Brand : Hermès
Material : Polyester 85%, Nylon 15%
Size : [表記] 38 (日本レディースサイズ M相当、日本メンズサイズS-M相当)
Measurement : 肩幅 48 身幅 57 袖丈 57.5 着丈 80（平置き寸法[cm]）



伝統的なファッションの枠組み・常識を超えた斬新で実験的なデザインのブランド"Maison Martin Malgiela"の創業者、マルティン・マルジェラ。
一方で伝統的なクラフツマンシップに焦点を当てた、1837年創業のフランスを代表するラグジュアリーブランド、"Hermès (エルメス)"。


対極的な一人のデザイナーと、一つのブランド。
だからこそ、この二つが合わさったものは特別です。


1997年から2003年までの間、マルティン・マルジェラはエルメスのウィメンズウェアのアーティスティック・ディレクターを担当。
彼は"Hermès"の伝統的なラグジュアリーなイメージを維持しつつも、独自のアイデンティティと革新的なデザインアプローチをもたらします。


所謂この「エルメス マルジェラ期」では、洗練されたシンプルさと機能性を特徴とする服やアクセサリーが生み出され、エルメスはより抽象的で実験的なデザインを採用。
ブランドの伝統と革新を組み合わせた新しいスタイルを提示したこの期間は双方にとっても特筆すべき時期であり、マルジェラの影響はブランドのデザインアプローチやアイデンティティに大きく影響を与えることとなります。



隠れた名作、パドックコート。
もともとエルメスの定番として提案されていた、キルティング生地のコート。
パドック（paddock）は、馬が放牧される場所や、競馬場で馬がレース前にウォーミングアップするためのエリアを指します。
これは馬の管理や訓練において非常に重要な場所であり、もともと馬具の生産から始まったエルメスにとっても、パドックコートのその機能性とスタイルは重要な意味を持ちます。

このエルメスのデザイン哲学を反映した、シンプルながらも洗練された美しさに、マルジェラの独自の観点をプラス。
無駄を削ぎ落したデザイン、ふんわりと起毛をかけたポリエステル生地の表情はそのままに、ドット状のステッチを施します。
光が当たり方を変えるたびに、マットな光沢を放つ、ベロアのような質感の生地ですが、その艶のある表情と、ステッチのコントラストがユニークな雰囲気に。
美しさの中に、どこか彼らしい毒らしさを感じます。


シンプルでありながらも、最高級の生地が放つ上品でエレガントな佇まい。
そこに加わる、伝統へのリスペクトを元にした、再解釈と再構築。
本来はウィメンズアイテムですが、大きなサイズ感ということもあり、メンズの方にも是非おすすめしたい一枚です。


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商品状態
大きなダメージも無くグッドコンディション。
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