Brand : INVERTERE
Material : Wool
Size : 表記無し(日本メンズサイズL相当)
Measurement : 身幅 59.5 肩幅 52 袖丈 62 着丈 100（平置き寸法(cm)）
Model : 174cm 64kg


1904年にHarold Parkin氏とその兄弟によってコート作りをスタートし、イギリス・ニュートンアボットで創業した老舗コートブランドである、"INVERTERE"。
世界初となるリバーシブルコートを開発し、その画期的な発明により、ファッション業界へ衝撃を与えました。

第二次大戦後に世界へ輸出をすべく商品の展開を広げていき、 ダッフルコートをはじめとした様々なコートを開発、 高い品質とクラシックなスタイリングで世界にその名を広げていきました。


今回ご紹介するのは、上質なウールを使用したダッフルコート。
"INVERTERE"を支え続ける名作の一つをご用意いたしました。


かのエルメスが惚れ込んだムーアブルックのファブリックを使用した躯体。

本品は英国のファブリックメーカー"Moorbrook"社のウールを使用した一着。
"Moorbrook"社は当時、世界に4基しかない織り機を有していました。
その織り機から編み出される生地は生産効率が非常に低い一方、肉厚で柔らかく暖かいヘリンボーンウールを織ることが可能でした。
世界最高峰のメゾンラグジュアリーメゾン"Hermès"も"Moorbrook"社製に拘ったと言います。
しかしながら、やはりその生産効率の悪さの為に90年代に廃業。
そのため現在では、このファブリックを使用しているコートが軒並み高騰しています。




ダッフルコートと聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
ハンティングやミリタリー用途での防寒用由来の無骨で土臭い印象を持たれる方も多いと思います。
しかしながら、こちらのプロダクトは、その定型的な概念とは大きく異なった意趣の元に構築されています。
肩周りのパッチや、フラップポケットといった伝統的なディテールを踏襲。
この類のコートが持つルーツを、垣間見ることが出来ます。
骨太なディテールで構築された、クラシカルな風貌ではありますが、袖を通せば間違いなくその印象は拭いさられる。
靱やかな生地により生まれるドレープと、生地の柔らかさとは裏腹にしっかりとしたシルエット。
硬くなりすぎず脱力感を併せ持った、これらが放つ品格と言いますか、英国紳士らしい高貴さを表現しています。


フロントはダッフルコート特有のクラシカルなスタイル。
水牛角を使用した重厚なトグル、リアルホーンならではの、どこか不揃いで重厚な質感が奥深い表情を演出。
そこにレザーループを施すことにより生まれる、ラグジュアリーな様相が、他とは一線を画したものだということを証明するかのようですね。

縫製箇所は非常に丁寧で、表を見ても粗さなど一切無いことはもちろんのこと、裏地までどこを切り取っても細やかなステッチの配列には、惚れ惚れします...。

ニットやカットソーの上へ無造作に羽織り、寒空の下へと歩み出したい、そんな想像が膨らむ一着。
世界最高品質とも称された、幻のブランドが提案するダッフルコートを是非、ご体感いただきたい。

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商品状態
経年によるネップ感が若干あれど、目立った傷等もなくグッドコンディションの1枚です。

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