Brand : Barbour
Color : Black
Material : Oiled cotton
Size : 表記なし
Measurement : 身幅 52 肩幅 41 袖丈 62.5 着丈 70 (平置き寸法[cm])


"Barbour(バブアー)"を語る上で外すことのできない存在である「Interenational(インターナショナル)」。
1936年、創業者ジョン・バブアーの孫であるダンカン・バブアーがバイクレース用のライダースジャケット用にと開発したのが、「Interenational」という「全てのライダースジャケットの始まり」と世界で称されるモデル。

ブランドを象徴する着込むほどに馴染むオイルドコットンは、他のモデルと比べて厚みのある8オンスのものを使用することで優れた防水・防風性に。物を取り出しやすいよう、斜めにデザインされている左胸のマップポケット。風の影響を防ぐためのウエストベルトやチンストラップ、襟元に施されたコーデュロイに、蒸れを防ぐベンチレーション...。
高機能かつ洗練されたデザインの「Interenational」は、トライアルレースのイギリスのナショナルチームにも採用され、さらに64年、アメリカ代表として出場した名俳優スティーブ・マックイーンがこの「International」を着用していたことでも話題となり、大ヒット。「Interenational」は"Barbour"というブランドの知名度と人気を世界的なものとします。

そしてその後ロイヤルワラント、すなわち英国王室御用達の認定証明を、現在では3つ全てを持つ英国を名実共に代表するブランドへとなるのですが、こちらは所謂「黄タグ」と呼ばれる、ロイヤルワラントの記載が無い一枚。
これは英国王室に認められていない不良品、ということではなく、ロイヤルワラントの保持する以前のものということを示し、とても希少な一枚。60年代から74年までという僅かな期間しか製造されていなかった「黄タグ」のモデルはコレクターには必見のアイテムでしょう。

また、右の胸元には何やら像の絵が描かれたピンバッジが。
これは「Das Elefantentreffen (直訳で『象の集い』)」という1956年からと、こちらも長い伝統を持つドイツのモーターサイクルイベント。
「Saltzburgring」との記載もありますが、これはドイツの地名。このイベントは時期によって開催地が異なるのですが、サルツバーグリングで開催されるようになったのが1978年。"Barbour"の「黄タグ」の製造が～1974年ということは、全所有者が元々保持していた一枚にバッジを取り付けたか、それまでに製造されていた当時デッドストックのものにバッジを施したか、ということになりますね。

どちらかは不明ですが、いずれにせよこの一枚は、当時にライダーによって着用された一枚ということには間違いなく、襟元や内側下部のダメージは、猛スピードで駆け回る中での着用によるものならではのものなのでしょうか。
この年代のものにしてはダメージは少なく状態はとても良いですが、神経質な方へはお勧めは致しません。

しかしながら、"Barbour"の代名詞であるロイヤルワラントが一つも授けられていない時代という希少性、その中で半世紀以上も前の、当時のリアルなバイカーが着ていたという事実。
長い間着用をされてきたからこその、クッタリと柔らかくなったオイルドコットンは、それまで所有していたオーナー達に思いを馳せるには十二分過ぎる表情なのです。

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商品状態

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