[Early 00’s] “MARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUD- Marine-” Wool Melton Work Jacket
¥77,000 ($488.06)
Brand : MARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUD
Material : Wool 75%, Polyamide 25% / Other Fabric : Cotton 100%
Color : Dark Navy
Size : L
Model : 172cm 55kg
既存の衣服が持つ歴史や機能を紐解き、そこに新たな解釈を与えることで、ファッションの可能性を押し広げてきたMARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUD。
デニムに革新的な加工技術を持ち込み、立体的なカッティングによって衣服と身体の関係性を問い直してきた彼らのクリエイションは、常に実用着への深い理解と、既成概念に囚われない自由な発想によって支えられてきました。
特に興味深いのは、アメリカのワークウェアやミリタリーウェアが持つ合理的な構造を研究しながら、それらを決して忠実な復刻として完成させないこと。
本来の用途に必要とされた機能や素材を独自の感性で組み替え、時には大胆なパターンによって、また時には僅かなディテールの変化によって、全く異なる衣服へと昇華させてしまう。
その姿勢には、アメリカの実用主義を理解しながらも、最終的にはパリの街に馴染む洗練された装いへと導く、フランス人ならではの洒脱な感覚が息づいているように思います。
そして、ジルボーの独創性を語るうえで見逃せないのが、必ずしも複雑なデザインや奇抜な造形だけに、その魅力が表れるわけではないということ。
むしろ、見慣れた衣服の素材や構造に僅かな変化を与えることで、普遍的なスタイルの中に独自の美意識を忍ばせる。
そんな豊かな実験性もまた、彼らが長年追求してきたものづくりの重要な側面なのでしょう。
この度ご紹介いたしますのは、2000年代初頭頃のMARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUDより、そんなブランドの奥深さを感じさせるウールメルトンジャケットでございます。
一見すると、極めて簡素なワークジャケットを思わせる佇まい。
直線的なボタンフロントに、左右へ大きく配されたフラップ付きのパッチポケット、そして身体を自然に包み込む、ゆとりのあるボックスシルエット。
いずれも実用着として親しまれてきた普遍的な意匠でありながら、本作には一般的なワークウェアとは明らかに異なる、静かで都会的な空気が漂っています。
その印象を決定づけているのが、ウール75%、ポリアミド25%によって構成された、深いネイビーのメルトン生地。
ウール特有の柔らかな膨らみと温かみを備えながら、ポリアミドの混紡によって実用的な強度にも配慮された生地は、表面の毛羽が穏やかに整えられ、厚みを感じさせる一方で、どこか端正な表情を描いています。
本来、デニムやキャンバスによって仕立てられることの多いワークジャケットの構造を、こうした滑らかなウールメルトンへと置き換えること。
そこには、衣服の形を大きく変えることなく、素材の選択によってその性格を変化させるという、ジルボーらしい発想が感じられます。
さらに襟元には、同系色のコーデュロイを採用。
ウールメルトンの穏やかな起毛感に対して、細かな畝が生み出す陰影がさりげない奥行きを加え、ほとんど単色で構成された一着に、繊細な素材のコントラストをもたらしています。
こうした切り替えも、単なる装飾として施されているわけではないのでしょう。
デニムのみならず、モールスキンやコーデュロイといった実用的な素材を長年研究してきたジルボーにとって、異なる生地の性質をひとつの衣服の中で共存させることは、彼らの創造性を表現するための重要な手法のひとつ。
その結果として、ワークジャケットの親しみやすい輪郭を残しながらも、どこかクラシックなテーラードウェアにも通じる品格が生まれているのです。
また、身幅には十分なゆとりを持たせながら、肩から袖へと自然に落ちるラインや、裾まで素直に続く身頃のバランスによって、厚みのあるメルトンが必要以上に重々しく見えない点も魅力的。
実用着としての可動性を感じさせるその設計は、身体の動きと衣服の構造を研究してきたジルボーの思想とも重なるもので、平置きでは簡素に見えるジャケットが、袖を通すことで柔らかな立体感を帯びていきます。
そして、この一着の背景をさらに興味深いものとしているのが、襟裏にひっそりと施された「GIRBAUD MARINE」の文字。
普段は人目に触れることのない場所へと配されたその意匠からは、本作が持つもうひとつの側面が浮かび上がってまいります。
デザインの源流として連想されるのは、1940年代のアメリカ陸軍に見られるデニムワークジャケット。
簡潔な前開きの構造と、腰位置に左右対称に設けられた大ぶりなフラップポケットは、当時のM-1940デニムワークジャケットを彷彿とさせるもの。
作業のために必要な機能を、過不足なく衣服へと落とし込んだその合理的な造形は、本作の簡潔な佇まいとも美しく重なります。
しかし、ここでジルボーは、その実用的な構造をデニムによって再現するのではなく、深いネイビーのウールメルトンと、コーデュロイの襟によって全く異なる印象へと導いています。
その素材使いからは、アメリカ海軍のデッキウェアや、寒さの厳しい海上で着用されてきたネイバルウェアにも通じる、どこか重厚で機能的な雰囲気が感じられるでしょう。
陸軍のワークウェアを思わせる構造に、海軍の防寒着を連想させる素材の表情。
そして、その両者を結び付けるかのように、襟裏に刻まれた「GIRBAUD MARINE」の文字。
こうした異なる実用服の要素を自由に横断しながら、ひとつの完成されたデザインへとまとめ上げているところに、ジルボーの創造性が凝縮されているように思います。
そして何より秀逸なのが、こうした幾つもの背景を感じさせながらも、完成された衣服の印象が決してミリタリーやワークウェアの無骨さへと傾いていないこと。
深いネイビーの穏やかな色彩と、柔らかなウールメルトンの表情、そして余計な装飾を排した端正なシルエットによって、最終的には実にパリらしい、都会的なジャケットへと昇華されているのです。
洗いざらしのデニムに無造作に羽織るのも素敵ですが、個人的には柔らかなウールトラウザーズや端正な革靴と合わせ、ワークウェアの背景をあえて意識させない装いもおすすめしたいところ。
パリの街角を歩く男性が、何気なく古いワークジャケットを羽織っているようでいて、その素材やシルエットには確かな美意識が宿っている。
そんな自然体のエレガンスにこそ、本作の魅力はよく表れるのではないでしょうか。
アメリカンワークの合理性と、マリンウェアの重厚な空気、そしてパリジャンの洗練された感性。
それぞれの文化が自然に溶け合い、都市の日常着として美しく結実した、MARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUDならではの逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
Size : [表記]L (日本メンズサイズ L相当)
平置き採寸 : 肩幅 53cm 身幅 64cm 袖丈 64cm 着丈 80cm
Condition :商品状態
全体的にヴィンテージウールウェアならではの使用感がございます。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : MARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUD
Material : Wool 75%, Polyamide 25% / Other Fabric : Cotton 100%
Color : Dark Navy
Size : L
Model : 172cm 55kg
既存の衣服が持つ歴史や機能を紐解き、そこに新たな解釈を与えることで、ファッションの可能性を押し広げてきたMARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUD。
デニムに革新的な加工技術を持ち込み、立体的なカッティングによって衣服と身体の関係性を問い直してきた彼らのクリエイションは、常に実用着への深い理解と、既成概念に囚われない自由な発想によって支えられてきました。
特に興味深いのは、アメリカのワークウェアやミリタリーウェアが持つ合理的な構造を研究しながら、それらを決して忠実な復刻として完成させないこと。
本来の用途に必要とされた機能や素材を独自の感性で組み替え、時には大胆なパターンによって、また時には僅かなディテールの変化によって、全く異なる衣服へと昇華させてしまう。
その姿勢には、アメリカの実用主義を理解しながらも、最終的にはパリの街に馴染む洗練された装いへと導く、フランス人ならではの洒脱な感覚が息づいているように思います。
そして、ジルボーの独創性を語るうえで見逃せないのが、必ずしも複雑なデザインや奇抜な造形だけに、その魅力が表れるわけではないということ。
むしろ、見慣れた衣服の素材や構造に僅かな変化を与えることで、普遍的なスタイルの中に独自の美意識を忍ばせる。
そんな豊かな実験性もまた、彼らが長年追求してきたものづくりの重要な側面なのでしょう。
この度ご紹介いたしますのは、2000年代初頭頃のMARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUDより、そんなブランドの奥深さを感じさせるウールメルトンジャケットでございます。
一見すると、極めて簡素なワークジャケットを思わせる佇まい。
直線的なボタンフロントに、左右へ大きく配されたフラップ付きのパッチポケット、そして身体を自然に包み込む、ゆとりのあるボックスシルエット。
いずれも実用着として親しまれてきた普遍的な意匠でありながら、本作には一般的なワークウェアとは明らかに異なる、静かで都会的な空気が漂っています。
その印象を決定づけているのが、ウール75%、ポリアミド25%によって構成された、深いネイビーのメルトン生地。
ウール特有の柔らかな膨らみと温かみを備えながら、ポリアミドの混紡によって実用的な強度にも配慮された生地は、表面の毛羽が穏やかに整えられ、厚みを感じさせる一方で、どこか端正な表情を描いています。
本来、デニムやキャンバスによって仕立てられることの多いワークジャケットの構造を、こうした滑らかなウールメルトンへと置き換えること。
そこには、衣服の形を大きく変えることなく、素材の選択によってその性格を変化させるという、ジルボーらしい発想が感じられます。
さらに襟元には、同系色のコーデュロイを採用。
ウールメルトンの穏やかな起毛感に対して、細かな畝が生み出す陰影がさりげない奥行きを加え、ほとんど単色で構成された一着に、繊細な素材のコントラストをもたらしています。
こうした切り替えも、単なる装飾として施されているわけではないのでしょう。
デニムのみならず、モールスキンやコーデュロイといった実用的な素材を長年研究してきたジルボーにとって、異なる生地の性質をひとつの衣服の中で共存させることは、彼らの創造性を表現するための重要な手法のひとつ。
その結果として、ワークジャケットの親しみやすい輪郭を残しながらも、どこかクラシックなテーラードウェアにも通じる品格が生まれているのです。
また、身幅には十分なゆとりを持たせながら、肩から袖へと自然に落ちるラインや、裾まで素直に続く身頃のバランスによって、厚みのあるメルトンが必要以上に重々しく見えない点も魅力的。
実用着としての可動性を感じさせるその設計は、身体の動きと衣服の構造を研究してきたジルボーの思想とも重なるもので、平置きでは簡素に見えるジャケットが、袖を通すことで柔らかな立体感を帯びていきます。
そして、この一着の背景をさらに興味深いものとしているのが、襟裏にひっそりと施された「GIRBAUD MARINE」の文字。
普段は人目に触れることのない場所へと配されたその意匠からは、本作が持つもうひとつの側面が浮かび上がってまいります。
デザインの源流として連想されるのは、1940年代のアメリカ陸軍に見られるデニムワークジャケット。
簡潔な前開きの構造と、腰位置に左右対称に設けられた大ぶりなフラップポケットは、当時のM-1940デニムワークジャケットを彷彿とさせるもの。
作業のために必要な機能を、過不足なく衣服へと落とし込んだその合理的な造形は、本作の簡潔な佇まいとも美しく重なります。
しかし、ここでジルボーは、その実用的な構造をデニムによって再現するのではなく、深いネイビーのウールメルトンと、コーデュロイの襟によって全く異なる印象へと導いています。
その素材使いからは、アメリカ海軍のデッキウェアや、寒さの厳しい海上で着用されてきたネイバルウェアにも通じる、どこか重厚で機能的な雰囲気が感じられるでしょう。
陸軍のワークウェアを思わせる構造に、海軍の防寒着を連想させる素材の表情。
そして、その両者を結び付けるかのように、襟裏に刻まれた「GIRBAUD MARINE」の文字。
こうした異なる実用服の要素を自由に横断しながら、ひとつの完成されたデザインへとまとめ上げているところに、ジルボーの創造性が凝縮されているように思います。
そして何より秀逸なのが、こうした幾つもの背景を感じさせながらも、完成された衣服の印象が決してミリタリーやワークウェアの無骨さへと傾いていないこと。
深いネイビーの穏やかな色彩と、柔らかなウールメルトンの表情、そして余計な装飾を排した端正なシルエットによって、最終的には実にパリらしい、都会的なジャケットへと昇華されているのです。
洗いざらしのデニムに無造作に羽織るのも素敵ですが、個人的には柔らかなウールトラウザーズや端正な革靴と合わせ、ワークウェアの背景をあえて意識させない装いもおすすめしたいところ。
パリの街角を歩く男性が、何気なく古いワークジャケットを羽織っているようでいて、その素材やシルエットには確かな美意識が宿っている。
そんな自然体のエレガンスにこそ、本作の魅力はよく表れるのではないでしょうか。
アメリカンワークの合理性と、マリンウェアの重厚な空気、そしてパリジャンの洗練された感性。
それぞれの文化が自然に溶け合い、都市の日常着として美しく結実した、MARITHÉ + FRANÇOIS GIRBAUDならではの逸品でございます。
Measurement : サイズ情報
Size : [表記]L (日本メンズサイズ L相当)
平置き採寸 : 肩幅 53cm 身幅 64cm 袖丈 64cm 着丈 80cm
Condition :商品状態
全体的にヴィンテージウールウェアならではの使用感がございます。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
