Brand : renoma
Material : Cotton
Size : 表記なし
Measurement : 身幅 57 裾幅 46 肩幅 48 袖丈 63 着丈 63（平置き寸法(cm)）
※Model: 173cm 63kg

自由と服を着ることによる自己表現を唱えた"renoma"には一貫したコンセプトというよりも、時代の潮流に流されることなく、デザイナーの感覚というのが大きく反映されているように感じます。60年代のフランスのトレンドセッターを牽引し、大胆なデザインを取り入れたプロダクトは一代センセーションを巻き起こしました。1963年にパリのポンプ通りにて開かれた「ホワイトハウス」というブッティックは深夜まで人が来ていたというほど。エリック・クラプトンやジョン・レノン、イヴ・サンローランなど、著名な文化人も顧客に持ち、若者だけでなくセレブリティと広く愛されていたブランドとなります。

1960年代から1970年代にかけての英国や米国で発生した美術運動「ポップアート」の旗手たるAndy Warhol氏。同氏の名作となるシルクスクリーンプリントの連作『マオ（毛沢東）』の制作から約10年後の1982年、Warhol氏は北京の街へと足を運んでいました。其の旅路を共にしたのが"renoma"のマルチポケットジャケット。中国へと飛び立つ直前、"renoma"のブティック「ホワイトハウス」で手を取った其の一着。氏が何を求め其れを羽織ったのか推察の域を脱することはありませんが、旅の友として着用していた姿を収めた写真の数々から、必要性と有用性を感じた末の選択を氏が選んだということは想像に難くありません。

通称「フォトグラファージャケット」とも呼ばれる形式をとった本品。フィッシングジャケットを礎とした非常にマルチなポケットの仕様、アクションプリーツ、ゲームポケット、etc......。機能性に富んだ其れらの仕様こそ、Warhol氏がシャッターを押す瞬間に一心に熱意の眼差しを向けるための必須条件であったのかもしれません。防寒性を高める着脱式のライナー、収納可能なフード、可動域を広げるデタッチャブルなスリーブ、防犯意識も感じるリバーシブルの仕様。衣服として取りうる最大限の機能性。ファッションブランドとしての美意識と、極限まで追求されたウェアとしての利便性。双方の要因により結果的に描かれる極限の機能美。時代を感じる土臭いグレーの配色もまた、非現代的なノスタルジーを感じるディテールとして愛していただきたい所存です。

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商品状態
数ヶ所に汚れ見られますが着用には問題ございません。詳細は画像にてご確認くださいませ。
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