recollection vintage

2025/09/05 15:13

ワナビーヒーロー



個人的に思う最も暖かいアウターの一つとしてレザーダウンがございます。

保温性抜群のダウン×遮風性抜群のレザー。

暖かくないわけがないですね。



レザーダウンで連想されるものは、かつての月9(の劇場版)にて主役を演じていた某元トップアイドルが着用していた姿ですが、そうなるとやっぱりイメージとしてアメカジ系になりますね。

ムッチリパンパンなシルエットに、どこか無骨で男らしい空気感。

非常にカッコいいです。



あちらはあちらで素敵ですが、それとはまた違うベクトルで素晴らしいものがこちら。

"HERMES(エルメス)"によるレザーダウン。

こんなん出してたんですね。


滑らかできめ細かい光沢を放つラムレザーは上品/上質そのもの。

贅沢ですねえ。


もうね、それだけで充分、ってくらいには魅力的なんですが、なんとこちらはリバーシブル仕様になっておりまして、裏側は少しシャリ感のあるナイロン生地。

こっちはこっちで品が良いんですが、やっぱりスポーティーな空気感ですね。

この二面性、素敵過ぎます。


そしてその両面それぞれの雰囲気に馴染むようにポケットの仕様などが変えられており、しっかりと手の込んだアイテムだというのが読み取れます。

レザーサイドはフラップ付きのパッチポケット。横からもアクセスできる袋が付いており、ヘビーデューティなムード。

ナイロンサイドはシンプルなジップポケット。トリムや引き手にレザーが用いられておりますが、ほんのりとアクセントになる程度で、しっかりとスポーティーなムード。


HERMESのプロダクトを見ていて毎回驚かされるのがディティールに用いられる、いわゆる副資材の質の高さです。

こちらで言えばジップやドローコードなどですね。

ジップはフロント、ナイロンサイドのポケット、フードの付け根、の計3箇所にございますが、ちゃんと全てピッチが違います。それぞれに適した種類が当て込まれているんです。

ドローコードもとっても良いつくり。ステッチの細かさ、コバ処理共に申し分無し。


ここまでボリューミィなシルエットにも関わらず、ストリートやポップな方向にはならない。

あくまでエレガントやクリーンの範疇。

ヒーローにはなれませんがダンディにはなれます。