[Early-Mid 1990s] "RICCARDO PIACENZA" Cashmere Half-Zip Knit Sweater (Made in Italy)
¥44,000 ($278.26)
Brand : RICCARDO PIACENZA
Material : Cashmere 100%
Color : Greyish navy
Size : 56
Model : 175cm 65kg
1733年、イタリア北部ピエモンテ州ビエラのポッローネで産声を上げたFratelli Piacenza。ロロ・ピアーナやエルメネジルド・ゼニアよりも古い、約300年もの歴史を誇る世界最古級の毛織物ミルです。
18世紀の創業以来、一度も途切れることなく同族経営を貫き、パリの名だたるオートクチュールメゾンへ特級の服地を供給し続けてきました。
1913年にはイタリアの繊維業界でいち早くカシミヤ原毛を本格的に導入したパイオニアとしても知られています。
そのピアチェンツァ家が一族の名を冠し、自社の特級カシミヤ原毛を用いて90年代に展開していたニットウェアコレクション、RICCARDO PIACENZAによるピュアカシミヤのハーフジップセーターです。
彼らが創業当時からブランドの象徴として掲げ、現在も製造工程で実際に使い続けているのが、乾燥させた天然のアザミの実です。
カシミヤの繊細で柔らかな毛羽を掻き出す際、効率的な金属製の針を使うと繊維が切れて本来の艶や寿命が損なわれてしまうため、適度な弾力を持つ植物のアザミの実をローラーに隙間なく並べ、時間をかけて優しく表面を撫でるように起毛させる伝統技法を継承しています。
このセーターに用いられている100%のピュアカシミヤも、繊維長が長く不純物の少ない特級原毛のみを厳選し、双糸に撚り合わせて編み立てたもの。
その品質を決定づけているのが、ビエラ地方を流れるチェルヴォ川の雪解け水を用いたミリング工程です。
アルプスの花崗岩層を通って湧き出るビエラの水は、カルシウムやマグネシウムをほとんど含まない世界有数の超軟水。この清冽な水で洗いをかけることで、カシミヤの繊維が硬く締まることなく、石鹸成分と反応して空気を含みながらふっくらと膨らみます。
編み目の隙間が密に埋まって高い防風性と保温性を発揮すると同時に、アザミの起毛によるしっとりとしたブルームと、指先が吸い付くような濃密なぬめり感を引き出しています。
その極上のカシミヤ原毛を彩っているのが、紡績前のトップの段階で別々に染色した原毛をブレンドして紡ぎ出すトップ染めメランジの技術です。
単色の染料で後から均一に染め上げるのではなく、深いインディゴネイビーと鮮やかなコバルトブルー、さらにわずかな白みを含んだ原毛を緻密な比率で混ぜ合わせて一本の糸へと紡績。ラピスラズリの原石やフェードした藍色を思わせる、奥行きのあるサファイアブルーに仕上がっています。
表面を覆うカシミヤの細かな毛羽の中で濃淡の青が複雑に交差するため、自然光の下では鮮やかなブルーが浮かび上がり、室内の落ち着いた照明の下では深いネイビーの陰影が際立つ豊かな表情を見せます。
そして、歴史あるミルの美意識がディテールとして最も端的に表れているのが、フロントのハーフジップ構造です。スライダーを上まで引き上げると、左右からせり出した共糸のニットパイピングが中央でピタリと突き合わさり、金属のエレメントが完全に姿を消します。
本来はアウトドアやスポーツの文脈にルーツを持つハーフジップセーターにおいて、最も主張の強いはずのファスナーの金具を編み地の内側へと包み隠し、細身のバー状プラーだけを胸元に浮かび上がらせる比翼仕立て。
一見するとミニマルなモックネックのようにも映るストイックな設計です。
その玉縁の奥には、1887年創業のイタリアの高級ファスナーメーカー、LAMPO製のメタルジッパーが収められ、スライダー胴体のクラシックな筆記体刻印とともに滑らかな開閉を約束します。
さらに驚くべきはジップ下端の裏側の処理で、金属の止まりパーツが胸元の素肌やインナーに直接触れないよう、共地のカシミヤで編まれた小さな四角い当て布がリンキングで丁寧に縫い留められています。
着用者しか知り得ない裏側にまで徹底した配慮を巡らせる仕立て。
襟元は1×1のリブ編みを二重に折り返して縫い代を内部に隠した袋編み構造を採っており、ジップを上まで閉めれば隙間なく首元を覆い、少し下げればテーラードジャケットのラペルのように外へ向かって自然なロールを描きます。
さらにボディと袖の接合には、平面の生地を裁断して縫うのではなく、各パーツを編み機の目数を増減させながら立体的な形状へと編み上げるフルファッションド製法を採用。
正面から見ると端正なセットインスリーブのラインを描きながら、肩の頂点を越えて背面側へ回ると、前身頃の編み地が背中側へと深く回り込み、後ろ身頃の上部で首元のリブへ向かって斜めに接合される後ろ振りのショルダー構造を採っています。
ニットの自重がかかる肩の真上にリンキングの継ぎ目を乗せない設計であり、肩先が角張ることなく首元から腕へと滑らかな丸みを描き出します。同時に、背面に走る斜めの減らし目が肩甲骨まわりの可動域を広げ、後ろ姿に端正なアクセントを添える作り。
ゆとりのある身幅とアームホールを袖口と裾の1×1シングルリブが心地よく受け止め、手首や腰まわりに柔らかなブラウジングを生み出します。
中に白のクルーネックTシャツやブロードシャツを重ねて襟元から少し覗かせる着こなしから、真冬の重厚なウールコートやレザージャケットのインに差し込むレイヤードまで、約300年続くビエラの伝統を肌で堪能できる一着です。
Measurement : サイズ情報
表記 : 56 (日本メンズサイズXL相当)
平置き採寸 : 肩幅 51cm 身幅 60cm 着丈 66cm 袖丈 66cm
(袖丈はターンナップした状態で計測)
Condition :商品状態
全体的にヴィンテージニットならではの着用感が見られますが、目立つダメージのないコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
Brand : RICCARDO PIACENZA
Material : Cashmere 100%
Color : Greyish navy
Size : 56
Model : 175cm 65kg
1733年、イタリア北部ピエモンテ州ビエラのポッローネで産声を上げたFratelli Piacenza。ロロ・ピアーナやエルメネジルド・ゼニアよりも古い、約300年もの歴史を誇る世界最古級の毛織物ミルです。
18世紀の創業以来、一度も途切れることなく同族経営を貫き、パリの名だたるオートクチュールメゾンへ特級の服地を供給し続けてきました。
1913年にはイタリアの繊維業界でいち早くカシミヤ原毛を本格的に導入したパイオニアとしても知られています。
そのピアチェンツァ家が一族の名を冠し、自社の特級カシミヤ原毛を用いて90年代に展開していたニットウェアコレクション、RICCARDO PIACENZAによるピュアカシミヤのハーフジップセーターです。
彼らが創業当時からブランドの象徴として掲げ、現在も製造工程で実際に使い続けているのが、乾燥させた天然のアザミの実です。
カシミヤの繊細で柔らかな毛羽を掻き出す際、効率的な金属製の針を使うと繊維が切れて本来の艶や寿命が損なわれてしまうため、適度な弾力を持つ植物のアザミの実をローラーに隙間なく並べ、時間をかけて優しく表面を撫でるように起毛させる伝統技法を継承しています。
このセーターに用いられている100%のピュアカシミヤも、繊維長が長く不純物の少ない特級原毛のみを厳選し、双糸に撚り合わせて編み立てたもの。
その品質を決定づけているのが、ビエラ地方を流れるチェルヴォ川の雪解け水を用いたミリング工程です。
アルプスの花崗岩層を通って湧き出るビエラの水は、カルシウムやマグネシウムをほとんど含まない世界有数の超軟水。この清冽な水で洗いをかけることで、カシミヤの繊維が硬く締まることなく、石鹸成分と反応して空気を含みながらふっくらと膨らみます。
編み目の隙間が密に埋まって高い防風性と保温性を発揮すると同時に、アザミの起毛によるしっとりとしたブルームと、指先が吸い付くような濃密なぬめり感を引き出しています。
その極上のカシミヤ原毛を彩っているのが、紡績前のトップの段階で別々に染色した原毛をブレンドして紡ぎ出すトップ染めメランジの技術です。
単色の染料で後から均一に染め上げるのではなく、深いインディゴネイビーと鮮やかなコバルトブルー、さらにわずかな白みを含んだ原毛を緻密な比率で混ぜ合わせて一本の糸へと紡績。ラピスラズリの原石やフェードした藍色を思わせる、奥行きのあるサファイアブルーに仕上がっています。
表面を覆うカシミヤの細かな毛羽の中で濃淡の青が複雑に交差するため、自然光の下では鮮やかなブルーが浮かび上がり、室内の落ち着いた照明の下では深いネイビーの陰影が際立つ豊かな表情を見せます。
そして、歴史あるミルの美意識がディテールとして最も端的に表れているのが、フロントのハーフジップ構造です。スライダーを上まで引き上げると、左右からせり出した共糸のニットパイピングが中央でピタリと突き合わさり、金属のエレメントが完全に姿を消します。
本来はアウトドアやスポーツの文脈にルーツを持つハーフジップセーターにおいて、最も主張の強いはずのファスナーの金具を編み地の内側へと包み隠し、細身のバー状プラーだけを胸元に浮かび上がらせる比翼仕立て。
一見するとミニマルなモックネックのようにも映るストイックな設計です。
その玉縁の奥には、1887年創業のイタリアの高級ファスナーメーカー、LAMPO製のメタルジッパーが収められ、スライダー胴体のクラシックな筆記体刻印とともに滑らかな開閉を約束します。
さらに驚くべきはジップ下端の裏側の処理で、金属の止まりパーツが胸元の素肌やインナーに直接触れないよう、共地のカシミヤで編まれた小さな四角い当て布がリンキングで丁寧に縫い留められています。
着用者しか知り得ない裏側にまで徹底した配慮を巡らせる仕立て。
襟元は1×1のリブ編みを二重に折り返して縫い代を内部に隠した袋編み構造を採っており、ジップを上まで閉めれば隙間なく首元を覆い、少し下げればテーラードジャケットのラペルのように外へ向かって自然なロールを描きます。
さらにボディと袖の接合には、平面の生地を裁断して縫うのではなく、各パーツを編み機の目数を増減させながら立体的な形状へと編み上げるフルファッションド製法を採用。
正面から見ると端正なセットインスリーブのラインを描きながら、肩の頂点を越えて背面側へ回ると、前身頃の編み地が背中側へと深く回り込み、後ろ身頃の上部で首元のリブへ向かって斜めに接合される後ろ振りのショルダー構造を採っています。
ニットの自重がかかる肩の真上にリンキングの継ぎ目を乗せない設計であり、肩先が角張ることなく首元から腕へと滑らかな丸みを描き出します。同時に、背面に走る斜めの減らし目が肩甲骨まわりの可動域を広げ、後ろ姿に端正なアクセントを添える作り。
ゆとりのある身幅とアームホールを袖口と裾の1×1シングルリブが心地よく受け止め、手首や腰まわりに柔らかなブラウジングを生み出します。
中に白のクルーネックTシャツやブロードシャツを重ねて襟元から少し覗かせる着こなしから、真冬の重厚なウールコートやレザージャケットのインに差し込むレイヤードまで、約300年続くビエラの伝統を肌で堪能できる一着です。
Measurement : サイズ情報
表記 : 56 (日本メンズサイズXL相当)
平置き採寸 : 肩幅 51cm 身幅 60cm 着丈 66cm 袖丈 66cm
(袖丈はターンナップした状態で計測)
Condition :商品状態
全体的にヴィンテージニットならではの着用感が見られますが、目立つダメージのないコンディションです。
Attention
・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。
・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。
・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。
・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。
他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
