[Early 90's] “DOLCE & GABBANA Maglie” Wool & Corduroy Panelled Zip Cardigan (Early Collection)
¥88,000 ($556.52)
Brand : DOLCE & GABBANA Maglie
Material : Wool 75%, Cotton 25%
Color : Dark Navy / Dark Brown
Size : 48
Model : 172cm 55kg
1980年代後半、まだブランドとしての歴史も浅かったDOLCE & GABBANAが、早くも独立したコレクションとして展開していたニットウェア。
1987年に始動した「Le Maglie di Dolce & Gabbana」という存在には、彼らが創成期からニットという衣服に寄せていた、並々ならぬ関心が感じられます。
古くからイタリアの人々の生活に根付いてきたニットウェアは、身体を包み込む柔らかさと、編み地によって自在に表情を変える自由さを併せ持ち、伝統的な仕立て服とは異なる魅力を育んできました。
シチリアの風土や人々の暮らし、そこに息づく素朴な衣服から多くの着想を得ていた彼らにとって、ニットウェアもまた、自分たちの美意識を表現するうえで欠かすことのできない存在だったのでしょう。
その後、1990年にはメンズコレクションが始動。
当時の彼らが追い求めていたのは、イタリアの伝統的な男性服が持つ美しさを受け継ぎながらも、既存の形式に縛られない、自由で自然体な男性像でした。
端正なテーラリングに日常着の素朴さを重ね、身体の輪郭を意識しながらも、過度な装飾に頼ることなく衣服そのものの構造から新たな表情を生み出していく。
後年のDOLCE & GABBANAへと通じる官能的な感性の原点には、こうした衣服と身体の関係性を見つめ直す、静かで実験的な探究があったように思います。
そして、その探究心がとりわけ自由な形で現れていたのが、ニットウェアという領域だったのではないでしょうか。
今回ご紹介いたしますのは、そんなブランド創成期の美学を色濃く映し出した、Maglieのジップカーディガンでございます。
一見すると、クラシックなジレを思わせる端正な佇まい。
しかし、その前身頃を形作っているのは、細かな畝が斜めに走るコーデュロイであり、袖から背面にかけては、豊かな毛羽立ちを持つウールニットへと大胆に切り替えられています。
異なる性質を持つふたつの素材を組み合わせながら、そこに生まれているのは、どこか古い仕立て服を思わせる、不思議なほど落ち着いた雰囲気です。
この構造を眺めていると、彼らはニットウェアをデザインするにあたり、セーターやカーディガンという既存の形を出発点とするのではなく、男性服のさまざまな要素を自由に組み替えることから発想していたのではないかと想像させられます。
ジレが持つ、身体の前面を美しく整える構築的な輪郭。
一方で、ニットウェアが備える、身体の動きに自然と寄り添う柔軟さ。
そのふたつをひとつの衣服に共存させることで、テーラードの端正さを残しながら、日常着としての気負いのない着心地を生み出しているのでしょう。
フロントの中央を真っ直ぐに走るメタルジップも、実に印象的な意匠です。
本来であればボタンによって留められることの多いジレの構造に、あえてジップを用いることで、クラシックな衣服にどこか現代的な緊張感を与えています。
さらに、前身頃の斜めに流れる細畝と、袖や背面の縦方向に伸びるリブ編み。
異なる方向へと走る生地の表情が、深いダークトーンの中に繊細な陰影を生み出し、異素材の切り替えそのものを、ひとつの美しいデザインとして成立させています。
腰元にはニットによる小さなパーツが左右対称に配され、まるでテーラードのポケットを思わせるような佇まい。
こうした細部に目を向けるほど、彼らが単に異なる素材を組み合わせたのではなく、それぞれの衣服が持つ意味や役割までを取り込みながら、新たな一着へと再構築していたように感じられます。
そして、この独創的なデザインをより魅力的なものにしているのが、身体に対する絶妙な距離感でしょう。
前身頃には程よいゆとりを持たせながらも、アームホールは比較的細く設計され、肩から腕へと続くラインには、どこか仕立て服にも通じる端正な美しさがございます。
袖にはニットならではの柔らかな落ち感があり、手元に自然な余白を残すことで、構築的なフロントとの間に心地よい緩急が生まれています。
身体の輪郭を意識しながらも、その美しさを強く主張することなく、衣服の構造や素材の表情を通して引き立てていく。
そこには、現在のDOLCE & GABBANAが表現する華やかで官能的な世界観とも確かにつながりながら、それとはまた異なる、初期ならではの素朴で知的な感性が息づいているように思います。
伝統的な男性服への敬意と、それを自由に解釈しようとする若きデザイナーたちの創造性。
そして、ニットウェアという親しみ深い衣服の中に、まだ誰も見たことのない新しい可能性を見出そうとする、飽くなき探究心。
Maglieという特別なコレクションが生まれた背景を思い浮かべるほど、今回の一着に込められた意匠のひとつひとつが、より豊かな意味を持って感じられます。
ブランドが自らの表現を模索していた時代だからこそ生まれた、自由で実験的なニットウェア。
その創成期の美学を、ぜひ日々のワードローブの中でご堪能いただけましたら幸いです。
Measurements : サイズ情報
表記 : 48(日本メンズサイズM-L相当)
平置き採寸 : 肩幅 48cm 身幅 54cm 着丈 73cm 袖丈 73cm
Condition :商品状態
多少のピリングこそございますが、目立つダメージのないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : DOLCE & GABBANA Maglie
Material : Wool 75%, Cotton 25%
Color : Dark Navy / Dark Brown
Size : 48
Model : 172cm 55kg
1980年代後半、まだブランドとしての歴史も浅かったDOLCE & GABBANAが、早くも独立したコレクションとして展開していたニットウェア。
1987年に始動した「Le Maglie di Dolce & Gabbana」という存在には、彼らが創成期からニットという衣服に寄せていた、並々ならぬ関心が感じられます。
古くからイタリアの人々の生活に根付いてきたニットウェアは、身体を包み込む柔らかさと、編み地によって自在に表情を変える自由さを併せ持ち、伝統的な仕立て服とは異なる魅力を育んできました。
シチリアの風土や人々の暮らし、そこに息づく素朴な衣服から多くの着想を得ていた彼らにとって、ニットウェアもまた、自分たちの美意識を表現するうえで欠かすことのできない存在だったのでしょう。
その後、1990年にはメンズコレクションが始動。
当時の彼らが追い求めていたのは、イタリアの伝統的な男性服が持つ美しさを受け継ぎながらも、既存の形式に縛られない、自由で自然体な男性像でした。
端正なテーラリングに日常着の素朴さを重ね、身体の輪郭を意識しながらも、過度な装飾に頼ることなく衣服そのものの構造から新たな表情を生み出していく。
後年のDOLCE & GABBANAへと通じる官能的な感性の原点には、こうした衣服と身体の関係性を見つめ直す、静かで実験的な探究があったように思います。
そして、その探究心がとりわけ自由な形で現れていたのが、ニットウェアという領域だったのではないでしょうか。
今回ご紹介いたしますのは、そんなブランド創成期の美学を色濃く映し出した、Maglieのジップカーディガンでございます。
一見すると、クラシックなジレを思わせる端正な佇まい。
しかし、その前身頃を形作っているのは、細かな畝が斜めに走るコーデュロイであり、袖から背面にかけては、豊かな毛羽立ちを持つウールニットへと大胆に切り替えられています。
異なる性質を持つふたつの素材を組み合わせながら、そこに生まれているのは、どこか古い仕立て服を思わせる、不思議なほど落ち着いた雰囲気です。
この構造を眺めていると、彼らはニットウェアをデザインするにあたり、セーターやカーディガンという既存の形を出発点とするのではなく、男性服のさまざまな要素を自由に組み替えることから発想していたのではないかと想像させられます。
ジレが持つ、身体の前面を美しく整える構築的な輪郭。
一方で、ニットウェアが備える、身体の動きに自然と寄り添う柔軟さ。
そのふたつをひとつの衣服に共存させることで、テーラードの端正さを残しながら、日常着としての気負いのない着心地を生み出しているのでしょう。
フロントの中央を真っ直ぐに走るメタルジップも、実に印象的な意匠です。
本来であればボタンによって留められることの多いジレの構造に、あえてジップを用いることで、クラシックな衣服にどこか現代的な緊張感を与えています。
さらに、前身頃の斜めに流れる細畝と、袖や背面の縦方向に伸びるリブ編み。
異なる方向へと走る生地の表情が、深いダークトーンの中に繊細な陰影を生み出し、異素材の切り替えそのものを、ひとつの美しいデザインとして成立させています。
腰元にはニットによる小さなパーツが左右対称に配され、まるでテーラードのポケットを思わせるような佇まい。
こうした細部に目を向けるほど、彼らが単に異なる素材を組み合わせたのではなく、それぞれの衣服が持つ意味や役割までを取り込みながら、新たな一着へと再構築していたように感じられます。
そして、この独創的なデザインをより魅力的なものにしているのが、身体に対する絶妙な距離感でしょう。
前身頃には程よいゆとりを持たせながらも、アームホールは比較的細く設計され、肩から腕へと続くラインには、どこか仕立て服にも通じる端正な美しさがございます。
袖にはニットならではの柔らかな落ち感があり、手元に自然な余白を残すことで、構築的なフロントとの間に心地よい緩急が生まれています。
身体の輪郭を意識しながらも、その美しさを強く主張することなく、衣服の構造や素材の表情を通して引き立てていく。
そこには、現在のDOLCE & GABBANAが表現する華やかで官能的な世界観とも確かにつながりながら、それとはまた異なる、初期ならではの素朴で知的な感性が息づいているように思います。
伝統的な男性服への敬意と、それを自由に解釈しようとする若きデザイナーたちの創造性。
そして、ニットウェアという親しみ深い衣服の中に、まだ誰も見たことのない新しい可能性を見出そうとする、飽くなき探究心。
Maglieという特別なコレクションが生まれた背景を思い浮かべるほど、今回の一着に込められた意匠のひとつひとつが、より豊かな意味を持って感じられます。
ブランドが自らの表現を模索していた時代だからこそ生まれた、自由で実験的なニットウェア。
その創成期の美学を、ぜひ日々のワードローブの中でご堪能いただけましたら幸いです。
Measurements : サイズ情報
表記 : 48(日本メンズサイズM-L相当)
平置き採寸 : 肩幅 48cm 身幅 54cm 着丈 73cm 袖丈 73cm
Condition :商品状態
多少のピリングこそございますが、目立つダメージのないグッドコンディション。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
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ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
