recollection vintage

[1960's] "Barbus" Idrostop Single Raglan Sleeve Balmacaan Coat (Made in Italy)

¥49,500 ($312.37)

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Brand : Barbus
Material : Cotton 65%, Other Fiber 35%
Color : Beige
Size : Unknown
Model : 172cm 55kg

一枚の生地から、いかに美しい袖を生み出すか。

クラシックなコートの世界において、長い年月を経た今なお特別な存在として愛され続けている、一枚袖のバルマカーンコート。

一般的なコートに用いられる二枚袖は、袖を前後二つのパーツに分け、それぞれの裁断と縫い合わせによって腕の自然な湾曲を形作る構造です。
肩から肘、袖口へと続く立体的な輪郭を縫製線によって調整できるため、身体に沿った端正なシルエットを生み出すことができます。

対して一枚袖は、袖を構成する生地を一つの大きなパーツにまとめ、肩から腕へと流れる曲線を、より限られた裁断と縫製の中で表現するもの。

とりわけラグランスリーブでは、首元から肩を包み込むように生地が続くため、着用する人の肩幅に厳密に依存せず、身体の輪郭に沿って自然に落ちる、独特の柔らかな佇まいが生まれます。

その美しさを成立させるには、生地の分量、肩の傾斜、袖の振り、脇下に設けるゆとりまでを裁断の段階で慎重に設計する必要があり、二枚袖であれば縫い目によって調整できる立体感を、限られた構造の中で整えなければなりません。

生地を贅沢に使うこと以上に、その一枚をどのように裁ち、どのように身体へ沿わせるかという、パターンメイキングの思想と技術が問われる仕立てなのです。

英国の名門によるヴィンテージコートで高く評価されるこの構造が、1960年代のイタリアで生まれた一着に息づいていること。
そこに、今回ご紹介するコートの特別な魅力を感じております。


手掛けたのは、イタリア・トスカーナ州エンポリにルーツを持つ、Barbus。

現在のヴィンテージ市場では決して広く知られた名前ではございませんが、その歴史を辿ると、20世紀初頭からイタリアの防水衣料産業を支えてきた、確かな背景を持つブランドであることが分かります。

BartolucciとBusoni、二人の創業者の姓を組み合わせて生まれたBarbusは、1907年にはエンポリで事業を展開し、1910年代にはすでに防水コートを製造していました。

1930年代には軍向けの製品供給によって事業を拡大し、戦後の1950年代にはイタリアを代表する防水衣料メーカーの一つへと成長。
かつての生産体制には数百人規模の縫製職人が関わり、裁断から縫製までを地域の技術によって支えていたと記録されています。

こうした歴史に触れると、このコートのクラシック佇まいにも、また違った意味が見えてまいります。



英国の伝統的なコートが持つ合理的な構造を受け継ぎながら、それをイタリアの職人たちが培ってきた技術と感性によって、自分たちの衣服として完成させていく。

肩を柔らかく包み込む一枚袖、ゆったりと分量を持たせた身頃、ウエストを絞ることで生まれる自然なドレープ。
そのどれもが過剰な装飾を必要とせず、着る人の動きに応じて美しい輪郭を描くよう設計されております。



生地に採用されているのは、イタリアの防水衣料に用いられたIdrostop。

当時のブランドラベルにはコットン65%の混紡生地であることに加え、Scotchgardによる撥水加工が施されている旨が記されており、天然繊維の風合いと雨への対応力を両立させようとした、実用衣料としての思想がうかがえます。

程よいハリを持ちながらも、身体の動きに合わせてしなやかに表情を変える生地は、肩から裾までを滑らかにつなぐ、このコートの造形とも見事に調和しています。

そして、穏やかなベージュの表地からは想像できない、ピンクやオリーブを交えたチェックの裏地。
機能性を追求してきたブランドの背景を持ちながら、見えない部分にまで色彩の愉しさを忍ばせるところに、イタリアの衣服らしい洒脱な感性が感じられるでしょう。


襟元を整え、ベルトを締めて端正に纏うことも、フロントを開き、肩から自然に流れるシルエットを楽しむこともできる一着。

名の知られたメゾンの作品だけが、優れた服の歴史を語るわけではございません。

一枚袖という高度な造形を、日常のためのレインコートに落とし込み、素材の選択から着用時の美しさまでを丁寧に追求する。
こうした衣服にこそ、イタリアのものづくりが持つ豊かさと、時代を超えて受け継がれる職人技の本質が表れているように思います。

半世紀以上の時を経てもなお、袖を通すことで初めてその美しさが完成する、実に味わい深いヴィンテージコートです。

Measurement : サイズ情報

表記:Unknown (日本メンズサイズM-L 相当)
平置き採寸: 裄丈 84cm 身幅 62cm 着丈 103cm 脇下袖丈 48cm

Condition :商品状態

全体的に僅かな着用感こそ見られますが、目立つダメージのないコンディションです。
ただボタンホールにほつれや、一番下のボタンが欠損しております。

Attention

・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。

・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。

・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

Brand : Barbus
Material : Cotton 65%, Other Fiber 35%
Color : Beige
Size : Unknown
Model : 172cm 55kg


一枚の生地から、いかに美しい袖を生み出すか。

クラシックなコートの世界において、長い年月を経た今なお特別な存在として愛され続けている、一枚袖のバルマカーンコート。

一般的なコートに用いられる二枚袖は、袖を前後二つのパーツに分け、それぞれの裁断と縫い合わせによって腕の自然な湾曲を形作る構造です。
肩から肘、袖口へと続く立体的な輪郭を縫製線によって調整できるため、身体に沿った端正なシルエットを生み出すことができます。

対して一枚袖は、袖を構成する生地を一つの大きなパーツにまとめ、肩から腕へと流れる曲線を、より限られた裁断と縫製の中で表現するもの。

とりわけラグランスリーブでは、首元から肩を包み込むように生地が続くため、着用する人の肩幅に厳密に依存せず、身体の輪郭に沿って自然に落ちる、独特の柔らかな佇まいが生まれます。

その美しさを成立させるには、生地の分量、肩の傾斜、袖の振り、脇下に設けるゆとりまでを裁断の段階で慎重に設計する必要があり、二枚袖であれば縫い目によって調整できる立体感を、限られた構造の中で整えなければなりません。

生地を贅沢に使うこと以上に、その一枚をどのように裁ち、どのように身体へ沿わせるかという、パターンメイキングの思想と技術が問われる仕立てなのです。

英国の名門によるヴィンテージコートで高く評価されるこの構造が、1960年代のイタリアで生まれた一着に息づいていること。
そこに、今回ご紹介するコートの特別な魅力を感じております。


手掛けたのは、イタリア・トスカーナ州エンポリにルーツを持つ、Barbus。

現在のヴィンテージ市場では決して広く知られた名前ではございませんが、その歴史を辿ると、20世紀初頭からイタリアの防水衣料産業を支えてきた、確かな背景を持つブランドであることが分かります。

BartolucciとBusoni、二人の創業者の姓を組み合わせて生まれたBarbusは、1907年にはエンポリで事業を展開し、1910年代にはすでに防水コートを製造していました。

1930年代には軍向けの製品供給によって事業を拡大し、戦後の1950年代にはイタリアを代表する防水衣料メーカーの一つへと成長。
かつての生産体制には数百人規模の縫製職人が関わり、裁断から縫製までを地域の技術によって支えていたと記録されています。

こうした歴史に触れると、このコートのクラシック佇まいにも、また違った意味が見えてまいります。



英国の伝統的なコートが持つ合理的な構造を受け継ぎながら、それをイタリアの職人たちが培ってきた技術と感性によって、自分たちの衣服として完成させていく。

肩を柔らかく包み込む一枚袖、ゆったりと分量を持たせた身頃、ウエストを絞ることで生まれる自然なドレープ。
そのどれもが過剰な装飾を必要とせず、着る人の動きに応じて美しい輪郭を描くよう設計されております。



生地に採用されているのは、イタリアの防水衣料に用いられたIdrostop。

当時のブランドラベルにはコットン65%の混紡生地であることに加え、Scotchgardによる撥水加工が施されている旨が記されており、天然繊維の風合いと雨への対応力を両立させようとした、実用衣料としての思想がうかがえます。

程よいハリを持ちながらも、身体の動きに合わせてしなやかに表情を変える生地は、肩から裾までを滑らかにつなぐ、このコートの造形とも見事に調和しています。

そして、穏やかなベージュの表地からは想像できない、ピンクやオリーブを交えたチェックの裏地。
機能性を追求してきたブランドの背景を持ちながら、見えない部分にまで色彩の愉しさを忍ばせるところに、イタリアの衣服らしい洒脱な感性が感じられるでしょう。



襟元を整え、ベルトを締めて端正に纏うことも、フロントを開き、肩から自然に流れるシルエットを楽しむこともできる一着。

名の知られたメゾンの作品だけが、優れた服の歴史を語るわけではございません。

一枚袖という高度な造形を、日常のためのレインコートに落とし込み、素材の選択から着用時の美しさまでを丁寧に追求する。
こうした衣服にこそ、イタリアのものづくりが持つ豊かさと、時代を超えて受け継がれる職人技の本質が表れているように思います。

半世紀以上の時を経てもなお、袖を通すことで初めてその美しさが完成する、実に味わい深いヴィンテージコートです。

Measurement : サイズ情報

表記:Unknown (日本メンズサイズM-L 相当)
平置き採寸: 裄丈 84cm 身幅 62cm 着丈 103cm 脇下袖丈 48cm

Condition :商品状態

全体的に僅かな着用感こそ見られますが、目立つダメージのないコンディションです。
ただボタンホールにほつれや、一番下のボタンが欠損しております。

Attention

・商品は一点物のVintageになる為、SOLDになった場合全く同じアイテムの再入荷はございません、予めご了承下さい。

・採寸方法により、若干の誤差がある場合がございます、予めご了承下さい。

・Vintage商品の為、使用感や経年劣化がある場合がございます。
ご購入後の返品・交換は受け付けておりませんのでVintage商品にご理解のある方のみご購入をお願い致します。

・商品の色味は出来る限り肉眼で見た場合に近いよう調整しておりますが、お手元のブラウザによって見え方が変わることがあります。

他にも商品に関するご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

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