recollection vintage

2026/09/11 16:16



先日、スタッフのサスケにパンツをいただいた。 


アンダーウェアのパンツ。

しかも、彼のusedのもの。



というのも、アンダーウェアの話になり、

彼は長年「トランクス派」らしく、

ボクサー派だった僕に一度体験すればその良さがわかるから、と、

彼のお気に入りのものをプレゼントしてくれた。






騙されたと思って試しに履いてみると、

思いの外快適で、かなり良い。

なんなら、3日に1回はそれを履くぐらいに良かった。



たしかに小学生ぐらいまでは

僕もトランクス派だったけれど、

いつからかボクサーパンツに切り替わっていた。

なんだかそれも懐かしく思えて、とにかく履いた。



知らず知らずのうちに原体験を懐かしみ、

今の感覚でアップグレードされることは洋服においてもある。




例えば、Armaniが手がけた作品なんかもそう。 

あたりまえのように僕の日常に馴染んでいるArmani作品、

見返すとやはり素晴らしいものばかり。



ということで、今週末はArmaniに関する作品の世界を堪能していただきたく、

熊本・東京で50点ほど一挙にお出しします。




Armaniの素晴らしさは挙げ出したら数えきれないほどあるが、

僕の中で端的に表すならば「懐の深さ」と「Armaniにしか出せない色気」だと思っている。


懐の深さはプロダクトの種類の豊富さ。

 もちろんソフトスーツに代表されるテーラードジャケットがイメージにあるが、

EmporioやLe Collezioni、Jeansなど、幅広いラインに伴う幅広いプロダクトが魅力。


時代やライフスタイルに合わせて形を変えてきた懐の広さは、

純粋に洋服として見ていて飽きがこない。




そして、色気の部分。 

無骨なデザインソースでありながらも、

どこか知的でエレガンスなムードがArmani作品には感じられる。



実はそのどちらにも、80年代のイタリアで起きたアメリカ的機能美がしっかりと根付いている。


ワークウェアやミリタリーといった実用的なデザインを、イタリア独自の技術で再構築する。

芯地を抜いて柔らかく仕立てることで、アメリカ特有のタフな意匠にヨーロッパならではの知的な色気を落とし込んでいる。



僕のファッションの原体験はアメリカにある。 

そこもまた、Armaniに強く惹かれる要因なのかもしれない。



かつてアメリカ古着を通して感じていた魅力が、Armaniというフィルターを通すことで、全く新しい解釈として目の前に現れる。


無骨さとエレガンスという相反する要素が同居するバランスは、何度袖を通しても新しい発見がある。





自分のルーツと今の感覚が、地続きに繋がっていく面白さ。

Armaniが作る洋服の妙味と奥深さを、実物を通して純粋に感じてもらえる週末です。



新北 (@s.soichiro0211)