2023/06/23 13:18

紛れもない傑作。

綴ることすらも野暮に感じる、米国陸軍M-51トラウザーズ。名の通り1951年に採用され、後継にあたるM-65が採用される十数年の間で着用されたモデルでございます。

ユーロヴィンテージやアーカイブをメインで扱う弊店ではございますが、「名作であるからこそ」ではなく、「名作たる所以となる魅力を秘めているからこそ」この度ご紹介させていただくことにいたしました。


【Dead Stock】50's U.S Army M-51 Field Cargo Trousers


堪りません。堪りませんね。

計算を重ね、機能性を追い求め、成立する細やかなディテール。大容量で使い勝手の良いカーゴポケット、それに付随して装着された止血や消音用のサイドストラップ、ファッション的観点から見ても嬉しくなる裾のヘムドローカード、見事なシルエットを生み出す膝の2本のアクションプリーツ、ミリタリーウェアである特性が十二分に現れたポケットのスナップボタン付きフラップ。それら全てが軍用として求められた結果的なディテールであり、いち早くミリタリーウェアの研究に勤しんだ米国であるからこそのプロダクトデザイン。第二次世界大戦を終え勝利国となり軍事拡大を推し進めたからこそ実現可能であった精巧なギミックに、70年の時を経て触れることのできる喜びは筆舌し難いものがございます。

ファッションにおけるミリタリーの枠の中でも名作を輩出してきた米国陸軍。トップオブザトップのマスターピースであることは語るまでもないでしょう。

極太なシルエットは現代ファッションに適合する魅力でありますし、「テックウェア」のジャンルが確立されてきた今、合わせたい一本。

服飾史に残る傑作はミリタリーウェアにおけるハイエンドであり、代名詞。廃れ褪せることのない魅力に溢れています。


当たり前ながらに世に存在するオリジナルの数には限りがございますし、だからこそデッドストックの希少性は年を経て増すばかり。下がることのない相場はその確固たる証拠です。「いつでも同じ価格で手に入れることができる」とは空想であること、ゆめゆめお忘れなきよう。


recollection [追想] staff 神崎

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