2026/04/04 13:59
偉大なる一族が築き上げた華麗なる帝国は今から40年ほど前にこれまた偉大なる人物たちが受け継ぎ、その連綿と紡がれた歴史は未だに僕らを虜にし続けております。
とは言え、先日その帝国のメンズを長らく率いていたニシャニアンがラストコレクション発表してましたね。
寂しくなるなあ。
ボナーはどんなんなるんでしょ。
楽しみだなあ。
レディースはと言いますと、皆様ご存知の通りこれまた錚々たる顔ぶれ。
オールスターですねぇ。
なんかその辺りもいいギャップがあって好きなんですよね。
ベーシックに忠実でタイムレス&エイジレスなメンズは一人の女性が支え、
対してレディースは数多くの不朽不滅の名作が発表され、幾人かのトップデザイナーがバトンを繋ぐ。
この対比のようなものがね、素敵ですよね。
ということで今回は華麗なるHERMESのパンツ数本についてのお話です。

生ける伝説ニシャニアンによるスラックス。
スタイリッシュなシルエットはクールでエレガント。
潔くネイビーにストライプかぁ。
とか思ってましたらチョークとペンシルのコンビネーションによる親子縞。
わぉなんだよこりゃあ。と驚かせてくれるのがニシャニアンあるあるだと思っておりますが、こんなにひっそりとヘンテコな変態チックなやつはやっぱり堪りませんなぁ。

こちらもニシャニアンによるもの。
やっぱこのシルエットって素晴らしいバランスですよねぇ。スリムテーパードって言うとよくあるスタイルなんですけれど、ヒップやワタリが細く、平尻体型である我々日本人からするととっても嬉しいシルエット。綺麗に見せてくれます。
生地が随分と変わっておりまして、ヘリンボーンてきジグザグな織り方に加え縮絨したかのような起毛感。
ヴィンテージのドレスパンツ辺りからのインスパイアでしょうかね。
これらの2本、どちらもフラットスタイルってのも良いんですよね。
以前はタックなんて入ってりゃ入ってる方が最高でしょ派でしたが、近頃はフラットのスッキリ感も好みになってまいりまして、大人の仲間入りがようやくできた気分でございます。

さてこちらはマルジェラ期のもの。
一族を除けば一番名作生み出したのは彼なんじゃないかってくらいに名作揃いですけれど、そしてそこに話題や視線がフィーチャーされがちですけれど、彼が手掛けていた頃のプロダクト達ってそこまで派手なものばかりじゃないんですよね。
ちゃんとHERMESやってるんですよね。
ただその中に少し彼らしい意匠を混ぜ込む、ってアプローチはニシャニアンと似通ったものを感じてしまいますね。
優しげな色合いとタッチはリラックス感を漂わせ、適度な緊張と弛緩を併せ持つスラックスでございます。


メゾンそのもののルーツである乗馬文化への回帰のようなものが散見されるゴルチエ期。
弟子であるマルジェラからバトンを受け取った彼もちゃんとHERMESらしさを取り入れながらJPGにしか成せないクリエイションを発表し続けました。
彼の女性に対する期待?理想?のようなものって彼自身のメゾンでもそうなんですけれど、すっごく素敵で可愛らしいんですよね。あどけない子供から見た大人の女性って感じ。
ゆえに無邪気で、無垢で、残酷。
こちらもまた大人の女性に向けられた、旅にうってつけのパンツ。
サイズが適えば実に素敵に脚を彩ってくれるんです。
いずれも素晴らしいの一言で片付けるには勿体無いくらい奥深い魅力を湛える4本。
全てが名作と言っても良いほどに、HERMESってやっぱり全クリエイションのクオリティがとんでもないんですよね。
どれも日々の彩りを添えてくれるもの。
テンション上げてくれます。
