recollection vintage

2026/03/31 20:16

三寒四温も鳴りを潜めたように見え、いよいよドンズバに春がやってきそうですね。

不機嫌な空模様の下で人々が一期一会を繰り返す季節。

花を見ずとも感じて酒を飲み陽気になれる季節。

ただし花粉症という大敵がおりますがね。


ファッションですとSSももう本格的に立ち上がりまして、どのお店も大抵はライトなファブリックの、ご機嫌な色の、そんな洒落た布たちを展開しております。


当店も御多分に漏れずちらほらと出し始めておりますし、今春はこんな着方なんて如何でしょう?なんてご提案もさせていただいております。


その中でも特に推奨いたしますのはニットプロダクト達でございます。



個人的な話ですが、シンプルに純粋に力強く心の底から僕はニットって存在が大好きなんです。

と言っても、ニット、と大枠で申したところでその内容は多岐に渡り、それを説明しようとすると終わりの見えない長大で冗長なストーリーで皆様のお目汚しをしてしまいますので、今回はその中でもちょっと絞ってセーターのお話です。


もちろん、セーターも大好き。

皆様はどうでしょうかね。お好きでしょうかね。

まあ、そんなのは関係なしに、書き始めちゃうんですけれども。


推奨するだけあり、多様なニットプロダクトを現在取り揃えております。

国も、材質も、色も、デザインも、たくさんございます。

それらをね、こうサラッと、シンプルに一枚で着ちゃう、ってのが大好きなんです。









シャツほど畏まらず、スウェットシャツほどカジュアルでなく、Tシャツほど簡素でない。

大抵のニットがそんな感じ。

程よく、格好付けずにカッコいいのです。


以前まででしたらVネック至上主義でこざいまして、メンズによるデコルテの露出という不文律に手をかけるが如く、なにぶん天邪鬼な性質ですのでそんな遡行的なファッションが大好きなものでして。

しかし僭越ながら、この頃はクルーネックの良さも再認識いたしまして、おっ、なんだかこっちの方が普通だぞカッコいいぞ、というふうに感じております。





ウールの美麗な、品格ある風合いもストレートに素敵ですし、

コットンの粗野な、よりTシャツに近く、より気の抜けたような感じも素敵ですし、

もう何でも良いや、ってくらいにニットというもの、その存在それ自体が素晴らしいんです。


あれ?そういやカシミヤは?流石に暑いんじゃないの?

と思いきや、案外これが春ですとピッタリなんです。

ダウンと同じようなメカニズムでもって肌と外気を隔絶し、それはつまり保温性というよりも気温調整機能と言った方が正しいくらいで、それによってカシミヤは、呼吸する、とまで言われますし、何よりニットですから構造上通気性は抜群でして、つまるところ、ピッタリなんです。

朝晩の寒さ対策としては薄手のナイロンやらのジャケットをカバンに忍ばせておけば万事OKでございます。


春らしい柔らかで暖かな色のニットにジーンズとスニーカーとか、

クールでエレガントな色のニットならストレートにウールトラウザースとスエードシューズとか、

モードな色のニットであれば敢えてナイロンパンツでハズしてカーブシューズで締めてとか、

爽やかな色のニットはやはりそのままにジーンズにレザーシューズとか、

いやぁ、もう楽しくてワクワクしちゃって仕方ないですね。

それでニットの何が良いか、ってアウターを組み合わせれば今日にでもそのワクワクを形に出来るってことなんです。


花粉なんかにめげず、春らしい曇天のように不貞腐れず、にこやかに朗らかに今を満喫しましょう。