のパンツにぽってりした厚みのスニーカーを合わせると、裾が分厚い履き口の上に引っかかって乗り上げてしまい、足元に余計なたるみが出てしまいます。スポンジを抜いて履き口を革靴と同じ薄さにしておけば、パンツの裾が引っかからずに甲の上までストンと落ちる。
靴単体で主張するのではなく、パンツを穿いたときの立ち姿をきれいに見せるための設計です。
ソールの横顔を眺めても、フラットなラバーのカップソールでありながら、土踏まずの後ろから踵にかけて数ミリだけヒールの段差がついています。
つま先と踵に細かい網目のバンパーを巻いたコートシューズの底をベースにしつつ、踵の下にほんのわずかな段差を残すことで、横から見たときに革靴に近い重心のバランスを取っています。
さらに起毛したブラックスエードとマットな黒のラバーソールは光の反射の仕方が近いため、アッパーと靴底が一体になったような落ち着いた重みが生まれます。
履いている感覚はクッションの効いたスニーカーそのものなのに、パンツと合わせたときの見え方は黒のスエード短靴に近い一足です。
細身のブラックデニムや色落ちしたブルージーンズ、秋冬のフランネルやウールのスラックスはもちろん、太めのチノパンや軍パンの裾から覗かせても、表革とはまた違う柔らかな奥行きを足元に作ってくれます。
Measurement :サイズ情報
Size : 表記 6 (25.5cm〜26.0cm程度)
採寸 : ソール全長 28.5cm 底幅 10cm ソール高 2.3cm 甲周り 16.5cm
Condition:商品状態
着用感こそ見られますが、ダメージのないグッドコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
