[1990s] "LOEWE" Nappa Shearling Fatigue Jacket (Made in Spain)
¥330,000 ($2,089.02)
Brand:LOEWE
Color:Sand Beige
Material : Nappa Leather
Size:52
Model: 175cm 65kg
真冬のアウターとしてこれ以上暖かいものはないと分かっていながら、いざ自分のワードローブにムートンを迎え入れようとすると、不思議と二の足を踏んでしまうことがあります。
その理由ははっきりしていて、世の中に出回るムートンの大半が、アメリカ軍のB-3フライトジャケットかウエスタン調のランチコートの延長線上にあるからです。
高い防寒性と引き換えに、分厚い革の鎧を着ているような重さと硬さがあり、縫い目や裾からボアが飛び出したあの武骨な見た目は、冬の街着として袖を通すにはどうにも大袈裟すぎる。
もしあの圧倒的な暖かさをそのままに、上質なカシミヤのコートと同じ感覚で軽く羽織れるムートンがあったなら。
そんな大人のわがままに対するひとつの答えが、90年代にマドリードのLOEWEが仕立てたこの一着にあります。
そもそもヨーロッパの名だたるメゾンの中で、なぜLOEWEだけがこうしたムートンを作れるのかといえば、彼らの出発点が旅行鞄でも馬具でもなく、革そのものを鞣すタンナーと職人たちの工房にあるからです。
1846年にマドリードの皮革職人たちが結成した協同組合から始まり、1905年にはスペイン王室御用達の称号を授与された歴史。
彼らが1世紀半以上にわたって向き合ってきたのが、寒暖差の激しいピレネー山脈やスペイン高地で育つ羊から採れる、エントレフィーノ種のラムスキンです。
毛穴が目立たないほど繊維が緻密で、驚くほど軽くしなやかなこの子羊革を極限まで薄く漉き上げ、シルクや手袋のように扱う技術において、マドリードの職人たちの右に出る者はいません。
その素材への執着は、このジャケットの表革に指先で触れた瞬間に伝わってきます。一般的なムートンは外側が起毛したスエード面になりますが、本作は表側にしっとりとしたキャメルベージュのナッパ仕上げを採用。
表面を硬い顔料で塗り固めていないため、スペイン産ラムスキン本来の微細な毛穴と細やかなシボ、そして柔らかなトラ皺がそのまま息づいており、手のひらに吸い付くような弾力があります。
赤みや黄みを抑えた品の良い色味も相まって、革の塊が持つ視覚的な重さをまったく感じさせません。そして内側に目を向けると、身頃から袖口に至るまで、一枚革の裏面である高密度なラムファーで覆われたダブルフェイス構造。
モコモコとした未処理の羊毛ではなく、毛足を均一な長さに美しく刈り揃えたシェアードボアに仕上げているため、毛皮の裏地のように滑らかな肌触りがあり、ニットの上から羽織っても着膨れせずスッと腕が通ります。
首元の襟だけは、毛先がシャンパンゴールドに輝く少し長めのファーが表へと折り返され、顔まわりに豊かな立体感を添える作りです。
さらに、ムートン特有の野暮ったさを完全に消し去っているのが、徹底して引き算されたフロントと端の処理です。
前合わせには、内周の縁に控えめにブランド名が刻印されたダークブラウンの4つ穴ボタンを5つ配していますが、表に顔を出すのは首元のトップボタン1つだけで、残りの4つは前立ての内側に隠れる比翼仕立てを採用。
しかも左身頃の前立てをよく見ると、一番上のボタンホール以外は、内側のボアを平らに刈り込んで作った内比翼の層にのみ穴が開けられています。
そのため、前を閉じたときはもちろん、ボタンを留めずに前を開けて羽織った際にも表革にボタンホールの穴が一切見えず、コートのような端正なフロントラインが保たれます。
胸元に並んだ2つのフラップポケットは、身頃を横断する水平のシームにポケットの底辺が寸分の狂いなく噛み合う配置。
フラップをめくると、内側のボアを完全に削り落としたうえで裏面まで表と同じナッパレザーを張り合わせた袋縫いになっており、スナップボタン等の金具を一切使わず、二枚合わせにした革の重みだけでピタリと身頃に収まります。
袖口や裾、前立ての端に至るまで、表のナッパ革を内側へくるりと折り返して縫い止めることで内側のボアを封じ込めており、外からはボアのはみ出しが一切見えないクリーンな輪郭に仕立てられています。
実際に袖を通してみると、たっぷりとしたゆとりを持つサイズ52のパターンと、極上のラムスキンが生み出す落ち感の良さに驚かされます。
一般的な硬いムートンでこれだけゆとりのあるサイズを着ると、革の張りで身体が四角く大きく見えてしまいますが、このジャケットは前身頃の斜めのヨーク切り替えに沿って肩が自然にドロップし、裾へ向かってストンと縦に落ちるシルエット。
横から見た袖のラインも、外側に縦の縫い目を入れない一枚続きの筒状に裁断されており、腕を曲げたときに肘まわりに生まれるシワさえもふっくらと柔和な曲線を描きます。
背面は水平のバックヨークから背中心へ垂直にシームが落ちるT字構造で、腰の左右には手がすっと収まる縦長の両玉縁ハンドウォーマーポケットを装備。
クリーム色のニットポロやハイゲージのセーターの上に羽織り、色落ちした淡いブルージーンズやウールのワイドトラウザーズを合わせるだけで、気負いのない冬の装いが完成する一着です。
Measurement : サイズ情報
表記: 52 (日本メンズサイズ L-XL 相当)
平置き採寸 : 肩幅 53.5cm 身幅 63cm 着丈 75.5cm 袖丈 60.5cm
Condition :商品状態
レザーの経年変化が見られます。
また、着用時には目立たない程度ですが
背面上部、裾、アームに僅かな汚れが見られます。
下記の写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand:LOEWE
Color:Sand Beige
Material : Nappa Leather
Size:52
Model: 175cm 65kg
真冬のアウターとしてこれ以上暖かいものはないと分かっていながら、いざ自分のワードローブにムートンを迎え入れようとすると、不思議と二の足を踏んでしまうことがあります。
その理由ははっきりしていて、世の中に出回るムートンの大半が、アメリカ軍のB-3フライトジャケットかウエスタン調のランチコートの延長線上にあるからです。
高い防寒性と引き換えに、分厚い革の鎧を着ているような重さと硬さがあり、縫い目や裾からボアが飛び出したあの武骨な見た目は、冬の街着として袖を通すにはどうにも大袈裟すぎる。
もしあの圧倒的な暖かさをそのままに、上質なカシミヤのコートと同じ感覚で軽く羽織れるムートンがあったなら。
そんな大人のわがままに対するひとつの答えが、90年代にマドリードのLOEWEが仕立てたこの一着にあります。
そもそもヨーロッパの名だたるメゾンの中で、なぜLOEWEだけがこうしたムートンを作れるのかといえば、彼らの出発点が旅行鞄でも馬具でもなく、革そのものを鞣すタンナーと職人たちの工房にあるからです。
1846年にマドリードの皮革職人たちが結成した協同組合から始まり、1905年にはスペイン王室御用達の称号を授与された歴史。
彼らが1世紀半以上にわたって向き合ってきたのが、寒暖差の激しいピレネー山脈やスペイン高地で育つ羊から採れる、エントレフィーノ種のラムスキンです。
毛穴が目立たないほど繊維が緻密で、驚くほど軽くしなやかなこの子羊革を極限まで薄く漉き上げ、シルクや手袋のように扱う技術において、マドリードの職人たちの右に出る者はいません。
その素材への執着は、このジャケットの表革に指先で触れた瞬間に伝わってきます。一般的なムートンは外側が起毛したスエード面になりますが、本作は表側にしっとりとしたキャメルベージュのナッパ仕上げを採用。
表面を硬い顔料で塗り固めていないため、スペイン産ラムスキン本来の微細な毛穴と細やかなシボ、そして柔らかなトラ皺がそのまま息づいており、手のひらに吸い付くような弾力があります。
赤みや黄みを抑えた品の良い色味も相まって、革の塊が持つ視覚的な重さをまったく感じさせません。そして内側に目を向けると、身頃から袖口に至るまで、一枚革の裏面である高密度なラムファーで覆われたダブルフェイス構造。
モコモコとした未処理の羊毛ではなく、毛足を均一な長さに美しく刈り揃えたシェアードボアに仕上げているため、毛皮の裏地のように滑らかな肌触りがあり、ニットの上から羽織っても着膨れせずスッと腕が通ります。
首元の襟だけは、毛先がシャンパンゴールドに輝く少し長めのファーが表へと折り返され、顔まわりに豊かな立体感を添える作りです。
さらに、ムートン特有の野暮ったさを完全に消し去っているのが、徹底して引き算されたフロントと端の処理です。
前合わせには、内周の縁に控えめにブランド名が刻印されたダークブラウンの4つ穴ボタンを5つ配していますが、表に顔を出すのは首元のトップボタン1つだけで、残りの4つは前立ての内側に隠れる比翼仕立てを採用。
しかも左身頃の前立てをよく見ると、一番上のボタンホール以外は、内側のボアを平らに刈り込んで作った内比翼の層にのみ穴が開けられています。
そのため、前を閉じたときはもちろん、ボタンを留めずに前を開けて羽織った際にも表革にボタンホールの穴が一切見えず、コートのような端正なフロントラインが保たれます。
胸元に並んだ2つのフラップポケットは、身頃を横断する水平のシームにポケットの底辺が寸分の狂いなく噛み合う配置。
フラップをめくると、内側のボアを完全に削り落としたうえで裏面まで表と同じナッパレザーを張り合わせた袋縫いになっており、スナップボタン等の金具を一切使わず、二枚合わせにした革の重みだけでピタリと身頃に収まります。
袖口や裾、前立ての端に至るまで、表のナッパ革を内側へくるりと折り返して縫い止めることで内側のボアを封じ込めており、外からはボアのはみ出しが一切見えないクリーンな輪郭に仕立てられています。
実際に袖を通してみると、たっぷりとしたゆとりを持つサイズ52のパターンと、極上のラムスキンが生み出す落ち感の良さに驚かされます。
一般的な硬いムートンでこれだけゆとりのあるサイズを着ると、革の張りで身体が四角く大きく見えてしまいますが、このジャケットは前身頃の斜めのヨーク切り替えに沿って肩が自然にドロップし、裾へ向かってストンと縦に落ちるシルエット。
横から見た袖のラインも、外側に縦の縫い目を入れない一枚続きの筒状に裁断されており、腕を曲げたときに肘まわりに生まれるシワさえもふっくらと柔和な曲線を描きます。
背面は水平のバックヨークから背中心へ垂直にシームが落ちるT字構造で、腰の左右には手がすっと収まる縦長の両玉縁ハンドウォーマーポケットを装備。
クリーム色のニットポロやハイゲージのセーターの上に羽織り、色落ちした淡いブルージーンズやウールのワイドトラウザーズを合わせるだけで、気負いのない冬の装いが完成する一着です。
Measurement : サイズ情報
表記: 52 (日本メンズサイズ L-XL 相当)
平置き採寸 : 肩幅 53.5cm 身幅 63cm 着丈 75.5cm 袖丈 60.5cm
Condition :商品状態
レザーの経年変化が見られます。
また、着用時には目立たない程度ですが
背面上部、裾、アームに僅かな汚れが見られます。
下記の写真にてご確認ください。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
