Brand : STONE ISLAND
Material : Wool 80%, Nylon 20%

生地加工のパイオニア、”STONE ISLAND”。

ブランド設立以前の1970年代、マッシモ・オスティ氏はイタリア軍のビンテージマーケットに並ぶミリタリーウェアが持つ機能性に着目。
ミリタリーウェアのポケットや留め具等のディテールや、生地に表れる色あせた絶妙な色彩を徹底的にリサーチを行い、ミリタリーウェアの目録を作成したと言われます。
また、彼の研究は素材や織りにまで及び、そのストイックなまでの生地開発の姿勢は歴史を見ても稀有な存在。
素材開発、生地加工を半世紀以上も前から行なっていたのは彼だけだとされ、
この一枚で使われている、今では一般的となった縫製後に染色を行う「Garment Dye」、当たり前のように使用されている加工生地の概念は彼が生み出したもの。

STONE ISLAND創業者、Massimo Osti(マッシモ・オスティ)

デザイナー Paul Harvey

こちらはスタジアムジャンパーを彷彿とさせるようなライナージャケット。
本来であれば、シェルに付属するアイテムですが、温度調整用のライナーには見えない非常にスタイリッシュな一枚。

ボサボサとした風合いのウールと生地とキルティングされた袖の組み合わせ。
粗暴さとツヤ感、温かみのある表情と冷たい無機質な表情のコントラストが、同じトーンの色合いながらも雰囲気を出します。

生地に一切の妥協を許さない、それどころかテクスチャーに魂を込めたような姿勢のストーンアイランドらしく、ウールは優しい柔らかなタッチ。
キルティングもユニークなパターンで作製しており、素材や生地で圧倒的な差を出すブランドらしさが現れますね。

フロントに並ぶリベットのようなパーツは、シェルに取り付けるためのディテール。
紐を結んでいくようなストーンアイランド独自のディテールは男心をくすぐりますが、
もしかするとライナー単体での着用を考えられてのことだったのかもしれません。
暗いトーンに金属パーツのシルバーがよく映えます。

この当時"STONE ISLAND"のデザイナーとして活躍していた、ポールハーヴェイ氏特有の襟元のラインもとても良いアクセント。
ロンドン芸術大学のCentral Saint Martinsでテキスタイルを専攻していた彼は、マテリアルの改良に着手。
更に彼の曲線と斜めの構図を多用するパターンの技術は、オスティ氏が作り上げた生地加工と、身体の線を美しく見せるモダンかつドレッシーなフォルムのプロダクトとなり、「ポールハーヴェイ氏の作るSTONE ISLAND が一番だ」という一部の熱狂的なマニアも存在しています。

たかがライナー、されどライナー。

単なる温度調整のためだけではない、洗練されたデザインとファブリック。
見えないところまで手を抜かない、ブランドの拘りが詰めに詰められた一枚です。

Measurement : サイズ情報

Size : L [表記]
平置き採寸[cm] : 肩幅46 身幅57 袖丈67 着丈64
※Model : 174cm 63kg

Condition :商品状態

目立ったダメージのないミントコンディションの一枚。

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