recollection vintage

2025/10/10 17:21




あくまで個人的な意見なのですが、ドレス/ミリタリー/ワークという3カテゴリはメンズファッションのルーツであると考えております。

そこがベースになり分岐発展をして今日のファッションになっているのだろうと。


現に今回お話するようなミリタリーウェアに関しては実に様々なメゾン、様々なデザイナーがサンプリングをし現代に蘇ることが多いですから、それ程までに魅力的なんでしょう。

もちろん彼らに限った話ではなく、僕らにも同様に魅力的に映ります。


これまた持論になりますが、ミリタリーが魅力的に映る理由の一つとして、やはり機能美というものが挙げられます。(言ってしまえばワークも、なんならドレスもそうなんですけれど。)

死というものと隣り合わせになる戦地において可能な限り兵士の命を守り、且つ運動性能を阻害しない。その為のウェア。

であれば、生地やデザインやディティール全てに意味があり機能的に働くべき。

当時の最大限の知識と技術を用いて表現されたそれらは、不謹慎ですが、現代の日本においては美しく感じられるんです。

無用の長物、ではありますが言い換えればデザインとして機能しているということ。

これこそが機能美。


ミリタリーに明るい方であればお気づきでございましょうが、こちらのプロダクトはWW2末期の40'sドイツ軍山岳猟兵に支給されたアノラックパーカー(ヴィントブルーゼ)を元にしたデザイン、の恐らく〜60's辺りのもの。

実際に軍用だったとは思いますが、これまた恐らく民間製。


民間製のミリタリーウェアって良いですよね。

国が正式に作ったものと似ているようで所々変更がなされており、結果としてアノニマスなアイテムになる。

出自がハッキリしているものも大好きですけれどアノニマスなものもまた大好きです。愛しています。


やはり目を惹く胸元の三連ポケット。

ドレスにおいてもそうなんですが、ドイツという国がつくるものって随分と奇妙なものが多い印象です。

これもそうですね。

他にはあまり見ないデザイン。そこまでするなら腰にもつけなよ、とか思っちゃいますけど、今ファッションという観点で見ればある意味引き算ができており、中々に洒脱。

良いアイテムですねえ。


スポーツウェアとしてのフーデッドスウェットや、アウトドアとしてのアノラックパーカーとは一線を画す存在感たっぷりのプロダクト。

簡単に言ってしまえば、半端なくめっちゃユニーク、です。